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死ぬほど短い

年明け以降、忙しくてあっという間に時間が過ぎることを、「一月は行く、二月は逃げる、三月は去る」というらしく、じゃあ四月はどうなの?と思ったら「(暇で)死ぬほど長い」らしくて、でももう四月も10日過ぎてて、いつのまにか桜も散ってて、ぜんぜんそんなことないじゃんね。というか、そもそも十二月から師走で走ってて、お正月もそんなに休んだ気がしなかった。その流れからすると、四月も「死ぬほど短いです」が正解なんじゃないかと思う。

例年になくあまりに忙しかったので、ほぼSNS断ちして時間をひねり出し、出てきた時間は音楽や映画やドラマや読書にあて、ついでに帰りにデパートに寄って桜餅を買って食べてなんとか季節感をねじ込むことができた。道明寺が好きで美味しくもち米を食べたためか、その後でおにぎりせんべいにはまってしばらくバリバリ食べてた。お米のお菓子は、それはそれでとても美味しい。

一方、体の方はとても疲れたらしく(加齢ですよねー)、突然、ウィルス性の疣贅(イボ)が顔にできた。うちの鳥みたいに「ゲゲゲゲゲ」と言いながら調べてみたら、原因はHPVウィルスらしい。ただ、HPVといっても、子宮頸がんなどのがんの原因となりうる変異を起こすウィルスとは型が違うようで、知らなかったけれどHPVってたくさん種類があるらしい。彼らは脂質のエンベロープを持っていなくていろいろと面倒くさそうな感じだったので(コロナウィルスみたいにエンベロープを持ってると、一般的には消毒が楽)、形成外科に行ってCO2レーザーで熱分解してもらった。ついでに、私の皮膚の一部も熱分解して蒸発し、赤く酷く擦りむいたみたいになった。それでも、ウィルス性のイボは根っこがあまりないので、ダメージとしては大したことないらしい。確かに、麻酔の注射でできたと思われる内出血の方がダメージが大きい。顔に模様ができて、それはそれで楽しいけれど。

イボとは別に、全身のいろいろなところが痛くなる謎の症状も一時期強くて、ネットにあるAIにご相談みたいなページに尋ねたら、すぐに病院に行けと回答が出るし、要するに働き過ぎはよくないですよ、みなさん。ほどほどが大事です。

解離性障害(の疑い)については相変わらずで、でも、自分の中に複数の自分がいるらしいというのは、ある意味、とても楽。誰か信頼できる人が常に横についている感じは悪くない。ちなみに、彼らにはそれぞれに場所があるらしく、右とか左とか定位置があるみたいだ。

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ドラマ的には、最近はAppleTVをよく見ていて、原作が名作らしい「ファウンデーション」が予想以上によかった。

音楽はEcca Vandalが、小説は「ザリガニの鳴くところ」が3月から4月にかけてのベストになっている。

でもザリガニは、主人公カイアにすっかり感情移入してしまっているのと、文章がとても染み入ってくるので、なかなか進むことができない。今は、一時休憩中。