米最高裁判所、宗教学校への公的支援を許可

米国最高裁判所は今週火曜日、宗教的な学校に通う学生のための学費援助に関するモンタナ州の税額控除を支持するという判決を下した。この裁判は宗教と国家の分離という観点で注目されており、信仰に基づいた教育機関にたいしてどこまで公的資金提供が許されるかという点に今後大きな影響を与えると思われる。

今回の判決では、裁判所は、学生の授業料のためにキリスト教の学校にお金を提供した奨学金基金に寄付する人々のための税のインセンティブを与えたモンタナ州のプログラムを支持した。判決は、モンタナ州の最高裁が教会や宗教団体への公的支援を禁じている州憲法に違反しているとして税額控除を無効とした後、キリスト教学校の生徒の3人の母親たちが上訴したことを受けたものだ。

法廷の5人の保守派が過半数を占め、4人のリベラル派の判事が反対した。

判決を下したジョン・ロバーツ最高裁判事は、「州は私立教育に補助金を出す必要はない。しかし、いったん州がそうすると決めたら、宗教的な理由だけで一部の私立学校から資金援助を除外することはできない。」と判決の理由を述べた。

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