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「星の王子さま」/私の本棚(2)から(note018)

みなさんこんにちは。mina@ことばの垣根をこえるひと です。このnoteを訪れてくださったご縁に感謝いたします。


さて今日は、「星の王子さま」を紹介します。この本はサン・テグジュペリ原作の本で、日本語訳は河野万里子さん。新潮文庫から平成十八年四月一日発行、平成二十五年六月十日 四十二刷に至っています。

 ここには、「大切なものは目に見えない」という名セリフに繋がっていくと思える場面を抜き出してみます。

「この水が飲みたかったんだ」小さな王子さまは言った。「ぼくにちょうだい........」

「星の王子さま」

 そうか、きみは、これをさがしていたんだね!

「星の王子さま」

 僕は桶を、王子さまの口もとまで持っていった。王子さまは、目をつぶって飲んだ。それは、まるで祝祭の喜びのように、心にしみる水だった。からだが必要とするのとは、またまったくべつの水だった。星空の下を歩き、滑車の歌を聞き、僕が力仕事をして得た水だ。だからこそ、それは贈り物にも似た、心にいい水なのだ。子どものころの、クリスマスがよみがえってくる。ツリーを飾るたくさんのロウソクの光。真夜中のミサの音楽、みんなの笑顔のやさしさ。それらすべてが、僕の受けとる贈り物を、光り輝やかせていたではないか。

「星の王子さま」

「地球の人たちって」と王子さまが言った。「ひとつの庭園に、五千もバラを植えてるよ.......それなのに、さがしているものを見つけられない.....」「見つけられないね」僕は答えた.......。

「星の王子さま」

「だけどそれは、たった一輪のバラや、ほんの少しの水のなかに、あるのかもしれないよね....」

「星の王子さま」

「ほんとうだね」僕は答えた。

「星の王子さま」

王子さまは言いだした。

「星の王子さま」

「でも目では見えないんだ。心でさがさなくちゃ」

「星の王子さま」

地球の人たちとつながっている思いを大切にしつつ、いずれまた帰っていくことを考えると、繋がるほどに辛い、と思うのかもしれません。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

また思いつくことがあったら追記します。


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