見出し画像

面接試験における人物の簡単な見極め方

新たに人を採用しなければならないときに、どのようなことをしたら良いでしょうか? どのような場合でも一度採用してしまうと、なかなかやめさせることができません。(もちろん、せっかく採用した人は、やめてもらいたくありません。)

採用の方法としては、いろいろな筆記テストや面接などが考えられます。
採用される側にとっても採用する側にとっても、「ふさわしい人」を、いかに選ぶかというのは非常に重要なことです。
しかし、一言で、「面接」といっても面接のプロでない限りなかなか人を見分けるのは難しいと思われるのではないでしょうか?
面接における人物の見分け方のコツがありますので、今回はそれについて紹介しましょう。

面接の技法

いろんな本にも書いてありますが、面接についてはいろいろな技法があります。例えばコンピテンシー型面接とか、圧迫面接技法とか、(相手に面接試験とはわからないように)わざと親しみを込めて話しかけて、その人の本質・本音を引き出す面接技法もあります。
いずれの技法においても、質問のテクニックとか、その質問に対する反応の見極め方とか、いろいろなノウハウがありますので、それらについては、すぐ身につけることはなかなか難しいと思います。

もちろん研修や、シュミレーション方式での面接練習を何回か行えば、そのコツを習得することができるでしょう。しかし、ここでは、簡単な方法について紹介します。

人物観察の重要性

人物の見極めて方法の1つとして、わかりやすい方法としては、単純ですけれども「その人の顔を見る」ということです。特に年齢が30代以降になってくると、その人の性格や、これまでの人柄が顔に出ると言うのは、よく言われていることです。
実際に、男性も女性も、だいたい30歳くらいになってくると、話すときの「顔の表情」「顔立ち」等で、その人物の「人となり」はある程度予測することができるようになります。
いくら言葉で良いことを話していたとしても、その人の「顔立ち」や話をしたときの「表情の変化」などで、それは単なる口先だけのことなのか、あるいは本当にこの人に仕事を任せることができるのかということが判断できるようになります。
さらに、その人の「態度」や、「ちょっとした行動」によっても、その人の「人となり」を判断することが可能となります。

例えば話すときの「笑い方」「身振り」「手振り」、さらには、その時の「視線の動き」などについても注意して観察すると、その人物の本質がわかることが結構多いものです。
細かいことですが、話をするときの「口元の表情」「視線の置き方」、しゃべるときの「間のとり方」、こちらの質問に対する「受け答え(内容)の的確さ」「(話の)内容の濃さ」、さらには、「服装」「全体の印象(センス)」「靴の汚れ具合」など、観察する点は非常に多いのです。

日ごろから(その本人でさえ)意識していないちょっとした行動についても、面接者が、その人物を知ろうという観点から冷静に(その人を)見ると、案外いろんなことがわかるものです。

特に、この手の人物観察によって人を見極めることは、これまでいろいろな経験をしてきた人の方が、より深い観点から正確に判断できる傾向が強くなります。

質問に対する回答内容からの人物判断

また、こちらからの質問に対する相手の「回答内容(方向性)」について分析すると、その人の「性格」や「考え方」がわかるようになってきます。

例えば、これまでの失敗について前向きにとらえて、その失敗経験を次に生かそうとする人なのか、あるいは、たまたま運が悪かったとして、その失敗経験を生かすことなく次のステップに進む人なのかが分かります。

同じような失敗経験をしたとしても、その人の考え方、受け止め方によって、今後の対応は異なってくるのです。

面接官の姿勢の重要性

一方、面接官の観点から見ると、同じ人物を、同じ時間、面接をしたとしても、「その人物を知ろう」と思って全力で観察し、こちらの質問に対する相手の答えひとつひとつに対して、真剣に受け止めるか否かで、その人物に対する評価も当然のことながら異なってきます。
採用面接は、「面接される者」「面接する者」の双方にとって真剣勝勝負なのです。

力を抜いた(真剣みの足りない)面接官は、優秀な面接される者から見ると、適当に面接をしているなというのがわかってしまうものです。
いずれにせよ面接試験で、「選ばれる」あるいは「選ばれない」は、双方にとって、とても重要なことなのです。
だからこそ面接官は、常に真剣に相手に向き合うことが必要になります。真剣に面接すると、面接する者も面接されるものも、へとへとに疲れるものなのです。
(Mr.モグ)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?