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自分を研究するために2023/11に読んだ本

11月の読書メモの記事となります。
通読本の全体は19冊でした。記事はメモしていたものを抜粋。
Kindle Unlimited本が多めです。
基本はKindleで発見して興味のわいた本を雑多に読む派ですが、
今月は敢えて図書館にも通い、体癖や占星術の本を多く読みました。
本のリンクはAmazonに統一していますが、Kindleで読むことが多いためで他意はありません。

ビジネス系

世界一やさしい「才能」の見つけ方 八木仁平

「自己理解」という分野で有名な方の本。
3年前に前著の『「やりたいこと」の見つけ方』も気になってはいたが、自分はやりたいことは明確だったため読むのを後回しとしていた。『才能』なら興味ど真ん中である。
Kindle Unlimitedには現時点(2023.12.2)で2冊とも読むことが出来る。「やりたいこと」の方もこの後読む予定。

こういった物は、質問に答える形で深掘りするパターンが多いと思われるが、驚きの300問であった。もちろんこういった分野の本では質問が共通することは珍しくなく、過去にやったものの振り返り・追記に留まる質問もあった(今まで答えた質問は全て検索が容易な形でストックしている。この辺の手法もまとめてみたい)。
筆者は内向型とのことで、私のような完全なる内向型にも答えやすいものも多い印象だった。ビジネス系は外向型に偏ることも多いので有り難い。
短所から辿って才能になりうる項目を洗い出す「才能の具体例リスト」もあったのだが、100個かと思いきや1000個であった。全体的に量で質を担保する考え方のようである。短所から才能への結びつけについては個人的には「そうか?」と思う物も無くは無かったが、そういった発想の違いを含め面白いと感じた。

「嫉妬から才能を辿る(嫉妬すると言うことは自分にもその要素がある)」という言説が、いつの間にかいろんなところで見られるようになったが、これについては、「私(自分)」の先行研究により「身の程をわきまえず能力の高い者には全て嫉妬する」という性格が判明しているため、個人的には当てはまらない。手法が自分に合っているかを判断するのも大切なことである。

読んだと言いつつ、質問とリストの整理は途中なので引き続き分析を続けたい。

認知心理学者が教える最適の学習法

研究により本当に効果の高い学習法を説明した本。教師や学生・親向けのガイドブックのようである。
いきなり「自分を知る」目的から離れたように思われるかも知れないが、記憶がどのような仕組みなのかを知ることは、「自分が思い出す自分」がどのようなものなのか知ると言うことでもある。
上で上げた「才能の見つけ方」のような本は過去の経験を思い出して質問に答える。ここでいう「自分」は「記憶の中にある自分」である。これは現在の「自分」とはどのような関係だろうか。
こちらの本にも記載があったが、記憶というのは「図書館の書庫のように整然と不変な記録」が並んでいるわけではなく、「思い出す時に動的に再構成される」ものである。
思い出すというのは司書が本を探し出すということではなく、部品をもう一度組み立てることに近いが、その際にまったく同じ部品でくみ立てるわけではない。再構成する(思い出す)とその脳の回路は強化される(組み立てやすくなる)が、元の物と同一とは限らないのだ。
思い出した記憶(=過去の記憶の中の自分)の扱いについて考えるきっかけとなった。またもちろん記憶していこうとする時、なるべく正確に多く覚えるという実用的な部分も非常に勉強になった。

こころが片づく「書く」習慣 古川武士

先ほどの本は脳での記憶についての本だったが、書き起こすことは外付けの記憶媒体にそれを変わらない形で移すことでもあり、無駄な脳の処理を紙の上にダンプして自覚することでもある。
ジャーナリングは薄く長く興味があった。この本は実は再読だが同じ著者の「書く瞑想」という本が気になったので復習として読んだ。
こちらの本はわりとビジネス寄りで、仕事の管理に役立ちそうである。しかも購入しなくても、Webにワークシートだけならあった。(この本に限らず著者の本全てそのようだ。メールアドレス登録は必要)
書く瞑想も先にワークシートに目を通すと良いかもしれない。

身体について

心理カウンセラーが教える 本当の自分に目覚める体癖論 小高千枝

体癖についてはほとんど知らないため、手に取りやすく読みやすそうなものから読んだ。こちらは女性向けで判定も自己判断。
整体というより占いに近い雰囲気がある。筆者がカウンセラーさんのようなので悩みに寄り添って欲しい場合は良いのかもしれないが自分の目的とはずれていた。

身体にきく 「体癖」を活かす整体法 片山洋次郎

タイトルの通り、整体(身体の悩み解決)のパートも多いが、体癖の入門とするならこちらの方が適しているように思う。
イラストを用いたり、それぞれの体癖の特徴を楽器で表したりなど、分かりやすい工夫が凝らされていた。

自分が何種かはチャートとなっているので簡易的であるが、実際に体の動きを自己判断してという形になっている。
私は実際に整体の先生に体癖を見て頂いたことがあるので引っ張られたのもあるかもしれないが、概ね結果が一致した。考え方などから辿るよりは正確だと思う。

体癖 野口晴哉

体癖を生み出した方の本。体癖の本家本元である。
比較的古い本なので少し身構えていたが、覚悟したほど読みづらくはなく筆者のブラック寄りユーモアもあるような面白い本だった。
ただし、図などはあまりなく、筆者の思うままに書いているため、体系だった本というわけでは無い。ご本人も本の中に書いていたが「9種である自分の視点のみから書いた本となるので、1種が書いた方がバランスが取れる」だろうと思う。1種の方の書いた本はあるのだろうか。探したい。
と言うわけで、理解度によって読み取れる・受け取れるものが異なるかもしれない。私のような初心者でも楽しめる部分はあった。
体癖はタイプ論というよりは、それぞれの種(要素)の「濃度」と「組み合わせ」で性質が決まるという考え方となり、私はそういうところが好きである。
重心などを計測するための機器・手法などについての記載も面白かった。今はなかなかそういった方法は出来なさそうだが、出来ることなら一度やってみたいと思う。
体癖自体が、たくさんの事例から導き出して、筆者の主観も入りつつ導き出した帰納法的な共通点となるので、全てにおいて妥当かは判断しづらいところがあるが、少なくとも自分にとっては頷く部分も多い。
Web上にも情報は多い(そして物によってはアレンジが強い)ので、本家本元の考えを知った上で受け取るかどうかは重要に思う。(何を採用するにせよ)

DNA占い: 最古であり最先端の個性心理学 木村恵美

占いではなく、DNA解析の本なのでこちらのカテゴリに入れた。
感想は別記事に軽く書いたので以下にリンクしておく。個人的に4分類の分け方や性格との結びつけなどには否定的な部分もありつつ、面白いとは思う。


占い

ハーモニクス占星術 神谷充彦

いきなりマニアックだが、11月以前に集中して占星術系の本を読んでいたのでその流れで読んでいる。
ハーモニクス占星術は、生まれた時点でのホロスコープ上の惑星などの度数に一定の数をかけることで、見えづらかった惑星同士の関係などをあぶり出すという手法となる。かける数の意味は数秘から取っている。
占星術の考え方では、生まれた時点のホロスコープが優先で、ハーモニクスは可能性の占星術(不確実性はあがる)となる。
自分の場合はわりと惑星が固まっているタイプなので、この数をかけるとたくさんアスペクト出来るということに偏りがあった。個性が分かりやすく面白い。ばらけているほど予想がつかない楽しさがあるのかもしれない。

ボディアストロロジー 松村潔

さらにマニアック。トランスサタニアンの本を以前読んだところ、本当に言っていることが理解できずかなり苦しんだのだが、後書きで「前提知識はボディアストロロジーで書いたので省いた部分もある」とあり、だからかーとずっこけたので遅ればせながら拝読しました。
知識が浅い分野は興味に従って無秩序に本を手に取ってしまうのでこういう事前の調べが足りないことが多い。
トランスサタニアンの本で苦しんだ分読みやすかったものの、理解が難しいことには変わりが無い。
「宇宙の法則として上のものは下のものと照応する」という考えで、占星術のもろもろを身体に当てはめたものとなる。今思っても理解できているか自信が無いが、こういうエキセントリックな本は好みだ。
図らずも体癖についても同時並行で読んでいたことで、少し重なりが出たりしたのも面白いところである。対極に見えるものが繋がるとは。

アイビー茜のルナモンスター占い

X(Twitter)では交流はしないものの、非公開リストで情報を探る用のアカウントを持っており、その中の占いリストで一時期「ルナモンスター」の診断結果がよく流れてきた。その流れでKindle Unlimitedを探したところ本もあったので読んでみた。
Webページ含め、宿曜27宿を元にしていることや、四大元素・惑星の説明など、比較的根拠が明示されている印象なので個人的には好みである。
基本的には女性向けだが、リニューアル後の最新の絵がミュシャ風でお洒落。なお、自己分析というよりは相性に重きを置いた占いとなる。
西洋占星術とは四大元素の偏りががらりと変わるが、内容は意外と重なるのが面白い。どちらにしろ「偏ってはいる(バランス型では無い)」のが自分なのだなと思う。


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