見出し画像

【テラフォーミング・マーズ】強プロジェクトカード解説 基本編

どうも、waterです。
この記事をご覧いただき、ありがとうございます。

この記事に興味を持ったいうことは、大なり小なり「テラフォーミング・マーズ(以下、テラフォ)」に興味がある方だと思います。
特に初めてテラフォに触れる方はルールを説明されても、戦略の部分まではわからないことと思います(実際私もそうでした)。
何度も遊べば、ある程度知識が身につくので、立ち回りも分かってくるのですが、最初は勝てないことも多く、楽しいゲームだと感じられないかもしれません。

テラフォは、1回のゲームが2時間程度(基本セットだけの場合)と長いので、本当にボードゲームが好きでないとモチベーションが保てない方がほとんどです。
そこで、この記事では初心者でもある程度ゲームを楽しんでいただけるように、200枚近いプロジェクトカードの中から、どの企業が使っても強いカードを選定し、解説を入れてまとめました。

この記事をきっかけにテラフォを楽しんでいただければ幸いです。



1.首都(TM008)

「白い都市タイル」を配置します。その後、ゲーム終了時に隣接する海洋タイル1枚につき1勝利点になります。配置方法は、通常の都市と同じで他の都市と隣接して配置できません。特殊タイルでありながら、都市として扱うため、隣接する森林タイルも得点になります。海洋も得点化できるため配置場所を選びません。MC産出も5増えて強力な都市カードです。

2.エウロパより水の輸入(TM012)

強力な得点源となる木星タグのカードで、木星タグ1個につき1VPの勝利点を持ちます。同様の効果を持つカードに「イオ採掘産業」と「ガニメデ・コロニー」があります。木星タグは基本だけなら12枚あり、5枚程を確保できれば上出来です。他のプレイヤーがこのカードをプレイしたときは、木星タグを渡さないプレイが求められます。12MCで海洋タイルを配置できて少しお得ですが、海洋は9枚と少ないため、アクションを使用する機会はあまりないかもしれません。

3.開発センター(TM014)

余りがちな電力資源をカードに変える強力な1枚です。テラフォのカードは1枚3MCで購入するので、変換効率がとても高いことがわかります。このカードだけでなく、「カードを獲得できるカード」は選択肢を増やしてくれるため、最終的な得点を左右します。電力産出カードがない場合でも、標準プロジェクトで電力産出を上げたとしても、4回で元は取れます。

4.前哨研究基地(TM020)

すべてのプロジェクトカードのプレイコストを1下げる強力な効果を持ちながら、都市を配置できるため、実質のコスト以上の性能を持ったカードです。特に序盤の火星上ならばどこでも置けるため、デメリットは実質ありません。都市を配置できるカードに多い電力産出を減らさず、さらに建材での支払いができるほか、科学タグも付いているという最強レベルのプロジェクトカードになります。もし、初手であれば最優先で確保したいカードです。

5.フォボス宇宙港(TM021)

チタン産出を1増やし、独立した都市を配置できるカードです。25コストでチタン産出が増えるだけと地味な印象ですが、標準プロジェクトでの都市配置が25MCであることを踏まえると、無条件で火星上の都市得点の半分が手に入るため、コスパの良さがわかります。積極的に買うカードではないですが、シンプルに得点につながるため、終盤で使っても強いカードです。

6.ローバー建設(TM038)

場所やプレイヤーに関係なく、都市が配置されるたびに「2MC」がもらえるカードです。ゲーム序盤にプレイしておけば、基本的にはコスト以上の価値になります。火星上以外に配置されても対象になるため、他の拡張を導入しているとより高い効果が見込めます。プレイコストも安く、建材で支払える点も魅力的です。特に企業「タルシス共和国」と相性が良すぎるため、ドラフトで見かけたときは、渡したくないカードになります。

7.電磁カタパルト(TM069)

序盤であれば間違いなく強力なカードです。植物・建材産出があるなら間違いなく使っていいでしょう。特に金欠になりやすい序盤の7MCは、助かる場面が多く、以降のカード購入やプレイにつながります。植物・建材資源はタイルの配置ボーナスで獲得できることもあるため、産出できなくてもプレイする価値はあります。ただし、プレイ条件として電力産出を下げますので、標準プロジェクトで上げるか、「燃料発電機」や「太陽光発電」などの低コストの電力カードで確保する必要があります。

8.地球カタパルト(TM070)

全てのカードのプレイコストを2下げる最強レベルのプロジェクトカードです。ゲーム序盤なら最優先で確保します。コストは23MCと高く感じますが、ゲーム終了時までのカードのプレイ数を考えれば、十分にコストを越える威力を発揮してくれるはずです(なぜか勝利点も2点ついている)。逆に他のプレイヤーに使われた場合、可能な限り早期にゲーム終了に持ち込まないと、ラウンドが進むたびに差を付けられてしまいます。同様のカードに「前哨研究基地」がありますが、どちらか迷ったときはこのカードを取ることをおすすめします(両方使えるならそれに越したことはありませんが…)。

9.最先端合金(TM071)

チタンと建材の価値を1上げるカードです。建材タグと宇宙タグを扱うなら間違いなく欲しい1枚です。ただし、このカードはチタンまたは建材産出を上げるカードも合わせて確保する必要があります。性能自体は地味ですが、科学タグも付いており、化学タグが条件にあるプロジェクトカードのアシストにもなります。単体ではそこまで強くないですが、テラフォにおいて、カードの組み合わせの重要性を教えてくれる縁の下先輩です。

10.火星大学(TM073)

このカードが場に出ている状態で、化学タグのあるカードをプレイしたとき、カードを1枚捨てて、1枚引くことができる手札アシストカードです。間違いやすいですが、「カードを捨てる ⇒ カードを引く」という効果なので、手札がないとそもそも使えません。手札のいらないカードを有効活用できるため、手札に余裕がないときは、世代の開始時に行うドラフトで1枚多めに購入しておくといいでしょう。また、このカード自体に科学タグがあるので、効果が発動します。

11.ガニメデ・コロニー(TM081)

「エウロパより水の輸入」と同じ木星タグをプレイするだけ勝利点が増えるカードです。それ以外は火星外の予定地に都市を置くシンプルなカードです。単体では勝利点が少なく、プレイする場面は基本的に最後の世代となります。序盤に見かけたときは、とりあえず確保して手札で温存しておきながら、木星タグの集まり次第でプレイするか判断します。ただし、ハードパス(そのラウンド中でアクションを行わないと宣言すること)後、ゲームが終了することもあるので、タイミングには気を付けてください。

12.カリスト懲罰鉱山(TM082)

MC産出を3上げて、勝利点が2点付いてくる標準的な木星カードです。コストはやや高めですが、基本的には他の木星カードと組み合わせて使います。プレイ条件がなく、チタンで支払いができるので、場合によっては序盤でもプレイします。気を付けたいのは、他のプレイヤーがこのカードを使った場合です。手札に木星タグで勝利点が上がるカードを持っている可能性が高くなります。優先順位は高くありませんが、厄介なカードです。

13.研究に次ぐ研究(TM90)

最強レベルのプロジェクトカードの1つです。プレイコストも安く、勝利点もあるという破格の性能です。特徴は、科学タグが2個あることです。これは独立した2つの科学タグになるので「火星大学」や「オリンポス会議」などは2回発動します。また、科学タグがプレイ条件となるカードの土台としても優秀です。テラフォでは「カードを引く」というカードが少ないため、「とりあえず引いてから考える」という行動もでき、とにかくコスト以上に仕事をしてくれます。

14.温室(TM096)

全地図上の都市数と同数の植物資源が得られるカードです。基本的には最後のラウンドでプレイするのが最も効果的になり、期待値は14~18個です。森林タイルの配置および都市得点の増加や配置ボーナス、褒賞の参加など、とにかく低コストのわりに幅広くの仕事をしてくれます。特に企業「エコライン」であればさらにその恩恵は大きくなります。とりあえず初手で見かけたら確保したいカードです。

15.税関ステーション(TM099)

自分以外の場にある宇宙タグの合計分だけMC産出を増やすカードで、プレイヤーが多いほど強力になります。対象は全てのカードなので、プロジェクトカード以外に企業やプレリュードカードのタグも対象になります。しっかりと確認しましょう。使用するタイミングは欲張らず、5世代までであれば、10程度増えれば十分だと思います。また、褒賞「銀行王」で1位を狙いやすくなります。

16.メトロポリス(TM120)

通常の都市の配置条件を無視して、他の都市に隣接して配置できます。都市の間に配置するため、他のプレイヤーを邪魔をしながら、森林タイルの得点を相乗りが基本戦略です。類似カードに「商業特区」がありますが、こちらは隣接する都市数で勝利点がもらえます。コストも安く、ゲーム後半から終盤にかけて隙をついて配置しましょう。逆に2つの都市が配置されているなら、このカードを使われる前に森林タイルでスペースを押さえておく必要があります。

17.大輸送船団(TM143)

海洋1枚を配置し、カードを2枚引き、植物5個または動物資源4個を他のカード1枚に配置する大型イベントカードです。いろいろ書かれていますが、注目なのは動物資源4個です。「鳥類」や「家畜」などの「1動物=1勝利点」のカードに置けば、最も勝利点が高くなり、海洋タイルが置けない場合でもプレイする価値があります。ただ、コストがとても重いので手持ち資金や手札と相談して、最も勝利点が高くなるようにしましょう。

18.愛玩動物(TM172)

都市が配置されるたび、このカード上に動物資源1個が自動的に置かれ、最終的に2個の動物資源につき、1勝利点となります。特徴として、このカード上の動物資源は除去されないため、得点を減らされる心配がないことです。序盤にプレイするほど得点の効率が高くなります。他のプレイヤーが都市を建てても動物資源が置かれるので、無理に自分から都市を配置しなくもいいのが強いところです。目安として全地図上の都市数が8個以下ならプレイする価値は十分にあります。

19.オリンポス会議(TM185)

科学タグをプレイすると、このカードに資源を配置し、すでに資源がある状態で科学タグを持つカードをプレイすると、カードを1枚引けます。2段階で使いにくいですが、カードの購入が3MCなので、科学タグを集める場合はコスト以上の仕事はしてくれます。ただ、他のカードに比べて優先順位はやや低くなります。このカード以外に科学タグを持つカードがあれば、このカードを先に出し、資源の取り逃しに注意しましょう。

20.テラフォーミング・ガニメデ(TM197)

木星タグのなかでも勝利点的な意味で特に破壊力のあるカードです。自分の持つ木星タグの数だけTRを上げることから、基本的に最後の世代で使用することになります。勝利点も2点あるので、コストに対する得点効率が高くなっています。木星タグの数はこのカード含めて基本セットなら12枚あるので、その爆発力からドラフトなどで見かけたら、とりあえず回収しておき、他のプレイヤーに渡さないことが大切です。単体での価値はそこまで高くないので、プレイ基準として、このカード含めた木星タグが3枚くらいあればプレイしていいと思います。

21.移民シャトル(TM198)

ゲーム終了時に全地図上にある都市の数3つで1勝利点となるカードです。プレイコストが重いため、中盤手前が使いどころです。ただ、序盤の5MC産出は強力なので、チタンなどでプレイが可能であればその限りではありません。都市の数は18個程度あれば良いほうなので、おおよそ5点になれば十分です。木星タグのカードと違って、このカード単体で効果が完結しているのが強いところです。

22.立ち入り制限区(TM199)

2MCで手札を補充できる有能カードで、さらに自由に配置できる特殊タイルもついてきます。このタイルは、好きな配置ボーナスや隣接ボーナスを獲得したり、他のプレイヤーを妨害するといった活用ができます。カードを引くことが難しいこのゲームに置いて、手軽なリソース確保は魅力的です。そのため、このカードの優先順位はかなり高くなります。

23.移民都市(TM200)

都市が配置されると、MC産出が上がる強力なカードです。企業「タルシス共和国」と違うのは火星上でなくてもいいこと。もし、他のプレイヤーが企業「タルシス共和国」を使っていたら、確実に渡してはいけないカードになります。プレイ時にMC産出が2下がりますが、このカードで都市を配置するため、最終的なMC産出は1下がることになります。コストも安いこともありますが、他人の都市でもMC産出が上がるので、序盤で引ければより効果も大きくなります。また、とりあえず置くだけで他のプレイヤーの都市配置をけん制できます。

24.AIセントラル(TM208)

プレイ条件に科学タグ3個を求められますが、テラフォでは最強カードの1枚です。そして、他のプレイヤーに渡したくないカード第1位です。世代が後半になるほど恩恵は少ないですが、無条件で2枚引けるのはとても強力ですし、勝利点もあります。プレリュードがあれば、科学タグ3つはわりと揃います。だからこそ、他のプレイヤーが序盤でプレイした場合は、手札の差をつけられないようにグローバルパラメーターを上げて、早期にゲーム終了を目指しましょう。


以上、テラフォの強プロジェクトカードの解説でした。

【関連記事】


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?