スローバラード


それは
とても些細なきっかけだった
日常のよくある光景から
話が大きくなって
最後は別れ話につながった

こんな風にいきなり塔は崩壊するんだなぁ

水分を出し切った身体で
風に回るヒンメリをただ見ている


でも本当は
ずっと秘めてた思いが破裂する時は
微細な一つの動きなのかもしれない

ちょっとした揺れにも耐えられないくらい
限界まで壊れていたんだろう

突然のように感じても
ずっとその瞬間が訪れるのを
私が願っていて、天が狙っていて

それが今だったと言うだけ


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