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お茶のお稽古25

25回目のお稽古日記です。

床の間

この日の床の間には、馬画賛がかかっていました。
小さい字で「嘶(いななき)も香ばしき牧の春の草」とあり、春の息吹の喜びを表現しているそうです。

花入れは、鐙(あぶみ)という武具・馬具で、小さなスズランが飾られてしました。
スズランは小さくて白くて、たれ下がっている感じがとっても可愛らしかったです。

香合は端午の節句にちなんだ兜で、小さいのにも関わらず綺麗に装飾されており、芸の細かさに感激しました。



お菓子

主菓子は、両口屋是清さんの「若紫の風」という棹(さお)菓子でした。
緑、黄、紫の色がとても綺麗で、ブルーベリーの風味が爽やかに香ります。
両口屋是清さんの和菓子は、あんこの甘さが加減がちょうどよく、大好きです。

干菓子は、黒豆を乾燥させたもので、とっても美味しかったです。
他にも、両口屋是清さんの「おときき山」もいただきました。
「博多通りもん」を一口サイズにしたような感じのお菓子で、こちらも美味しかったです。



唐櫃(からびつ)薄茶点前

唐櫃は、4本もしくは6本の足がついた箱で、大切なものをしまっておく箱です。
よく端午の節句に飾られる兜がしまわれており、先生も普段はお子さんの兜をしまってあるそうです。

その唐櫃を使ったお点前は、教本があるものではありません。
鈴木宗保先生から伝えられているものだそうです。

子供が大きくなると兜を飾ることは少なくなりますが、こうやって唐櫃を使うことで昔が想出されたり、季節を感じれたりと、すごく素敵だと思いました。

さまざま見立てができるのも茶道の良いところですね😊
(見立てと言っていいのかわかりませんが・・・)


感想

こどもの日に、鯉のぼりや柏餅は街中でも見かけますが、兜はなかなか見ることがありません。
この日、久しぶりに兜を見て、なんだか嬉しい気持ちになりました。
実家でも、昔は兄の兜が飾られていましたが、飾ってくれた母にありがたいなぁと感謝も感じました。

こうやって季節を感じたり、昔のことを思い出したり、お茶がないと感じることがなかったであろうことがたくさんあります。
そういうこと1つ1つに出会えることが、日々を豊かにしてくれるように思います。

また、この日はお稽古初日の社中と一緒でした。
自分の初めてのお稽古の日のことを思い出したり、帛紗捌きなどの細かなところを改めて直すことができ、とてもありがたい機会でした。

先生がとても優しく細かく教えてくださったことも印象的でした。

ちょっと先に始めただけなのに、つい先輩風を吹かせたくなってしまう自分がおかしかったです😁

4月最後のお稽古だったので、炉のお稽古は一旦おしまいです。
さみしくもありながら、来月のお茶会や風炉が楽しみです😊

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