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「石岡瑛子 Iデザイン」 作品に対峙する度に、自分の生き方を問われるような気がした
茨城県立美術館に「石岡瑛子 Iデザイン」(4/27~7/7)を観に行ってきた。
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数年前に東京都現代美術館での石岡瑛子展が、日本でのアートディレクション作品からハリウッド映画やオペラのコスチュームデザイン、北京オリンピックの衣装デザインなど、石岡瑛子の初期から世界的なクリエイションまで、特に世界での活躍に重点が置かれていたのに対し、今回の展覧会は、日本時代でのグラフィックデザインを中心としたもので、前回とは異なる別の意味で見応えのある展覧会だった。
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石岡瑛子の作品集などに掲載されている「傑作」ばかりではなく、今まで観る機会のなかった「小さな」仕事も多数紹介されており、「こんな地味な仕事も石岡瑛子なのか?」「こんな小さい仕事もあの石岡瑛子なの?」「このイラスト、自分で描いていたんだ?」とまさに驚きの連続だった。
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ただ、今まで紹介されてこなかった小さな仕事にも、石岡瑛子の濃密な「圧」のようなものが貫かれているのは変わらない。どのカメラマンが撮影しようと、どのイラストレーターが描こうとも、石岡瑛子でしかない表現になってしまっているところが本当にすごい。アートディレクションとはこういうものだ、と突きつけられるようだ。
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圧倒的な熱量で、自分の全てを絞り出すようにギリギリまで挑戦する。
時代も違う、環境も違う、誰もができることではない、と言ってしまえばそれまでだ。
自分自身を生き抜いた石岡瑛子の生涯と作品を観て、石岡瑛子のように自分自身に妥協しないまっすぐな生き方にほんの少しでも近づけたらと、、本当に少しでも、、そう思った。
「石岡瑛子 Iデザイン」は北九州市を皮切りに、茨城、兵庫、島根、富山と巡回する。自宅から一番近くが茨城県立美術館だったので石岡瑛子展を見るために初めて水戸に行ったのだが、街のど真ん中に湖と公園があったり、磯崎新や伊東豊雄の建築物があったり、自然と文化が豊かな街で、水戸っていいところだね!
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