アマゾンとソフトバンク、ロシア大手ECサイトONZOを買収交渉か

EC大手のアマゾンとソフトバンクは、配下に携帯通信会社や銀行などを抱えるロシアのコングロマリットであるシステマに対し、オンライン小売業者であるOzonの買収の可能性についてアプローチを行ったと、システマの大株主であるウラジーミル・エフトゥシェンコフ氏が土曜日に証言した。同氏はロシアの新興財閥の一人でシステマの株式の62%を保有している。

ロイター通信によると会談がまだ進行中なのか、それとも終了したのかは明らかになっていない。システマは、同社が40%以上の株式を保有しているOzonに投資するパートナーを探しているという。

ロシアのAmazonと言われているOZONは1998年、本のオンラインショップ(ロシア版Amazon)として創業された。同社は2012年2月に50億円でSapato.ruという靴やアクセサリーに特化したECサイトいわゆるロシア版ザッポス(or 日本でいうところのロコンド)を買収するなど拡大を続けている。

アマゾンなどの海外ECは今の所ロシアには進出できていない。中国やロシア市場には様々な規制がありため、アメリカや他の国で通用したノウハウをそのまま流用できない。またロシアには日本のような信頼できる物流網がないこともアマゾンの進出を妨げている。一方OZONは独自に流通会社をグループの傘下に抱えて品質を高めている。

オゾンに対してはロシアの銀行最大手ズベルバンクも関心を示しているとする情報をロイター通信が報じている。



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