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音楽的に正しい昼食


今日の昼ご飯何食うかな……

ラーメン?やっぱりラーメンいっちゃう?でもなーなんとなく麺ではないんだよな、あんまり細長いものを見たくない 怖いじゃん細長いものって
じゃあカレーか いやでも「ラーメンではない、じゃあカレーだ」ってなるのも不自然だよな そんなのカレーに失礼だし いやでもカレーに気を遣う必要なんてないか まあそもそも辛い物食べられないんだが
となると肉になるのか?ステーキ?ハンバーグ?いやでも昼からは重いよな肉は 昼からはきっと重いよ肉は 肉ってつまり動物の一部だからな 重いのは当然だよな
スパゲッティ 今スパゲッティが頭に浮かんだぞ 画像でね 黒い背景に明朝体でスパゲッティって白い文字で出てきたら面白いけどな でもスパゲッティってめちゃくちゃ種類多いからむかつくよな 種類が多いことによって「スパゲッティ食べよう」となってから考えることが増えるんだよな これってどっちが悪いんですかね 種類の多いスパゲッティが悪いんですかね 「スパゲッティ食べよう」と思うのが悪いんですかね 「カルボナーラ食べよう」とならない僕が悪いんですかね


昼ご飯は何を食べればいいんだ!


「お困りのようじゃな」

「あ、あなたは!」


音楽博士「ワシじゃよ、音楽博士じゃよ」

「音楽博士!」

音楽博士「どうやら昼食に何を食べればいいのかで迷っとるみたいじゃのう」

「そうなんです、いくつか候補は浮かんでくるんですがどれも最適なものとは思えなくて……」

音楽博士「ふむ、よくある悩み事じゃな。そんなことを考える暇があればもっとまともなことができるじゃろう。長渕剛のイントロが長いライブアレンジをフルで聞くとか。しかし、音楽はそんな些細な悩み事もスマートに解決してくれるんじゃ」

「どうやるんですか?」

音楽博士「この世には『ランチ』とか『昼ご飯』とか『昼食』といった歌詞がある曲がごろごろあるわけじゃな」

「はい」

音楽博士その昼ご飯のメニューを全部調べて、一番よく出てきたものを食べる。こうすることでその昼食には音楽的な正しさが担保される、すなわち昼ご飯に何を食べるかで迷うことはなくなるんじゃな」

「まるで多数派が正しいみたいな理論ですね」

音楽博士「この国ではそうじゃからのう」

「わかりました、じゃあやってみます!」



やるぞ!

おー

うーん

あー









できた!


じゃあせっかくだし2回以上歌詞に入ってた料理でも見るか。そんな料理は5つしかなかったので、その中から少ない順に見ていく。



カレーとパンケーキは数が少ないのでひとまとめに。カレーをランチに食べるアーティストはビッグネームが多くて面白かった。パンケーキは若い層が食べるイメージがあるのでサンドクロックとHIPPYについて調べたが、どちらも若い層ではなかった。パンケーキという歌詞が入っている曲はたくさんあるが、ランチに食べたのはこの2曲のみで、その他はだいたいおやつに食べていた。



パスタは店で食べるものというイメージがあるためか、他の料理よりも歌詞世界の年齢層が高い印象を受けた。なんとなく、もっとパスタは順位が低そうな気がしたがそうではなかった。


最もよく歌われたのは「お弁当」「弁当」だった。「お弁当」と「弁当」は同義と考えていいので同じ括りにした。
「駅弁唱歌」ってすごい曲名だな、と思ったら渥美清か。たしかに寅さんは駅弁好きそうだもんな。
他の料理よりも、弁当やお弁当はそのものが曲になっているものが多く、また青春ソングの歌詞に入っている印象が強かった。



おまけ:細かすぎるランチと変なランチシリーズ。変だなあ。




ということで、1番よく出てきた料理は弁当だった。じゃあ弁当を買いに行くか



いろいろあるなあ

これにするか、なんか良さそう

コンビニで弁当を久しぶりに買ったんだけど、弁当以外にこんなにいろいろ付いてくるんだ。献血みたいで気分いいな。

いただきまーす!

あ、思ったより野菜ゾーン小さいな。竜田揚げの我が強い。ご飯とか野菜は隙間なく詰められてるのに竜田揚げのゾーンの隙間がでかい。「この弁当では私が主役ですよ」みたいな顔してる。これで竜田揚げがおいしくなかったらお前アレだからな。クラスの中心人物だけど声がでかい以外に特徴がない人間と同じだし。
あいつ今なにしてるかなあ。たしか酒タバコ暴力全部やって高校退学になったとかだったかな。

(これより下にスクロールすると食べかけの弁当の写真が載っています。苦手な人はお気を付けください)

あっ、竜田揚げおいしい……あの、肉が…….肉の感じがなんか、肉汁が多くて…….あっすごい……ねえ?口の中で広がる……いやそんな広がりはしないか……うん……
あー食レポって難しいな……でも人生で食レポの練習する機会ないしな……
あ、今「コイツ食レポ下手だな……」って顔で見たよな。俺を。でも、怖くないですか?普段から食レポの練習してて、ちゃんと食レポが上手い人ってめっちゃ怖くないですか?食レポの素振りしてる人ってやばくないですか?そんなにやばくない?

ポン酢をかけた

でもTwitterとか見てるとコンビニの新商品の食レポしてる人とか無限に観測できるしな……あの人たちすごいよな。
食レポの練習ってどうやるんだ。食レポの単語帳とかあるのかな。あったら面白いな。「食レポ単語帳 初級編」にはどんな単語があるんだろうか。「しっとり」とか「サクサク」とかなのかな。フレーズで「外サクサク、中ふわふわ」があったりするのかな。
「食レポ単語帳 上級編」は何が収録されているんだろうな。「鯨油を煮込んだような」とか「春の匂いを凝縮して夏に託したような香り」とかになるのかな。監修は彦摩呂だな。
というか食レポ上手い人、彦摩呂くらいしか知らんな……食レポ自体、意識して見るものでもないしな。

最近、クッキークリッカーというゲームにはまってて、一日五時間くらいやる日もたまにある。クッキーを焼くだけのゲームで、そのクッキーを焼く目的がさらに多くのクッキーを焼くためというものなんだけど。人からよくこのゲームをプレイする理由を聞かれるんだけど、別に楽しいからしてる訳じゃないんだよな。
じゃあなんでしてるのかというと、これが全く分からない。なんというか、「ああ、やらなきゃ」という気持ちになる。
クッキークリッカーにはログインボーナスも、他のプレイヤーとの対戦機能もないのに、そんな義務感を持ってしまう。ログインボーナスも対戦機能もあるソシャゲで義務感を感じることならよくあるだろうけど、義務感を感じさせる要素が思いつかないクッキークリッカーで義務感を感じるのはとても不思議なんですよねえ。

一回、一回だけで良いから、全く知らない言語の怪談を聞いてみたい。怪談って、6割くらい雰囲気のものだと思う。怪談を聞く時、その内容自体を本当に恐ろしいと思ってるんじゃなくて、語り手が「ここが恐ろしいですよ」という雰囲気で話すのが恐ろしいんだと思う。文字媒体になっても同じで、「ここが恐ろしいですよ」という書き方をするから恐ろしく思えるんだと思う。だから、たぶん全く知らない言語の怪談でも恐ろしくなるはず。

Сато деген адам болған. Сатоның есінде инеліктер туралы ащы болды. Баланың бейкүнә қызығымен бірде инеліктің қанатын кесіп, көз алмасын шығарып, денесін жұлып алдым.
Содан бері мен жиі армандаймын: аяқ-қолым жұлынып, көз алмасы шығарылып, қанаттың гүрілдеген дыбысында денем үзіліп кетті.
Бір түнде Сато кенеттен үйдегі төсектен секіріп кетті. Менде мысал арман болды. Құлағымда қанат қағылады. Жылдам соғып жатқан жүрегіне назар аударған Сато бір нәрсені байқады. Арман болуы керек гүрілдеген үн тынбайды. Үйдің сыртында қанаттарын қағып, сыңғырлаған бір тірлік бар.
Түсінгенімше, дірілдеген қанаттар арасында бейкүнә қызыққан алып инелік аяқ-қолын жұлып, көз алмасын жұлып, денесін жұлып-жарып жіберді.


わからん!


ごちそうさまでした。

みなさんもぜひ、音楽的に正しい昼食をお試しください。


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