71日間地球ひとまわり(13)スペイン、小さな町には美しい聖堂が並ぶ
朝早くサンタンデルの町を後にして、バスに揺られること3時間。
次に目指したのは、Xihon。
ヒホンともギホンとも読むそうな。
ビーチが美しい町、海辺に宿を予約したのだがあいにくの雨。
雨女じゃないはずなのに、昨日から雨が重なる。
小さな町を抜けてビーチ沿いの宿に向かった。
住所はあっているはずだのに宿に入り口が見当たらず。キョロキョロとしていたら、地元の方が声をかけてきた。
「〇〇〇(宿の名前)を探しているの?」と尋ねられた。
「そのとおり」と答えると、入り口に導いてくれた。
まさか、マンションの一角にあるとは思わなかった。
玄関横のベルを鳴らし、宿のスタッフに開錠を依頼した。
宿に入りチェックインを済ませた。部屋に荷物を置いて一息つく頃、時計を見ると16時過ぎ。
ちょうど町がシエスタから目覚める頃だった。
雨も上がったようなので折り畳み傘をもって海沿いの教会を目指した。
ちょうど扉が開いたところだった。
今回もクレデンシャル(巡礼手帳)を教会の方に渡し、スタンプを押してもらった。
教会の中を見学し終えてから中心部に移動し、晩御飯によさそうな店を探した。
途中、屋根の上に彫像がある建物が目に留まった。
近づくと教会だった。
こちらも扉が開いていたので中に入る。
見事である。
しかしここは区分では大聖堂(カテドラル)ではなくて、教会みたい。
よくわからない。
天井の高い空間は、華麗で荘厳。
宿のスタッフの方も観光案内所の方も絶賛していたのがよくわかる。
この教会でもスタンプを押印してもらおうとスタッフを探すが見つからず。
キョロキョロしていて目があった信者の老婦人に尋ねた。
「祭壇の奥にある扉をノックしてごらん」と教えてもらった。
祭壇の横を通り扉を探す。
見つかった。
しかし、人の気配を感じず。
ドキドキしながらノックすると扉は開いた。
クレデンシャル(信者手帳)を見せて、スタンプを押してほしいと伝えた。
手招きされ、中に入るように言われたので従った。
中に入ると、クレデンシャルを預かって押印してくれた。
お礼を伝えてから、扉を閉めて祭壇の脇を通り抜けた。
ちょうど祈りをささげていた老婦人の姿が目に留まった。
彼女の隣に近づいた時、祈りが終わったところだった。
目が合ったので、クレデンシャルを掲げてガッツポーズをした。
するとニコリと笑ってくれた。
ありがたい。
バスターミナルの近くに大きめの教会があったことを思い出した。
バスターミナルの方向を目指して歩いた。
こちらは扉が閉ざされていた。
回廊部分で待っていると、メインエントランス脇の小さな扉が開いていた。
信者らしい方と教会の方が、扉の上部が開いた状態で話をしていた。
会話が終わるのを待っていると、教会の方が私に気づいて声をかけてきた。
先ほど同様にクレデンシャルを見せた。
あと10分ぐらいでメインエントランスの扉が開くから中に入って尋ねて、と言われた。
お礼を伝えてから扉が開くのを待つ。
扉が開いてから、クレデンシャルを示すと預かってから、バックヤードに姿が消えた。
その間、教会内を見学する。
少し待つとバックヤードの扉が開いて、先ほどのスタッフが戻ってきた。
押印を終えたクレデンシャルを手渡してくれた。
お礼を伝えてから教会を後にして町に向かった。
時計を見ると18時を少し過ぎたところだった。
スペインのディナータイムは、早いところで20時頃、遅いと21時から。
ディナータイムにはまだ早い。
ファストフードなら大丈夫かな?
チャイニーズファストフードの店があったので覗いた。
あいにく開店は19時から。
しかたがないので町の中心部を目指し歩いた。
途中再び雨が降り出した。
雨の中ようやくファストフードを見つけた。
バーガーキングである。
中に入ると混雑していたし、思った以上に値段が高い。
結局、バーガーキングを後にして、宿の近くに戻った。
宿の3軒隣にあるハンバーガーショップでホットドックとポテトを食べた。
そして、翌朝の朝食を調達すべく急いでミニスーパーを目指した。
なぜならは翌日は日曜日。
店が閉まると困るから。
ハンバーガー店を出るころには雨は上がっていた。
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