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「暮らしを変える書く力」を読んで
注意!
今回は「暮らしを変える書く力」を読んだ感想です。
「まだ読んでないよ!」
「これから読もうと思ったのに!」
そんな方はブラウザバックお願いします。
それではどうぞ。
相手に伝わる文章とは?
一時期、恋愛サイトのライティング業務をしていたことがある。
その間ずっと「なぜ私はこんな体験もしていないことを書いているのだろう?」と疑問を持っていた。
自分の体験なんてなく、ネットで検索したことをそれっぽく書いているだけの日々。
とても空虚だった。もちろんお金が発生しているので、真面目に書いていたが、いつもどこか虚しさがあった。
そんなある日、本書に出会った。そこで自分に欠けているものがあることに気が付いた。
「どうしてその考えに行きついたのか、というプロセス」がすっぽりと抜けていたのだ。
感動を逆のぼる
何かに感動した時、ついその感動をそのまま書きがちだ。
「これこれこういうことがすごかったんだよ!」
すごかった、のはわかる。だが、何かが足りない。
一人で熱狂していると、周囲の人たちは冷ややかになりがちだ。
その理由は、「なぜその人がそこまで熱狂しているかわからない」からだ。
どうしてすごかったのか、その感動の「起点」に読者は自分を投影するのだ。
感動をそのまま描写するのは一人よがりな文章だ。
どうして感動したのか、どこに心を動かされたのか、どうしてそう思ったのか。
そういったものを逆のぼって思い出して書く「振り返り」が重要だと、筆者の一田憲子さんは書いている。
じっくりと考える
そう言われると、恋愛サイトのライティングをしていたころ感じていた虚しさにも納得がいく。
本当に感動なんてしていなかった。嘘を書き続けていたのだ。
もちろん飴玉より小さい恋愛体験をベースにしてはいた。だが私は実際に盛大に失恋したことは無いし、浮気されたこともない。(そもそも恋人?なにそれ二次元?状態である)
果たして私の書いた記事がどれほど参考になったのかは、もはや神のみぞ知るである。
そんな経験から、noteに感想を書くときはなるべくじっくり考えているのだ。
文章を書くことは難しい
こういう時にメモが役立つ時も、そうでない時もある。
感動を書くけれど、「どうしてそう感じたのか」まではメモしていないからだ。
そしてそこまで「感じたこと」を深堀りすることもめったにない。
だから、一田さんの言う「相手に伝わる文章」というのは、とても難しいものなのだ。
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