香港ヘッジファンド、撤退を模索

香港に拠点を置くヘッジファンドの多くが、拠点の撤退を模索している。

 調査会社ユーレカヘッジのデータによると、香港には420以上のヘッジファンドが拠点を置いているという。アジア地域の次点であるシンガポールよりも約80も多い。香港のファンドは約910億ドルの資産を運用しており、これはシンガポール、日本、オーストラリアを合わせた運用額をも上回っている。

画像1

しかし、多くのファンドマネージャーやトレーダーは、国家安全保障法が成立した今の香港に拠点を構えることをリスクと捉え始めている。現在国際的なヘッジファンドにとって香港の魅力を損ない、香港の他の金融センターの地位が凋落していく可能性が高い。

自由なインターネットへの規制など中国本土と同等の情報へのアクセスが制限されるようになれば、多くのファンドマネージャーが撤退することは用意に想像できる。また、資本規制の導入やビザ取得の困難さも潜在的な問題として浮上している。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?