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昼まで寝た。起きても京都だった。

せっかく引き続きのおやすみだし、ちゃんとしたものを買おう、と思い駅前の食品街に行った。パン屋さんはいつも3周くらいしないと買う物を決められない。悩んだ末、あらびきフランクが乗ったパンと、あともうひとつなにか買った。フランクが悔しくて記憶が曖昧になっている。まるごと1本乗っているように見えて、生地に埋まっている下半分が無いパンだった。わざわざコンビニを避けたのに、コンビニで炎上しているやつみたいになって悔しかった。大きく見えなくていいから、堂々と半分で乗っていてほしかった。

四条河原町から三条あたりをぷらぷらした。思い出に事欠かないはずなのに、今の自分と遠すぎてあまり感慨深くなかった。サークルのみんなで数えきれないくらい一本締めをした鴨川、いろんなバンドで使ったスタジオ、歌の大会の予選があった大きなカラオケ店、バンドの解散ライブをしたライブカフェなどをまわった。あの頃の自分はちょっとエネルギーの玉みたいだった。今の自分からするとちょっと恐ろしいくらい。

好きだった古着屋さんに行こうとした。店名はわからない。当時もなんとなくの場所と建物の雰囲気で辿り着いていた。全然見つけられなかった。もしかしたらもうなくなったのかもしれない。

適当に他の服屋さんや雑貨屋さんを見てまわった。意気揚々とヴィンテージの歴史や目利きの方法を教えてくれるひと、常連と話していてそれ以外のお客さんのことは気にしていないひと、「お2階にも商品ございますのでごゆっくりご覧ください」だけ案内して、不快でない距離感で静かについてきてくれるひとなど、いろんな店員さんがいた。

「なにかお探しですか」と言われ、「なにか探しているとも言えるし、見ているだけとも言えるなあ」と思って相手の顔を見ながら返答に迷っていると、英語で案内を受ける、というケースが2〜3件あった。そういえば街には英語が溢れていたし、じっと目を合わせてくる店員さんが多かったし、それだけこの街の古着屋さんには観光客の来店が多いのだろうなと思った。あと店員と客のやり取りとしては、私の返答が遅いこともわかった。

夜は先斗町の、昔から知るお店でもつ鍋を食べた。白味噌のもつ鍋は相変わらず美味しかった。美味しかったけれど、なんだか以前はもっと美味しかったような気もした。時間が経ってお店のひとも変わったろうし、私の味の好みも変わったかもしれないし、他にも色々変わったのだろうから、美味しいと思えるだけで充分かもしれない。ここ数年は東京で見つけたお店で白味噌もつ鍋を食べていたから、私が白味噌もつ鍋が好きなのだけは変わっていない。


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あかむつさん主催のelder clubという大喜利会に参加した。東京で虎猫さんとMAさんがやっている形式で、当日組まれたチームで大喜利をする。ルールも面白いし和気藹々としやすい感じもするから好きだ。この日は遠征勢と関西のひとたちが混ざっていて、よりイベント感が強そうだった。

到着してボードを見ると、既に虎猫さんチームに割り振られていた。1番後ろの空いている席に座った。知らない青年の隣で少し緊張した。なんだかオシャレな服を着ていたので、あとで言おうと思った。青年はいろんなリアクションを率直に口にしてくれていて、自分も口に出してしまうほうなので安心した。青年は短歌さんという名前だった。

最初の企画は「セリフor穴埋め/画像/ノンジャンル(文章お題)/?」からジャンルと難易度を選んで前に出て大喜利をする形式だった。虎猫さんが「東堂さん、穴埋めとかいけるんじゃないですか」と言ってくれて、そう見えているのか!嬉しい!と思った。「拷問を受けている〇〇『△△△』がここだったかも。ウケる回答も出せたが、ヒガシノカさんが内容と言い回しと重ね方とでウケていて全然敵わなかった。私の場合はそんなに周りの回答が聞こえている時点であんまりよろしくない。チーム全体としては結構勝っていたと思う。

休憩中、将棋紳士さん、ゆげさん、ヒガシノカさんと一緒に商店街を歩いた。将棋紳士さんは「いやぁ、彼女が、好きでねぇ。」と言っていた。「好きなところその1、顔」と言うので「えぇ!?まず顔って言って良いの!?」とリアクションをしてしまった。「これに関しては許可を。認可を。いただいているので。」とのことだった。認可という言い方が保育園の種別みたいだなと思った。

知らない街を歩くのは楽しくて、やっぱり看板や建物が好きであれこれ言いながら歩いた。ヒガシノカさんやゆげさんが反応をくれたり、同じように街の中でなにかを見つけて面白がったりしてくれて嬉しかった。将棋紳士さんは商店街のちょうどいいお店を探そうと奔走してくれていたが、時間の都合上パン屋さんによって帰ることになった。パン🥐🎶

その後の企画もまずまず好きな回答が出せた。メモ。

お題
アホ山くんの元恋人が、別れを決心せずにはいられなかった
アホ山くんの言動
(言い回し正確ではない、ざっくりした記憶)

「えぇ〜?でもさぁ〜、アホ山って分かってて付き合ったんでしょぉ〜?」

チーム10人がひとりずつ前に出て回答して、持ち時間1分以内に前の人の回答の面白さを上回りながら、最後までいけたら成功、という企画だった。順番決めの時点で開示されていたお題のヒントは「アホ山」で、あまり得意ではないイメージだったので6番目に入れてもらった。上の回答が浮かんで、少し出順からして強いか?とも思った。でも意図的に弱めるというのも難しい気がしてそのまま出てしまった。結構ウケて、無事前の人を上回った。続くかくれどりさんが、上回るために「エッチのピークで口の中にに入って来ようとする」と出して爆発的にウケていた。最高だ。

休憩中にマイドンさん(ききいんじあめさん)から「写真撮りませんか」とお声かけいただいた。きちんとご挨拶するのは初めてだったが、吉永さんや手汗さんのボスみたいなイメージだったので、お話ししてみたかったし、きっとマイドンさんもそれ(なんか自分の親しいひとたちと仲良いらしいぞ)で声をかけてくれたのではないかなと思った。嬉しかった。もっとうまくふざけたかったのですが、他所行きでお話ししてしまいました。お酒があればきっともっと。でもお酒に頼り過ぎるのもよくないな。

そのあとの企画は、さまざまなルールにチームメンバーを割り振るものだった。私は審査員がベストアンサーを挙げるルールで出た。

「黒い服の男たちに連れられて、サザエさんそっくりのアンドロイド
『SA-Z』がやってくる回」みたいなお題

『SA-Z』を作ったのは伊佐坂先生だが、伊佐坂先生も作らされている

このお題の全体の1答目。過程なしで回答が浮かんだし、そういうときはだいたい良い回答。5票中2票とれて(同率のひとがいたのもあって)ポイントが獲得できた。世界お題みたいにいろんなひとが出てきてよければ切り替えられるのだけど、ポイントが絞られているお題だと1答目がいちばん好きな回答になりやすい。1答目に助けられることが本当に多い。

次の周は自分の出順ではあまりウケなかった。チームメンバーとの合計点でポイントの有無が決まるルールで出たので、結構ウケてくれたりくがめさんに申し訳なかった。ウー

最終的に、10点差で虎猫さんチーム(我がチーム!)が優勝だった。自分のもぎとったポイントが役に立ったぜイェーイとも思ったし、最終周でとれていたらもっと余裕あったんだ!の反省もあった。優勝が嬉しかったし、でもランダムチームなので記録や冠到杯卒業の条件にはならないのだねえという気持ちもあった。

そのあとは、残れるひとだけ残って勝ち負けなしの大喜利をした。好きなお題で出ていい形式になった。私は私の思う私ではあんまりないので気をつけねば!と気合いをいれた。以下メモ。

当日に課題曲が発表され、2時間練習して本番を迎えるピアノコンクール

課題曲が発表され、"Fly me the moon"というジャズの定番曲だったが、即興演奏も魅力であるジャズに対して2時間は、長い

(これ全然ジャズでも練習していくことも多いし、即興が魅力なのはセッションやライブのときだと思うので、ちょっと誇張!でもウケた✌︎  自分のなかで許せる誇張と許せない誇張の境目を探っている)

「袖口が4つあるTシャツ」みたいな、カイリキー専用に開発されたもの

♂1 ♀1     ♂2 ♀1
  
♂1 ♀2      ♂2 ♀2

男女どちら側か、あるいは両方がカイリキーでも大丈夫なように作られた、婚約指輪のプラン

どのカイリキーが執行したかわからなくするための、
6つのボタン

これめちゃ楽しかった!もっとやりたい。結構世界お題にやってること近いと思うのだけど、世界ごとじゃなくていろんな存在がいるという点がかけ合わせの可能性につながっていて嬉しい。このお題のあとか、もう少しあとかでヒガシノカさんが抜けられたのだけど、出ていく直前に「カイリキーのボタンの答え面白くておなかいたくなりました」と言ってくれた。嬉しい。もっとヒガシノカさんの大喜利みたい。広島にいくしかない?

18時頃まで大喜利をして解散した。今年の大喜利の始まりがあかむつさんの会で、なんか良い始まりだなあと思った。すごく朗らかなきもちだった。

京都にとんぼ返りをして、河原町の「静」という居酒屋に行った。大学生の頃、特に行き先を決めずに集まっては「静いこか」となっていたお店だった。相変わらず落書きだらけで、まわりの最近できたであろうキラキラ和モダンなお店とは一線を画す佇まいだった。私も昔きっとなにか書いたろうけど、見つかるわけがない。店舗としての雰囲気が醸成され過ぎていて一瞬嘘くさく感じすらした。お店のひとが過剰じゃなかったのですぐ落ち着いた。

同じく学生の頃にときどき通っていたバーにも立ち寄った。常連さんたちだらけで、みんな「あけましておめでとう〜」と言いながら店内に入ってきた。マスターと京都の他のバーの話を少しした。行動範囲は重なるようで、マスターも学生の頃は同じようなお店をまわっていたらしかった。

飲み足りなくてコンビニで2缶買って帰った。

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