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パリ五輪を振り返る

パリオリンピックが終わりました。
私はマイペースに、観たい競技を観るという感じで楽しみました。

今回、印象的だった試合などを時系列で振り返ってみます。

開会式

今回は、開会式の生中継を録画し忘れてしまいました… いきなりの大失態。
編集されたものは観ました。
日が沈み、ライトアップされたエッフェル塔をバックに、銀色の鎧を着け顔を隠した女性が、白馬に乗って五輪旗を運び、そのあとを各国の旗が従って進むところが、美しくて一番感動しました。

男子バスケ 予選
日本 対 ブラジル

男子バスケの最後の試合となりました。
強敵相手に、かなりいい試合になっていた。
河村のような、小柄でスピードの速い選手が好きなんですよね、女子だと吉田や町田。
私はバスケの観戦歴は浅いです。
女子だけでなく男子も強くなってきて、今後が楽しみ。

卓球女子シングルス 3位決定戦
早田ひな 対 シンユビン(韓国)

早田は準決勝で中国の孫と当たり、その時点で利き腕にサポーターをしていた。
手首を痛めた状態での3位決定戦でした。
相手は若く勢いのある選手でしたが、早田は力だけでなく緩急なども使って技で相手を翻弄。早田は長身でパワフルですが、巧さもあり器用でしたね。
見守るコーチがまた、ニコニコしてて癒されました。

早田の勝利が決まり、すぐに相手のシンが笑顔でハグして祝福したシーンも感動的でした。韓国人というと日本人に敵意むきだしなイメージしかないのですが、もちろん個人単位ではそんなことはないのでしょう。そんなのも含め、いい対戦でした。

テニス男子シングルス 決勝
ジョコビッチ(セルビア)
対 アルカラス(スペイン)

ジョコビッチは37才でオリンピックは優勝したことがない。アルカラスは21才で今年のウィンブルドンでジョコビッチを破っている。
どっちが勝っても絶対におもしろい試合。
なのにテレビの生中継はなく、TVerで前半を観て、後半は録画を観ましたが、予想以上の最高の試合でしたね。
テニスはサービス側が有利で、サービスゲームをとることをキープ、逆にとられるのをブレイクと言うのですが、一度もブレイクがなかった。そんな試合初めて観たよ。

全盛期ほど圧倒的ではないけど要所でしっかり決めてくるジョコビッチと、走りまくって拾いまくる粘り強いスタイルのアルカラス。
特にドロップショットからの攻防がおもしろすぎた!
すごいラリーの連発でした。
2セットともタイブレークになり、どちらもジョコビッチがとって悲願の金メダル。
ひざの手術明けだったそうで、年齢的にもラストチャンスだったでしょうね。号泣する姿が印象的でした。
私はアルカラスのようなプレースタイルがとても好みなのでこれからも応援したい。

男子バレー 準々決勝
日本 対 イタリア

白熱、という意味ではこの試合が一番だったかもしれません、私が観た中では。
日本が2セットを連取したところは観てなくて、3セット目から観てた。
あと1点で勝利、というところまで行きましたがこのセットを落とし、その後も接戦で最終セットもあと少し、というところでイタリアが譲らず、日本は勝てなかった。

でも世界相手にここまでいい試合をするとは。全員が素晴らしかったですね。
すごいプレー、すごいラリーがいっぱいあって、めちゃくちゃおもしろかったけど、ここぞの1点がとれなかった。

スポーツって、ここぞってよく言うんですけどね。勝負どころっていうか。
ここぞでもう一段ギアを上げられる、その余力がある、そしてそのタイミングを知っているのが強い選手とかチームなんだろうな。

ブレイキン

パリ五輪で初採用のブレイキン。
ブレイクダンスでスポーツのように採点をして競うという。
私は音楽好きだしダンスを見るのも好きなので、楽しみでした。

録画して観たのですが、女子は日本のAMIの対戦のみ、男子は準々決勝以降と、部分的にしか見れませんでしたが、楽しかったですね。

金メダルをとったAMIは、繊細で柔らかく、ちょっとした手の動きなどが女性らしくセクシーでよかったな。対戦相手はほとんどが男性的なパワーをアピールしていた。もちろんそれはそれでかっこいいですが。

男子のほうは女子とは別物と思うぐらいアクロバティックで激しい。
音楽のテンポも女子より速い。そして人によってほんとに個性が違って、そういう独創性が評価が高いそうで、おもしろかった。
日本のShigekix、優勝候補でしたが意外と評価が低かった。うまさよりも、個性やパワーや見映えとかが高く評価されたということかなあ。よくわかりません。
でも優勝したカナダのフィル・ウィザードは好き、ユーモラスな動きが多いのとなんかヌルヌル動いてて(笑)

当然音楽も楽しかった、クルアンビンのMaria Tambiénが使われててうれしかったな。ブラックやラテン系が多い中でまさかのロック。

卓球女子団体 決勝
日本 対 中国

正直、今回も女子団体が決勝に行けるとは思わなかった。男子も女子も世代交代の最中という感じでメンバーが大きく変わってるので。
男子団体は4位、大健闘だったと思いますよ。

女子の決勝は常勝の中国相手なので、どれだけ食い下がれるか、と思いながら見始めたのですが。
最初のダブルス。なんとこれまであまり組んでいない、早田と張本のペアでサプライズ作戦?
賭けだったと思いますがこれが功を奏したのか、すごい接戦に!!
早田も張本も、これまでの日本人選手よりも大柄だからか、プレーに迫力がある。
男子並みのビッグラリーを連発!
中国を追い込んだのですが… またも惜敗。しかしめちゃくちゃいい勝負だった。
この試合だけで疲れちゃいました(笑)

続くシングルスの平野、張本は負けて日本は銀メダル。中国が強すぎてどうにもならん、けど日本も確実に強くなってます!

女子マラソン

オリンピックは競技の順番がだいたい毎回同じ。
女子マラソンはいつも最終日で、マラソンの表彰式は閉会式の中で行われます。
女子マラソンを見てると、オリンピックも終わりかあ、としみじみする。

私は陸上はほとんど見ませんがマラソンは割と好きです。昔から日本人が強いのもあって。
今回はアップダウンの激しい、オリンピック史上最高にハードなコースだったらしい。
そんな中、日本の鈴木がずーっと先頭集団についていっていた。
今回、先頭集団が終盤まで崩れず、残り10キロで5人ぐらい残る珍しい展開でした。普通は途中で誰かしらがスパートするのですが。

中距離でもメダルをとっていてラストスパートに強いオランダのハッサンにとって理想通りの展開となり見事金メダル。どんな体力してるんだ… マラソンと他の競技を掛け持ちって。転向ならわかるけど。
ハッサンはエチオピア出身。やはりアフリカ系が強いマラソンですが、その中で6位入賞の鈴木はよくがんばった!
坂が得意なのがコースと相性よかったのかな。

パリの美しい風景もよかったですね。
そして解説の増田明美さんの怒涛のプチ情報、おもしろいんだけどオリンピック向きではないかもね… 解説8割、小ネタ2割ぐらいで十分なのに逆だからなあ(笑)

閉会式

閉会式はちゃんと録画しました!
が。。途中のショーもわかりにくいし、ライブは知らない人ばかりだし、どうも微妙なので早送りしちゃった。

一番よかったのがロス五輪への引き継ぎ。
空からトム・クルーズ! オリンピックでワイアーアクション! よくやるよ…
五輪旗をもらってバイクに乗って退場してそこから映像でロスへ。
ロスの海岸、快晴の下きらきらと美しい海の前でのレッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ビリー・アイリッシュ、スヌープ・ドッグ&ドクター・ドレーのライブ。強すぎるよ。ずるいよ。優勝だよもう。

とまあ、アメリカを見せつけてくれました。ロス五輪、楽しみです。
パリ五輪は、物騒な事件などはなく… まあいろんな問題はありましたけど。
4年後の世界と私はどうなっているんだろう?

またオリンピックを楽しめるよう、がんばって生きていこうと思います!

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「ほぼ日刊イトイ新聞」の、永田さんの五輪コラム。

アテネ五輪の頃から、オリンピック企画を読んでるので、私にとってはオリンピックといえば永田さん、なんですね。
今回のコラムもとても読み応えがありました。

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