2月25日。ミサイル空爆や戦車装甲車が大量に国境を超えて侵攻するのにショックを受けて。第二次大戦のナチスドイツポーランド侵攻と似ている印象を受けて、いくつか、大量に長文を書いた。1万字近くも書いている。




2月25日 9:19 ·

※プライバシー設定: 自分のみ 非公開で保存していたもの。前半は後で、別の投稿として公開。後半部分の、2014年ウクライナ騒乱での警察隊と市民の銃撃戦と、今回のミサイル空爆、戦車装甲車大量投入では規模が違うことの驚きを書いたのが、この非公開投稿だけだったので、未完成書きかけだが、そのまま転載。


 第二次世界大戦が始まったのは1939年9月1日にナチス・ドイツがポーランドに侵攻したことで始まったのだけれど、10年後の歴史教科書には2022年2月24日にプーチン・ロシアがウクライナに侵攻したことで第三次世界大戦が始まった、となるかもしれない。あるいは21世紀の冷戦が始まった、だと、まだすこしはマシか。第三次世界大戦となって、ついに広島・長崎以降、初めて核兵器が戦場で使用された、となる可能性もある。欧州で始まった第二次世界大戦が太平洋、アジアにまで拡大するのは1941年12月8日の日本の真珠湾攻撃からだが、第三次世界大戦が太平洋に飛び火するのはどういう経緯として教科書に書かれるのだろうか。その中で日本はどういう立場で書かれるのか。
 ウクライナで民主派が政権を取るきっかけになった2014年のキエフでの革命のとき、市民たちは権力側の武装警察ベルクトと対決して多数の死者を出したがひるまず、ついに親ソ派のヤヌコビッチ大統領はロシアに亡命した。ライフルなどでの銃撃戦はあり、ベルクト側からは装甲車も出てきた。市民側には、元・兵士が加わり市民を指導した。今回の開戦前、ウクライナ、キエフ市民の「ロシアと戦う」イメージはあの記憶のイメージだったと思う。その後の東部地区での長く続く内戦も、そうした「狙撃」レベルの戦闘が続いていた。
 今回、ロシアの攻撃が、中距離ミサイルでの空軍基地への爆撃から始まり、大量の戦車・装甲車が多方面から国境ほ超えて侵攻してくる、という、「武装した市民の抵抗」レベルでは全く太刀打ちできないものであることがすぐにわかった。キエフ(※ここで書きかけて終了している。)

2月25日 9:59 ·
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 「ウクライナという可哀そうな国、民主化したい国、西側に移りたい国に、独裁国家ロシアが侵攻して、自分の勢力圏に引き戻した」というのは、まあ、本当のところなのだが、ロシアがウクライナを「緩衝国」として手放したくない、という理由の他にもうひとつ理由があるとすると、ということを書きます。これも、マスメディアでは、ときどきちらちらとしか出てこないので。


  ウクライナは、ソ連当時、ソ連軍需産業の中心地だったんですね。核ミサイルの誘導装置とか、軍用ヘリコプターの推進装置とか、ソ連の重要な兵器のキーテクノロジーを持つ企業がたくさんあった。ソ連崩壊後もそれはわりとそのまんま維持されていて、2012年段階でも、世界第四位の武器輸出国でした。記憶に新しいところでは「中国が初めて空母を持った」ということで日本でも問題になった空母「遼寧」は、ウクライナ製の軍艦を中国が買って改造したものでしたよね。2014年の民主革命で反ロシア派が政権を取った後も、ウクライナの軍需産業と先端軍事技術を、ロシアは必要とするし敵側に渡したくない、中国は自分たちのものにしようとする、西側NATO米国は、中国に流出するとやばい、と邪魔をする、というロシア中国米国入り乱れての、ウクライナ軍需産業軍事技術をめぐる駆け引き闘争が続いていたんですね。


 もうひとつ、今日になって、ロシア軍が「チェルノブイリ原発」を支配下に置いたと発表されましたが、ウクライナにはその他にも12基の原発があり、多くが、プルトニウムを取りだしやすいチェルノブイリと同型です。ウラン鉱山もあります。そして前述の通り、ミサイル技術もあります。かつて、ソ連が崩壊したその瞬間、ウクライナ領内にあった核兵器の数は、世界で第三位、中国よりも多くの最新型核兵器保有国。これをそのまんま持たせるのかということでロシアも米国も、どうしようということになり、米国は「誰かがウクライナを攻撃したら、米国が我々を助ける国の一つになる」という約束をして、ウクライナは核兵器を放棄、廃棄したという歴史があるのだよな。


 だから、今回、プーチンが「核兵器の使用」をちらつかせるのも、ウクライナの取り合いというのは「核兵器」を製造・使用する原料も技術もノウハウも持ったうえで今はもたないことにしているウクライナという国を、NATO側に渡すわけにはいかない。そんな事情はアメリカもイギリスもわかっているだろう、という脅しほのめかしなのだよね。


 中国がロシア側についているのは、「独裁体制友達」ということもあるけれど、ウクライナの軍事産業、軍事技術の取り合いを考えた時、ウクライナがNATO側にいくよりは、手に入れやすいという思惑もあると思うのだよな。


 全然関係ないけれど、ニコラス・ケイジ主演で「ロード・オブ・ウォー」っていう、ウクライナ人の武器商人を描いた映画があります。これはソ連崩壊後に出た大量の武器、銃火器だけじゃなく戦車までも、世界の紛争地域に売って世界一の武器商人になった男、という話で、2004年作品だから、まだ民主革命前のウクライナの話だけれど。ハリウッド製フィクション映画だけれど、そういう国として見られていた、ということがよくわかるよね。昔、観たけれど、わりと面白かった

2月25日 10:31 ·
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 今朝のワールドニュース、ドイツZDFのニュースでいちばん時間を割いて報じたのが何かを見ると、ドイツの今回戦争への立場の違いがいちばん分かる。
ニュースは他国のものと同様に、キエフの様子→NATOと米国の対応(ラトビア・リガへの米軍増派)→EUの対ロシア対抗措置、と進んだが、
最後にいちばん時間を割いたのは、EUの対抗措置に「SWIFT決済」からロシアを排除するという最も効果的な強力な対抗措置が含まれていないこと。
これをやると、ロシアとビジネスをしている欧州のビジネスパートナーが困っちゃうので、ドイツやオランダが反対している。と報じている。
つまり、いちばん強力な、唯一効果がありそうなSWIFT決済からのロシアの締め出しに、ドイツは反対している、ということを報道しているのだよな。

2月25日 10:58 ·
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※プライバシー設定: 自分のみ これは、アルジャジーラの報道が、初日におきたことのまとめとして分かりやすかったので、自分用に書いた。


今朝のBS ワールドニュースの中だと、欧米にもロシアにもよらず、昨日起きたことを総括するアルジャジーラのまとめ、素晴らしく分かりやすい。
日本もさ、NHKもさ、こういう報道しろよな。無理だけど。
市民レベル 反戦デモは限られた形でモスクワ、サンクトペテルブルグ、その他全土数か所で数百人から数十人規模で行われた。行われたが逮捕者が出て、反対派は「デモは許されないという状況が続いている」とSNSで発信している。
政治レベル プーチン大統領が実業家、ビジネスグループ代表を集めて、今回の措置を正当化し、今後の経済の情勢を説明する会合が開かれた。「欧米はロシアを脅迫する仕組みを作り上げた。それは今回の介入なしにはロシアが存続できないほどのものだった。」とはっきりと述べた。その一方でイラン大統領、インド首相など各国首脳に連絡を取り、今回の軍事作戦の意図を説明し理解を得るという外交努力を継続しました。
軍事的には、ロシア国防省は声明を発表し
11の空港を完全に破壊し、70か所以上の軍事施設と軍事インフラ、国内各地の数十か所のミサイル基地と防空レーダー、四か所の海軍基地を破壊した。

2月25日 12:16 ·
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(※この投稿から、「反戦」ということへの、私の感情が爆発し始めている。思ったよりも深く、私の中には憲法九条の、字義通りの、へんな解釈を加えられていない、字義通りの反戦というより非戦の思想が入りこんでいるようで、実際の世界大戦開戦かもという事態に、私の中のそういう感情があふれ出てしまっている。)


 キエフ上空で、制空権を確保したと思っていたロシアの戦闘機が撃ち落されている映像がツイッターで流れてきたな。CNNでは「ウクライナ軍が予想より強い、善戦している」と軍事専門家がコメントしている。アメリカ人はウクライナ軍ががんばっていて嬉しそうだな。


 もうすこし「キエフ、無血開城・陥落」みたいな形でロシア軍がキエフを制圧すると思っていたのだが、結構、ほんとうに市街戦になったりするのだろうか。シリア内戦みたいになっちゃうのかな。


 反戦を叫ぶ人は、こういう状況になったとき、「ウクライナ人は徹底抗戦すべきだ」と考えるのだろうか、「抵抗しないで降伏した後で、国際世論に訴えて、なんらかの立場権利の回復を図るべき」と考えるのだろうか。


 美しいキエフの街が、砲弾でボロボロになるまで徹底抗戦するのがいいのか、抵抗しないでロシア軍を迎え入れちゃうのがいいのか、どっちがいいと思う?


 僕が、もしウクライナ人で、もしキエフにいたら、戦争が始まる前に、昨日になってじゃなくて、オリンピックが始まるころにはこっそり家族をつれてキエフを、ウクライナを脱出するタイプの人間だと思うのだよな。昨日になって銀行に並んで金を下ろすのでなく、不穏な気配が出てきたときには、逃げるためのお金を、こっそり早めに現金化したりする、姑息で卑怯なタイプの人間だと思うのだよな。


 今朝のロシアテレビを伝えるNHKワールドニュースではショルツ国防相のインタビューを放送。「ドネツクではウクライナ兵士14人投降。彼らは家族の元に帰るように釈放された。東部戦線で戦おうとするの一部のウクライナ民族主義者部隊だけである。そうではない、多くのウクライナ兵士は戦闘を避け、安全な抜け道を教えてくれるよう交渉してくる。そうしたウクライナ兵士を丁重に扱うように指示を出している」と放送。士気を下げようというプロパガンダかもしれないし、ほんとうなのかもしれない。僕が兵士としてその前線にいたら、どうするのだろう。


 昨年、アフガニスタンであっというまにタリバンが全土を制圧したときも、それまで政府側についていた地方の軍事勢力が、欧米の平和維持部隊撤退期限が迫ったので、あっさり戦うのをやめたからだよな。


 戦争反対と一口で言うけれど、どういう風にふるまうことが戦争反対なのか。正しいのか。本物の戦争が起きると、考えてしまうよな。殺し合っていない状態が平和なら、抵抗しないで降伏しちゃうほうが平和だよね。

2月25日 13:50 ·
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(※ イスラム法学者 中田考氏の、ウクライナ正教会のロシア正教会からの分離を、中世からの正教の歴史的背景で解説し、それが今回の扮装の背景にあるという連続ツイートを紹介しながらの感想。)
賛成反対ということではなく、世の中にはいろんな見方があるということで紹介します。もちろん僕も全く初めて知ったこと。ただ、そう言われてみれば、プーチンに密着したドキュメンタリーで、別荘の中に、ロシア正教のものすごくでかい祭壇があったんだよなあ。
日本人で唯一、イスラム法学者となった、(日本でのイスラム法を研究している人じゃないよ、イスラム世界での、本物のイスラム法学者だよ)中田考先生の連続ツイート。ロシア正教とウクライナ正教とカトリックの長く複雑な宗教の歴史に根がある、という話。三回、読みなおしたが、よく分からない。

2月25日 14:09 ·
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(hhasegawaさんという方の、フランスで話題になっている、プーチン大統領の読書歴を分析した『ウラディーミル・プーチンの頭のなか』を紹介するツイートを引用しての感想。


こういう情報も、マスメディアには乗らんなあ。
hhasegawaさんのツイッター。
(ツイートは省略)

ここから僕のちょい自慢。
実は僕、ここ数年でもシュペングラーの『西洋の没落』とユンガーの『ガラスの蜂』とシュミット、何冊か読んでいるんだよな。ユンガーっていう人、『ガラスの蜂』は小説で、ものすごく不思議な、ドローンやロボットが第一次第二次大戦戦中に出てくるSFみたいな小説なのだが、この本の解説が、ユンガーの評伝として良く出来ていて、面白かったのでお勧めである。コメント欄に僕の感想文noteと、Amazonリンクを貼っておきます。
プーチンについていろいろ言う人はいるが、日本の政治家とは比較にならない圧倒的に頭の良い人間であることは確かなんだよな。

2月25日 14:53 ·
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『プーチンの頭の中』という欧州で話題の本の中で、プーチンはドイツ1930年代の思想に影響を受けた、という記述があるそうで、愛読したの思想家の1人にユンガーが挙がっている。僕はユンガーの思想書は読んだことはないのだが、戦後1957年に書かれた『ガラスの蜂』という、不思議な小説がえらく面白かったので、その感想を書いたnoteを、まるごとテキスト、コピペします。1957年の小説なのに、ドローンが出てきます。ドローンて雄のミツバチのことなんだよ


2月25日 16:15 ·
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(なぜか左翼リベラルへの怒り爆発。ロシアへの批難を叫ぶだけでドヤ顔をしている左派系政党の幹部発言に、激怒してしまったのである。)

 うん、僕も戦争反対だよ。ロシアに「戦争やめろ」って、そう叫ぶのになんの躊躇もないよ。
 で、ウクライナの人に、なんていえばいいの。どうしろというのが正しいの。どんな犠牲を払っても戦えというのが正しいの。それとも、ロシアの兵力も、プーチンの立てた作戦も、あまりに強いから、今は、犠牲をこれ以上増やさないようにして、一旦、抵抗はやめたほうがいいよ、というのが正しいの?
 事情は世界中が見ているから、降伏しても、傀儡政権が出来ても、全部、事情は分かっているから、いったんロシアがやるところまでやらせたうえで、武力ではなく、すこしずつ回復していく交渉を手伝うから。そう言ってあげてはいけないのかな。
 そこを、どう考えているの。憲法九条の護憲を叫んでいた人たちは、その点について、明確な意見を表明する責任があるじゃん。ロシアを批難するなんて、バカでもできるじゃん。ウクライナの人に、どう呼びかけるかが問われているんじゃん。共産党と立憲民主と社会民主の政治家は、その支持者は、そこをちゃんと言葉にしろよ。無責任じゃん。

2月25日 16:52 ·
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読みましょう。(と、伊勢崎賢治氏の「Japanification(日本化)を警戒せよ」新冷戦の戦場となる北極圏の小国への示唆」を紹介。下線クリックすると飛びます。

2月25日 18:37 ·
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 小田嶋隆さんのツイッター、からのコラム。いつものことながら、面白い。明日まで無料なので、いそいで読みませう。
日経ビジネス電子版にて連載中のコラム「ア・ピース・オブ警句」の最新(2月25日)更新分記事は、以下リンク先より24時間無料閲覧できます。よろしくです。
殺意は容易に暴走する:日経ビジネス電子版(この記事は2022年2月26日 8:17まで無料で読めます)

2月25日 19:13 ·
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 ただでさえ最悪な気分な上に、もう本当にいやだ、という情報が。今朝、ウクライナ政府が、チェルノブイリ原発をロシア軍が制圧したと発表したのだが、ここまではBBCやCNNでも普通に報じているのだが。当然「制圧」ということで、なんらか交戦があったせいなのか、それともなんか、いらんことをしたのか、ウクライナ政府が世界に公開している、チェルノブイリ周辺の線量データに異変があった。ドイツ放射線防護庁のデータには異変がないから、大丈夫のようでもあるのだが。とにかく、チェルノブイリがあり、原発がたくさんある国、地域で戦争が起きると、そういう心配もあるのである。
日本は海岸沿いに山ほど原発があるから、もう戦争になったらすべての原発を防衛するの、自衛隊兵力的に無理だからな。戦争はできません。弱すぎる。原発作ったやつ、バカの極みである。

2月25日 19:26 ·
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 イギリス在住、元国際機関職員、ジャーナリストのめいろまさんツイッターを紹介して。(ツイートは省略。BBCにキエフに住むイギリスとウクライナハーフの女子大生が出てきて、火炎瓶で戦う最後まで戦うと語っているとの内容。)

 いやもう、BBCに出てくる、インタビューを受けているウクライナ現地の人(若い美人の女の人がなんでか多い)、「祖国を守るために戦う」っていう人ばっかりなのだが、一方で、ポーランドとの西側国境に向けて逃げる車で大渋滞なんだが。
さっきちょっと出てきたBBCの記者の人は「大統領が希望者にはみんなに武器を提供する」とか言っているけれど、市民が戦うなんて、無理、現実的じゃない、って言ってたけれど。
その辺の、温度感が、もうほんとにわからなくなってきた。

2月25日 19:54 ·
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  第二次世界大戦が始まったのは1939年9月1日にナチス・ドイツがポーランドに侵攻したことで始まったのだけれど、10年後の歴史教科書には2022年2月24日にプーチン・ロシアがウクライナに侵攻したことで第三次世界大戦が始まった、となるかもしれない。
と、高校生の息子に話をしました。


 あるいは21世紀の冷戦が始まった、だと、まだすこしはマシか。第三次世界大戦となって、ついに広島・長崎以降、初めて核兵器が戦場で使用された、となる可能性もある。


 欧州で始まった第二次世界大戦が太平洋、アジアにまで拡大するのは1941年12月8日の日本の真珠湾攻撃からだから二年ちょっとかかっているな。


 第三次世界大戦が太平洋に飛び火するのはどういう経緯として教科書に書かれるのだろうか。その中で日本はどういう立場で書かれるのか。


いつも紹介するシンガポール国立大の田村こうたろうさん、専門は地政学だからね。彼の最新のFacebook投稿を紹介して(投稿内容は省略。ウクライナの次は台湾というのが地政学的に見ても可能性は否定できない。どう準備するのか、という警告。)

 というような緊迫感を反映して、どこか一局でも、NHKの一波だけでも、BBCやCNNのような放送体制を取らないというのは、どういう国民意識の表れなんだろうな。CNNとBBCで、アメリカとイギリスの専門家が、キャスターが、ウクライナの人に「とにかく根性いれて戦えや」って、あれだけ言うってことは、日本に有事があったら、「安保に頼りきりじゃなくて、まずは自分で戦え。話はそれからだ。」って言うよなって、そのことに危機意識が高まらないのかな。
なんか、想像力も危機意識も、全部、死んでいるな、この国。

2月25日 21:31 ·
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元・外交官の孫崎さんのツイートを紹介して。(ツイートは省略。一部だけ引用。
「ウクライナ国民の大誤算はアメリカが軍事的に助けてくれると信じ込まされたこと。信じた事。そしてロシアに喧嘩腰でもいいと思ったこと。軍事的な助けになんか来やしません。」

2月25日 22:32 ·
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 ロシアに対して戦争反対と、言ったり、ロシア国内でも戦争反対というデモがんばっている人がいる、というのは良いことだ。とか、そういう誰も反対しないことを言って満足しているリベラル、左翼の人たちに、僕は今日、何度も質問を投げたのが、誰も返事をくれないのだよな。


 戦争反対も、ロシアが、プーチンが悪いも、反対しないです。僕も。そう思いますよ。


 でも、ほんとうに、自分の頭を使って考えるべきことは、そっちじゃない。


 CNNやBBCに出てくる米国英国の人が、ジャーナリストも軍事専門家も、揃いも揃って、米国も英国も直接軍事的には助けに行かないのに、「NATOに入れ」とウクライナを誘って、それのせいで今、ロシアに攻めいられているのに、「ウクライナ軍、ウクライナ人、頑張って戦え」と今日、ずっといい続けていた。僕はそれが、とても嫌だった。


 ウクライナ軍は、初日の、ロシア軍の電撃作戦で、制空権を完全に失い、兵器庫も大量に破壊され、圧倒的劣勢なのだけれど。
 キエフを守るのは、正規軍では全然足りず、予備役の男性が、かなり高齢者まで、急遽、銃を渡されてちょっとだけ訓練受けて。という状態なんだけれど。
 フル装備のロシア軍に、悲しいくらい軽装備のウクライナの人たちが抵抗する、もう「ゲリラ戦」しかない。みたいな状況だと思うだが。


 それでも、世界に「ウクライナ人は独立を守るため、正義を貫くために戦った」ということを示すために、ウクライナ人は戦うべきなのかね。米英が言う通り、期待する通り、そうしたら、たくさん死んじゃうよ。戦争なんて持っている武器火力の優劣多寡によるのだから。


 ゼレンスキー大統領は、捕まったらおそらく何らかでっち上げの罪状で裁判にかけられ、下手すりゃ死刑かも知れないのに国内に、とどまっているようだ。そして徹底抗戦をよびかけている。


 何十年後かに独立を回復するため、象徴的犠牲になるために、負けると分かっていても、殺されると分かっていても、抵抗して戦うのが正しいの?
 不当な侵略には、命をかけて戦うこと。負けると分かっていても、NATOも何も全然助けてくれなくても、降伏せずに戦うべきなの。
 ウクライナ人に、キエフにいるウクライナ人に、日本人は、無責任な米英と同じように「死ぬまで戦え」って言うのが正しいの?
 日本人は、プーチンが悪いことも、悪いけれど強いことも、米英NATOが、ずるいことも分かっているから。そこは抵抗をやめて、無駄に命を捨てないで、傀儡政権を作られても耐えて、国際世論の支援を待って、生きて耐えてくださいって、そういう主張をしてはいけないの?
 憲法九条の精神というのは、そういうことじゃないの?
 ロシアに対して戦争反対という当たり前のことを言うのは当たり前じゃん。ロシア国内で、危険を省みずデモする人は偉いけど、日本で言うのは当たり前じゃん。
 ではなくて、ウクライナの人に対し、リベラルの左翼の護憲の人たちは、どういう言葉をかけるのですか。と質問をしているのだが。僕の友人にはリベラル、護憲の人たちがたくさんいるはずなのだが。誰も答えてくれないのだなあ。
 死ぬだろうけれど、戦え。正義のために、今は負けるだろうけれど、死ぬ可能性が高いけれど戦えっていうの?(米英はそう言っている)
 正義が、あなたにあることは分かっているから、戦うな。耐えろ。生き延びろって言うの?(僕はそう、いいたい)
 そうならば、日本と米英は一体ではないよ。僕は一体でなくてもいいと思っている。
 リベラルは、左翼は、九条護憲の人は、この戦争を目の前にして、その事を考えて。言葉にするべきなんじゃないの。

2月25日 22:39 · プライバシー設定: 公開
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(八幡和郎氏のFacebook投稿、フランスのメディアでのフランス政治家の動向から、アングロサクソンメディアとは受ける印象が違う、というものを引用して)

八幡さんも。アングロサクソンマスコミ「CNNとBBC」への、違和感を投稿している。真っ当だと思う。



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