小説◆夢先案内人


[◈前書◈]

この短い小説は13歳中1の時に書いたものです。

この作品は某新聞の読者コーナーに投稿し載った後に、同じく投稿している方などから好評いただき、当時漫画家志願だった私を小説家志願へと転換させるきっかけとなった思い出の作品です。

タイトル「夢先案内人」ですが、この作品を書いた数年後に山口百恵さんの歌に同タイトルの歌があった事を知ってビックリしました。

自分で産み出したオリジナルって強く思っていた当時ショックを受けた事を覚えていますf(^_^;

でも、まあ、ね……誰も産み出してないものを産み出すってなかなか難しいですよね。

今はタイトルや何かが何かと被ろうがなんだろうが特に気にしなくなりました。

大事なのは内容ですからね😊

それでは、原文まんまで載せました13歳の子供の初めて書いた小説ですので温かい目で読んでやって下さいませ😅

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

  俺、夢先案内人。

  特別選ばれた人の夢の中に現れて、夢の中を案内してやるんだ。

  向こうから人が歩いてきた。

  きょろきょろきょろきょろ……あぶね~な。

  今ころびそうになったぜ。

  まあむりもねえや、俺が夢の中をまっ白にしてしまったもんな。

  向こうから歩いてきた人が俺を見つけ「ここどこですか?」
と、少しほほえみながら言った。
 
  その瞬間、俺は“ドキッ”とした。
  
  その人は女の子で、顔はまるで天使のようだった。

  歳は同じくらいかな?

  彼女は不思議そうに俺の顔を見た。

  あっそうだ、質問されてたんだった。

「ここは君の夢の中だよ」

  彼女は夢の中と小さい声でポツリと言ったあと、また不思議そうな顔をし
「あなた、だれ?」
と言った。

「俺、夢先案内人。名前は幻(げん)、君は?」

「私は春菜、幻さんが私の夢を案内してくれるの?」

「うん、君の好きな夢ならどんな夢でもいいよ」

「じゃあ、ブルーの雪が降る街に連れてってくれる?」

―きらきらきらきらブルーの雪がかがやいていた……。

「きれい……」

「雪もきれいだけど雪で飾られた君もきれいだよ」

  あ!彼女の顔が赤くなってから気付いた。

  なにキザなこといってんだろ……。

「幻さんて死んだ彼に似てる」

「死んだ君の恋人に俺が?」

「うん……」

「もし俺でよかったら代わりになってあげるよ」

「ありがとう」
  少し悲しげにほほえみながら言った。

―それから色々な所に行った、時が経つのも忘れて。

  そして今街角を歩いていた。

  信号が青になって横断しようとした人がすごいスピードで走ってきた車にひかれた。

  彼女の目に涙がたまっていた。

  俺はあわてて一番最初のまっ白な空間に戻した。

「ごめんなさい。前に話した彼ね、今みたいに死んだの……」

  あふれて止まらない涙をぬぐいながら言った。

「むりしなくていいよ、泣きたきゃ泣きな」

「うん、でももういいの。だって私、幻さんを好きになっちゃったんだもの」

  たしかに俺も彼女のことを好きになってた。

  こんなに短い間で好きになったのは初めてだ。

“だけど、俺は夢先案内人だから!”

「おっ俺は君なんて嫌いだ!」

  そう言って俺は夢の空間から彼女を追い出した。

  自然と頬に涙が伝わった。
 
 俺は彼女と過ごした時間とこの思いを一生忘れない……。


―END―

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

いやー、原文まんま入力しましたが、突っ込み所満載ですな(笑)

でも、これがきっかけで小説を書くようになって、二次創作サイトを立ち上げ夢が叶った訳ですからね、そういう意味で大切な作品です😊

次は高校生の時から20歳くらいにかけて書いた作品を載せたいなぁ。

今回のと違ってきちんとした文章になってますが、二次創作的な作品なのでちょっと修正しなきゃ載せられないかと思うので時間が掛かると思いますf(^_^;

前のサイトに載せてた二次創作ならガラケーに入ってるのですぐ載せれるのですが、そのサイトに遊びに来て下さってた方に全然見つけてもらえてないみたいなので載せても需要がなさそうかなー( ̄▽ ̄;)

とりあえず次の更新は詩になるか小説になるか雑記等になるかは解りませんがまた読んで下さると嬉しいです
m(_ _)m