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ベッセル・ヴァン・デア・コーク「身体はトラウマを記録する」①~p100:私の混乱、育児での挫折感の原因を把握するには、脳の理解が必須な気がしてきた。

1年ちょっと前に職場で暴力を受けて、体と脳の機能がなんかうまく動かなくなり、それまでしなかったミスをするようになった。2馬力あったエンジンの3/4壊れていること、自分の心身をコントロール下に置けないことに愕然として、休職せざるを得なくなった。

最初は、こんな不調すぐに戻ると思っていた。IELTSの講座を受講したり、旅行したりと休職ライフを充実したものにしなければと行動していた。しかし、全然頭に入らない。あれ、年齢のせい?こんなに記憶できないって怖い。私自分の脳に頼って今まで人生渡り歩いてきたのに、脳の機能がこんなに低かったら生きていけないんじゃないだろうかと恐怖を感じた。

日常生活は、家の中に居れば何の問題もないが、いったん外に出ると、狭い逃げ場がない場所、電車で斜め前に立っている男性、宿泊先で威圧的な男性がトリガーになり、息ができなくなる。職場での暴力を思い出そうとするとパニックになる…
「うーん、これ続いたら私社会の中で働けない…」と危機感が募った

男性を避ける生活が始まり、今も続いている。今に至っては、男性を排除した仕事、生活が成り立つように模索までしている。

心身のコントロールを失っている状態があまりに恐くて、1年間でカウンセリングに40万ほど費やした。EMDR、ブレインスポッティングがよく効いた。カウンセラーの解像度が高いと私の癒しが進むことがわかり、解像度の高いところに通いつめるも、お金が飛ぶように消えていく。これまで通り、貯金ができなくなっていることに恐怖を感じる。

休職後、半年くらいして、ハラスメントの報告書を作成し、教育委員会に提出をした。作成する際、私の情動脳が危機を訴え続けていて、作成は本当に大変だった。それから半年して、教育委員会から返事が来て、「不適切だけどハラスメントじゃない」のオンパレードだった。友人が今教員2000人足りないって言っていたけど、そりゃそうだよ。ここで、食い下がって闘いつつ自分の道を模索するか、自分のこれからのために全振りするか考え、今は後者を選択している。

これまでの私だったら、弁護士入れて徹底的に闘った。子どもの学費とか未来がかかってたから。今は、子どもの学費の目途もたったし、ATM化しすぎて子どもの感覚貴族になってしまって私が重たいと感じているから、修正しないとって思ってる。もう私が子どもに自分の身を削ってお金をかけることはない。

とりあえず、自分の回復とこれからに今は全振りして、保留にしておこう。跳ね返さないとじわじわ浸食されるとわかりつつ、今はそれどころじゃない。

職場でのハラスメントで致命傷を負ったのは、過去に性暴力を受け抑圧し続けていた蓋が、共通点となる解離をきっかけにして開いたからだった。そこに気が付くまで、ハラスメントを受けてから1年弱かかっている。長くかかったな。

性暴力、家族、人権の知識が深いカウンセラーさんじゃないと、ここは紐解けなかった。信田さよ子さん、原宿カウンセリングセンター、私を担当してくださったカウンセラーさんに深く感謝している。2つの心療内科を経てたどり着いている。ほんと、適切な支援にたどり着くのも時間とお金がかかる。

ブレインスポッティングが私はすごく効いた。仕組みを聞くと、脳のトラウマとなっている記憶の部位が脳幹のあたりで、視覚でそこに直接アプローチして、思い出せない記憶から取り出し可能な記憶にするのを目的としているらしい。(すごくおおざっぱだけど)

自分自身に脳の知識があまりない。テストで部位を覚えたくらいで、働きとかはふーんって感じだった。

休職して2か月後くらいに友人宅の近くでヨガをした。先生のマントラをきくと涙が止まらなくなり、今の私にはなんかよくわかんないけど必要ということはわかった。しかし、通える距離じゃない×オンラインだとよくわからない×ヨガをただ習うんだともったいないからインドに行って資格をとってこようかとか、すごく迷走して、インド入国あたりの検討に疲れて結局ヨガも続かなかった。
最近オンラインで再開して、とりあえず半年続けてみようと思う。先生が3か月で身体が変わる、6か月で意識が変わるって言ってたから、その状態にもっていきたい。

職場での暴力と過去の性暴力のつながりに気が付いてすぐ、鬱が抜けたという感覚があった。それが1月。コロナ感染後身体がボロボロになっていた。
2月に友人のリフォームを手伝い、その勢いで自分も購入、3月半ば~5月半ばまでリフォームをしていた。

遠征でのリフォームはなかなか厳しくて、疲れ切って地元に帰ってきた。自分の家は、周りは毒だけど家の中はとても居心地が良い。住んでいる地域も飽きているものの、関東には慣れ親しんだ環境の居心地の良さはある。

この居心地の良さは維持したい。都内か別の県に拠点をうつそうか。そうなると、また膨大な検討事項が発生して、道のりの遠さに圧倒されてしまう。

男性や男社会からの影響を最小限にした生活を成り立たせるためには、自分がトップになるのがよい。古戸建てのオーナー、民泊のオーナー、オンラインで自分の熱と強みが巡っている仕事、ブログでの収益などいろいろ考えて、少しずつ手を出すものの、圧倒されている。

日本文化を感じにくい環境に身を置きつつ、出稼ぎみたいな感じもありだと思って、協力隊や豪華客船のクルーも検討し始めた。もう、検討が追い付かない。

自分の熱と強みが巡るものが何なのか、絶対に存在するはずなんだけど自分だとよくわからない、圧倒されて進みが遅いことに対しての対処法、思考が先走り過ぎて心が半年ほど遅れてついてくることでの混乱、不安で無駄なお金を使ってしまうなど、色々手に余ってコーチをお願いすることにした。

で、これから色々やりたいことがあるから、根強く残っている「人間と関わりたくない」という気持ちを紐解きたい。

一つは関わりたくない人とばかり関わっていたのが原因。

もう一つは、私のトラウマ、トラウマを負った状態での子育て、それが実子に与えた影響の理解が浅いことが原因な気がしている。私は、社会学は得意だけど心理学・生理学は疎い。両輪じゃないと進めないのに、片輪を強化しまくってかなくてずっとスピンしてる状態なんだと思う。

で、今回は「身体はトラウマを記録する」を読むことにした。

以下は、いまのわたしに必要な知識。


p12
トラウマは、直接それを体験した人ばかりではなく、その周囲の人にも影響を与える。戦闘から帰還した兵士は、逆上したり、感情が欠落していたりして、家族を怖がらせかねない。心的外傷後ストレス障害(PTSD)の夫をもつ女性は抑うつ状態になりやすく、抑うつ状態の女性の子どもは自信がなく不安な気持ちで成長する危険がある。
→私の家系の負の連鎖を引き継がないように、子どもが選択肢をもてるようにって、学んで経済力を維持してきたけど、妊娠時の暴力で解離してそれからずっと解離しっぱなしの私では、子どもは自信がなく不安な気持ちで成長するのか。スタートの時点でもう私の望んだ結果は得られなかったってことか。

誰もがトラウマを乗り越えようと望むものの、生命の維持に専念する脳の部位(理性的な脳のずっと下にある)は、危険性を否定するのがあまり得意ではない。トラウマ体験が終わってからはるかのちにでさえ、危険な気配をほんの僅かでも感じると、その部位が再活性化し、混乱した脳の回路を動員し、大量のストレスホルモンを分泌しかねない。すると、不快な情動や強烈な身体的感覚、衝動的で攻撃的な行動が突然引き起こされる。こうした心的外傷後の反応は、理解できない、抗し難いものに感じられる。トラウマのサバイバーは、とても手に負えないという気がして、自分が芯まで損なわれ、救いようがないのではないかと恐れ始めることが多い。
→一度生命の危機に晒されると、爬虫類脳に刻み込まれて、それ以降片鱗でも自己防衛システムを発動するということか。こないだ民泊のオーナーに同意なく触られて、不快な情動や強烈な身体感覚に見舞われて息苦しくなって混乱していたのは、この防衛システムが作動したからか。とても手に負えないから、原宿カウンセリングセンターの予約を取り、友人に相談してホオポノポノをすすめてもらってユーチューブ聞いて、「身体はトラウマを記録する」を読み進めることで沈静化させることができた。後日カウンセリングで性被害時のブレインスポッティングをしてもらい、「身体はトラウマを記録する」を読了し、だいぶ整理ができてきた。

p91
トラウマを負うというのは、そのトラウマ体験が今も変わることなく、変えようもなく続いているかのように自分の人生を構成することを意味する。新たな出会いや出来事はすべて、かこに汚染されてしまうのだ。トラウマを負った後は、周りの世界は異なる神経系で経験される。今やサバイバーのエネルギーは、人生における自発的なかかわりを犠牲にして、内部の混乱を鎮めることに注がれるようになる。耐え難い生理的反応にたいする主導権を維持しようとすると、線維筋痛症や慢性疲労、その他の自己免疫疾患など、多種多様な身体的症状を引き起こしうる。トラウマの治療では、体、心、脳という、生体全体を対象にするのが重要である理由も、これで説明できる。
→トラウマに乗っ取られないようにしないとな。ヨガを続けて、トラウマ反応が出たらカウンセリングで話を聴いてもらいつつ、ブレインスポッティングして血が出ている記憶をかさぶたにしていく作業を繰り返せばいいのかな…これでなんとかなりそうな気がするけど、プロに聞いてみよう。

p92
サバイバルのための構成
脳の警報システムが作動すると、脳の最も古い部位で、あらかじめプログラムされた身体的避難計画が自動的に発動される。-中略-この古い脳が主導権を奪うと、高次の脳(意識ある心)を部分的に停止させ、身体に命令を発し、逃げたり、隠れたり、闘ったり、時には凍りついたりさせる。-中略-もし何らかの理由で、例えば交戦地帯、自動車事故、家庭内暴力、レイプなどの状況で、押さえつけられたり狭いところに閉じ込められたりして、危地を脱するための有効な手段がとれなくなったために正常な反応が妨げられたら、脳はストレス化学物質を分泌し続け、脳の電気回路はむなしく発火を繰り返す。実際の出来事が過ぎてからずっとあとになっても、脳は、もう存在しない脅威から逃れるようにと、身体に信号を送り続けることがある。
→6/29追記:一昨日ブレインスポッティングで小学校に上がる前に自殺を考えた時の記憶を扱ってもらってきた。原因は、母の兄への偏愛に私が不満を募らせていたこと×兄から不条理なことを常にされていて、発達段階から勝つこともできず、いっつも煮え湯を飲まされていたこと。母の仲裁方法は、喧嘩両成敗、私と兄の能力が互角で、仕掛ける側が固定されていなければ、その方法でよかったかもしれないけど、結果的に私は常に理不尽な嫌がらせを受け、訴えても信じても取り合ってももらえず、諦めることを強要された。ある日、いつも通り、兄と私のいざこざに対して母が兄に有利な仲裁をすると、私の中のコップの水が溢れた。深い悲しみ→怒り→自殺して母に後悔させてやる、という思考回路で家の前の国道でトラックにはねられようともじもじしていた。右からトラックが来ては通り過ぎるのを見て、泣きながら母に絶望した気持ちを反駁していた。
私が育った幼少期の環境は、私にとって安全な場所ではなかった。何を言っても取り合ってもらえず黙らされるから何も言わなくなった。ストレスから指の爪がはがれるまで指しゃぶりをしていて、それは小1で母から止めるように訓練されるまで続いた。

p93
脳の最重要課題は、最も悲惨な状況下にあってさえ、生存を確保することだ。それ以外はすべて二の次となる。脳は生存を確保するために、以下のことをする必要がある。(1)食物、休養、保護、生殖、住処といった、体が必要とするものを示す内部信号を生み出す。(2)そうした必要性を満たすためにどこへ行くべきかを示す、周りの世界の地図を制作する。(3)そこへ行きつくために必要なエネルギーと行動を生じさせる。(4)途中で遭遇する危険や好機について注意を促す。(5)その時々の必要に応じて行動を調節する。
→妊娠がわかった時、(1)しばらく動けなくなる私と赤子の衣食住を守るためには、私の信条は置いておいて、法律婚で相手を縛り付けておくのがベストだという結論に至る。(2)相手に伝え、環境を整えていく(3)鬱になってまともに考えられなくする(4)流産したら立ち直れないので絶対流産だけはしないようにする

というような感じで、決断し行動していった。妊娠って生命の危機だし、向こう数年間は身動き取れなくなるし、20年間は大きな影響がある。元夫の「妊娠させて自分のモノにする」って発想、ほんとサイコパス過ぎるんだよなぁ。父親がサイコパスであると気が付かせないで成人させたなら、私にできることはもう十分やったと思ってよい。

p94
私たちの理性的で認知的な脳は、実は脳の最も新しい部位で、頭蓋骨内の領域の3割程度しか占めていない。理性脳は主に私たちの外の世界と関わっており、物事や人々がどのように機能するかを理解したり、自分の目標の達成法や、時間の管理法、行動の順序立てのしかたを考え出したりする。この理性脳の下には、進化上もっと古く、ある意味で別個の脳が2つあり、それ以外のことをすべて受け持っている。その時その時の身体の生理的作用を認識したり管理したり、快適さや安全、脅威、空腹、疲労、欲望、熱望、興奮、喜び、痛みなどを識別する。脳は下から上へと構築されている。進化の間に起こったのとちょうど同じように、どの子どもでも、子宮の中で一層ずつ発達していく。もっとも原始的な部分、すなわち私たちが生まれた時にはすでに稼働している部分は、古い動物脳で、しばしば「爬虫類脳」と呼ばれる。脳幹にあり、脊髄が頭蓋骨に入る場所のすぐ上に位置する。新生児ができること-食べ、眠り、目覚め、泣き、呼吸をすることも、温度や空腹、おむつの湿り気、痛みを感じることも、排尿や排便で毒素を体外に出すことも-は、全てこの爬虫類が受け持っている。脳幹とすぐその上にある視床下部は、一緒に体のエネルギー水準を制御する。両者は心臓と肺の機能を協調させ、また内分泌系と免疫系の機能も強調させ、これらの基本的な生命維持システムが、「ホメオスタシス」と呼ばれる比較的安定した体内の均衡の範囲に確実に維持されるようにする。呼吸、食事、睡眠、排便、排尿はあまりにも根本的なので、私たちは心と行動の複雑さについて考えている時にその重要性をあっさり無視してしまう。だが、睡眠が妨げられたり、腸が機能しなかったり、常に空腹感があったり、(トラウマを負った子どもや大人がしばしばそうであるように)触られただけで思わず悲鳴をあげたくなったりすると、生体全体が平衡を失う。精神の問題の実に多くが、睡眠や食欲、接触、消化、覚醒の困難を伴うのには驚かされる。トラウマの効果的な治療はどんなものであれ、こうした体の基本的な「維持管理業務」に取り組む必要がある。
→トラウマの理解、私と子の間のモヤモヤを紐解くには、脳の構造と機能の理解が必要なんだろうな。私は、接触に困難がある。体の基本的な維持管理業務を促進するための、呼吸法であり、ヨガなのかな…?

p95
爬虫類脳のすぐ上には、大脳辺縁系が位置している。大脳辺縁系は「哺乳類脳」とも呼ばれる。集団で生活し、子どもを養育する動物は、すべて大脳辺縁系を持っているからだ。脳のこの部位の発達は、私たちが生まれた後に本格化する。そこは情動の座であり、危険の監視装置であり、何が楽しくて何が恐ろしいかの判断者であり、生命の維持にとって何が重要で何が重要でないかの裁定者だ。また、複雑な社会ネットワークの中で生きていくうえで生じる難題に対処するための中央指令所でもある。大脳辺縁系は、私たち自身の遺伝的構成と持って生まれた気質と協働しながら、経験に応じて形作られる(複数の子どもをもつ親ならだれもがたちまち気付くように、赤ん坊は誕生時から、同じような出来事に対する反応の度合いと性質が異なる)。

→私が息苦しくなる時に反応しているのが、この大脳辺縁系か。

p96
赤ん坊の身に起こることは何であれ、発達中の脳が生み出す、周りの世界の情動的・知覚的地図に反映される。私の同業者のブルース・ペリーが説明しているように、脳は「使用依存(使用するほど発達する)様式」で形成される。これは神経可塑性の言い換えに等しい。神経可塑性は比較的新しい発見で、「いっしょに発火する」ニューロンは「つながる」というものだ。ある回路が繰り返し発火すると、それがデフォルト設定、すなわち、最も起こりそうな反応になりうる。もしあなたが安全で愛されていると感じれば、あなたの脳は探検や遊び、協力が得意になるが、あなたが怯えていて、望まれていないと感じれば、脳は恐れや遺棄されたという感情を管理するのが専門になる。

→なるほど。私の中に、根強く居座る「私は理解されない。私は愛されない。私は選ばれない。」という感覚は、私が幼少期にそう感じる環境にいなかったということを意味しているんだろうなぁ。
20代半ばの母は、私がおなかにいる時に北海道から関東に来て、兄と私をワンオペで育てていた。警察学校に入っている父を頼ることはまずできない。警察官になってからは、数か月で転勤ということもあったし、彼らは3年そこに居られれば御の字というスタンスだった。この環境は激動過ぎて、生きていくこと、子どもを生かすことで精いっぱいだったんだろうな。ACE点数がどれくらいだったのか、確かめてみたい。

p97
爬虫類脳と大脳辺縁系とがいっしょになって、本書を通して私が「情動脳」と呼ぶものを形成している。情動脳は中枢神経系の核心にあり、その主要な任務は、人が健康で快適な暮らしを送れるように気を配ることだ。情動脳は、危険、あるいは特別な機会(たとえば、伴侶の候補)を感知すると、ホルモンを放出して知らせる。その結果生じる、内臓感覚(軽いむかつきから、胸に沸き起こる逃れようのないパニックまで)のせいで、なんであれ今あなたの心が注意を集中していることに差しさわりが出て、身体的にも精神的にも、異なる方向にあなたを向かわせる。そのような感覚はたとえどれほどかすかであっても、私たちが人生を通して下す大小の決定に対してじつに大きな影響力をもっており、例えば、何を食べることにするか、どこでだれと寝たいか、どんな音楽を好むか、庭仕事をしたいか、それとも合唱隊で歌いたいか、誰と友達になり、誰を嫌うか、などを左右する。

→これまで、伴侶の候補を感知すると、なんか変な感じになったのはこういう仕組みなのか。愛情に飢えていたから、アンテナが敏感で、内臓感覚の変化が強く出ていたのかも。民泊のオーナーは話をしていて楽しかったから、この内臓感覚の変化が出て「なんだこれ?」って混乱しているところに、同意なく触られたから、トラウマが想起されたってことか。どちらも、大脳辺縁系の仕業か。
爬虫類脳と大脳辺縁系(情動脳)が伴侶候補を見つけた時に内臓感覚の変化を引き起こし、
身体接触・欲を向けられている感覚・離婚で傷ついた男性・恋愛と法律婚セット→煙探知機である大脳辺縁系が危険を察知し、以下の反応を引き起こしたのか
→6/29追記:一昨日ブレインスポッティングを受けた後、この内臓感覚の変化が強く出て24hおさまらなかった。とても不快で、力が出なく、思考も制限がかかっていて、さらに外も雨で散々だった。直観は「好きな温泉にいけ」と言っていたけど、そこにたどり着くまでの煩雑さとを考えるととても達成できない気がした。結果的に、胃は欲してなくてもセロトニンを出したいからとにかく胃に物をつめこむ、寝るで対処した。いつものオンライン英会話も、英語字幕でラジオドラマを聴くのも、ブログものらなかった。内臓感覚の不快さに耐えられず、Huluを再契約してfriendsを流してしまうほどだった。ここのところ、英語で天官賜福を読んで、英語でラジドラ解読してたから、friendsがすごく簡単に解読できた。そこはうれしかった。この不快な感覚は感じ続けると他のものへの依存を深めるから、そりゃ凍り付かせて感じないようにさせる必要があるってのがよくわかった。不快な感覚をコントロールする術を幼少期から育む必要があるということもよくわかった。モンテの勉強の内容は脳も含まれるから、多分このあたりもやってるのかな。1年前、モンテのコースを受けようか迷っていたけど、受けていてもよかったんだろうな。ただ、あの時は脳がショートしていたから、英語で講義受けて、英語でレポート書いてってのはまずムリだった。方向性は合っているけど今じゃないってとこか。このあたりの知識をつけたオンラインコーチってのはどうだろうか…。


トラウマ体験が終わってからはるかのちにでさえ、危険な気配をほんの僅かでも感じると、その部位が再活性化し、混乱した脳の回路を動員し、大量のストレスホルモンを分泌しかねない。すると、不快な情動や強烈な身体的感覚、衝動的で攻撃的な行動が突然引き起こされる。こうした心的外傷後の反応は、理解できない、抗し難いものに感じられる。トラウマのサバイバーは、とても手に負えないという気がして、自分が芯まで損なわれ、救いようがないのではないかと恐れ始めることが多い。
→6/29追記:私は兄が今もダメなのは、トラウマを大きくする土壌の育成に一役買っていたからか。

p97
私たちの理性脳である新皮質と比べると、情動脳は分詞的構成と生化学的作用が単純で、入ってくる情報をより全体的なかたちで評価する。そのため、理性脳とは対照的に、情動脳は大まかな類似性に基づいて速断するが、理性脳は多種多様な選択肢を篩にかけるように構成されている。(蛇を目にして恐怖で飛びのいた(情動脳での判断)後、ロープがとぐろのようにまいてあるだけだった(理性脳での判断)というのが典型的な例だ。)情動脳は、闘争/逃走反応のような、あらかじめプログラムされた避難計画を開始する。そのような筋肉の反応は生理的な反応は自動的で、私たちが何も考えたり計画したりしなくても始動し、意識ある理性的な能力はあとから追いつくかたちになり、そのころにはとうの昔に脅威が過ぎ去っていることが多い。
→危険に関しては、情動脳が先、理性脳が後。
情動脳の本能的でおおざっぱなジャッジで逃げるか闘うか凍り付くかの筋肉の反応が出て、その後、理性脳の細やかな情報からの状況判断が追い付いてくる感じか

p98
ここでようやく私たちは脳の最上階である新皮質にたどり着く。他の哺乳動物もこの脳の外側の層を持っているが、私たち人間の新皮質のほうがはるかに厚い。人間は生まれて2年目になると、新皮質のかなりの部分を占める前頭葉が急速に発達しはじめる。

前頭葉の特徴
・言語が使える、抽象的な思考ができる、膨大な量の情報を吸収・統合しそれに意味を与えることも可能、計画を立てる、反省する、未来のシナリオを思い描いてたどったりできる、求人に応募したり家賃を払わない結果を予測する
・選択を可能にし、人間の驚異的な想像力の基礎となる。幾世代もの前頭葉が緊密に協働することで文化が生み出され、丸木舟や馬車→手紙→ジェット機ハイブリット車→電子メールへと行きついた。
・共感の座で、他者の動きだけではなく、情動的な状態や意図も補足してしまう。

p99
私たちは他者の動きだけではなく、他者の情動的な状態や暇でも捕捉するのだ。-中略-だがミラーニューロンのせいで、私たちは他者のマイナス面の影響も受けやすい。だから私たちは、他者の怒りには激怒で応じ、彼らの抑うつ状態に引きずられて気分が落ち込む。-中略-トラウマは、目を向けてもらえなかったり、考慮に入れてもらえなかったりする経験と、ほぼ例外なく関係しているからだ。治療では、安全に他者を真似し、他者に真似される能力だけではなく、他者のネガティブな情動に乗っ取られないよう、逆らう能力も再活性化させる必要がある。-中略-私たちの前頭葉はまた、きまり悪い思いをするようなことや他者を傷つけるようなことを私たちがするのを(いつもではないがときおり)、止めてくれる。私たちは、空腹を覚えた時にいつでも食べたり、欲望を掻き立てる人ならだれにでもキスしたり、腹が立ったときにいつでも怒りを爆発させたりする必要はない。だた、厄介ごとのほとんどは、衝動と許容できる行動の間の、まさにこの境界で始まる。内臓で経験する情動脳からの感覚入力が強烈であればあるほど、それに水を差す理性脳の能力が弱まる。

→ACE点数が高い環境で育った人ほど、内臓で経験する情動脳からの感覚入力を受ける頻度が高くて強烈なんだろうな。若い頃恋愛依存症みたいになってたのこのせいだな。性暴力と職場での暴力のつながり、そのダメージ自体が大きいから、情動脳からの感覚入力が強烈で、理性脳の働きが弱まっているのか。
→6/29追記:生まれてから1年後、共感の座である前頭葉が急速に発達する。赤ん坊は第一養育者の行動・情動・意図までも共感し取り入れていく。生後1歳~の母親の状態が何よりも大切ということか。
・母親(第一養育者)が置かれる環境に安定と安心と安全があること
・母親の情動脳が危機に晒されておらず安定していること
・母親の意図が強迫的なものではなく自然で自発的なものであること
となると、私は、ほぼどれも満たしていないひどい状態で育児をしていた。かろうじて公務員の経済的な安定性、住まい、だけがあった。私の目から見たら、母も似たようなもの。







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