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#東京 #共産党 #笠井亮さん面会ルポ

面会日:2021年9月14日 11:00~12:30
担当:徳田悠希、本間のどか、内藤百合子、高橋悠太
ルポ作成者:高橋悠太

議員会館にて、共産党衆院議員(東京比例代表)の笠井亮さんと面会しました。 (議員ご本人との面会は2回目です。)

以下、私たちと笠井さんの対話の様子をお伝えします。

笠井亮面会全体

笠井亮さんの回答

①核兵器の廃絶を目指すべきだとお考えですか

核兵器廃絶を目指すべき。
核兵器は人類にとって緊急の死活的課題だ。私は、母は広島で入市被爆した被爆2世だ。核兵器廃絶は私のライフワークであり、原点だ。



②核兵器禁止条約が発効しましたが、議員個人として、核兵器禁止条約に賛同しますか。

核兵器禁止条約に賛同だ。
私は、共産党・志位和夫委員長とともに、核禁条約の交渉会議に参加したことがある。広島・長崎への原爆投下から76年経って、やっと国際法で核兵器に関するあらゆる行為が禁止された。これにもとづいて核兵器のない世界を作らなければならないと感じている。


③日本は核兵器禁止条約を批准すべきだと思いますか。

日本はすぐに批准すべきだ。オブザーバー参加は最低限のラインだ。
ヒバクシャをもう絶対に生んではいけない。先日、野党共通政策の中に「核兵器禁止条約 の批准をめざし、まずは締約国会議へのオブザーバー参加に向け努力する」との文言が含まれた。よかったと思う。野党で協力して進めていく。


④どのような条件のもとならば、日本は核兵器禁止条約に署名・批准することができますか。また、署名・批准に至らない障壁となっていることはなんですか。

まず、核抑止が課題だ。核兵器がないということを前提に(未来像を描く必要がある)。誰も広島・長崎の惨禍は望まないだろう。また、日米同盟も課題だ。しかし、核兵器禁止条約 は軍事同盟を否定しているわけではない。まずアメリカとは、対等平等な関係に戻すべきだ。様々な批判があるが、日米同盟は障壁にはならないだろう。


核抑止について

笠井亮面会ゆうき

徳田)さきほど、核抑止からの脱却を挙げました。では、核抑止から脱した後、どのような国際関係、日本の安全保障の在り方を考えていますか。

核抑止論は、いざという時には核兵器を使うことを前提としている。核兵器はもってはいけないという認識の上に、武力による解決はやめるべきだと思う。憲法9条を持った日本がそれを活かした外交を進めるべきだ。
社会体制・民族異なる東南アジア諸国は、ASEANという共同体を作り、多様性の中で、統一を実現している。北東アジアを中心に、ロシアや中国も巻き込んで、そのような枠組みを作るべきだ。日本は、最前線にたってイニシアティブをとれる。


徳田)8月5日の討論会では、「締約国会議へのオブザーバー参加すること」で、与野党がある程度一致したと認識しています。

「オブザーバー参加」は最低限のラインだ。討論会の最後に、被爆者の児玉三智子さんが「締約国として参加すべき」とおっしゃった。その通りだと思う。
野党の「共通政策」の核兵器禁止条約に関する言及について、具体的にどう具体化していくか、議論を進めたい。しかし、そもそも臨時国会を開くべきだろう。10月には国連総会も開かれる。世界から注目されているのに、政府はこれまでと同様な意見を出すのだろうか。総裁選も行われるが、核兵器禁止条約の話はでてこない。核兵器廃絶には日本政府の存在が不可欠だ。
また、締約国会議においては、「被害者援助」や「(被爆体験継承など)教育」の分野において日本は大きな貢献ができる。また、核保有国を巻き込む役割を先頭に立って担うべきだ。日本として、とてもやりがいのある仕事ができるかと思う。


国会議員の役割について

笠井亮面会のどか

本間)笠井さんも所属されている超党派の「軍縮・不拡散議員連盟」(PNND)はどの程度、機能しているのでしょうか?

勉強会などを定期的に開催している。一致点は「核軍縮・不拡散」で、故に意見には幅がある。みなさんにとっては、歯がゆいと感じるかもしれないが、超党派の性質だ。それを代表して、共産党が議員団を派遣したり、シンポジウムに登壇するなどもこれまであった。核兵器禁止条約発効後は、既存の条約として、真剣に議論しよう、との方向性を示している。



高橋)欧州連合(EU)の欧州議会の超党派4議員が、第1回締約国会議に非公式の代表団としてオブザーバー参加すると発表しました。 日本の国会議員にも同様の可能性があるのでしょうか?

まだ、具体的に、議論しているわけではない。しかし、条約には「市民社会」の役割と貢献が明記されている。これから話し合っていく。



高橋)核兵器廃絶への国会議員の役割とは何でしょうか?

国民の7割が核禁条約に賛同する、との意思をどう政治に反映させていくか。政府に対して、参加しろとその姿勢を正していくことが国会議員の役割だ。
加えて、被爆者が国会で話す機会を作ることもできるだろう。彼らの体験・条約への思いに基づいて、政府と、国会議員も交えて意見交換していきたい。
核禁条約の前文には、(国連の文書ではじめて)「議員」の役割について言及された。「...議会の議員...が行っている努力を認識する」との文言だ。はっきりと条約に賛同する議員や政党を増やすことが、核兵器廃絶につながると考えている。


ICAN議員誓約

最後に、「自国の核兵器禁止条約参加のために努力する」旨を宣言する「ICAN議員誓約」にサインしてくださいました!国会での議論の活性化に期待しています!

笠井亮面会誓約

しんぶん赤旗で報道されました(2021年9月15日

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