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人生にはお試しがやってくる

4月。日本では新しい年度。フレッシュマンの初々しさと新緑が増え始めるこの季節は心が躍るとともに慌ただしさも感じます。

さて、あなたには大なり小なり、自分にとっては意外かそうでないかは別として、「これをやってみない?」のような外からやってくるお試しが来たことがあるのではないでしょうか。その時に、「はい、やります!ぜひ!」と言えるためにはどうしたらいいのか、そのことについてお話します。

これは私の経験です。

わたしには今までいろんなお試しがあったのですが、実は数回は受けて、ほとんどをお断りしています。今思うともったいないのだけれど、なぜそのお試しを受ける気になれなかったのかを振り返ります。

それは、結局は自分のやりたいことではなかったからに他なりません。自信がそこまでなかったこともあります。しかし、人間にはいろんな可能性があり、相手がしてほしいことをしているうちに、自分の人生が開けてくることもあるんですよね。選択する自由がなかったからこそ、仕方なくやっているうちに、どんどん開けていく人生になっている方もいらっしゃったことでしょう。受身的に折り合いをつけて満足していく人生になる人生もありかもしれません。

でも、できれば自分の人生を自分から前向きに切り開いていけたら嬉しくないですか。決め手は「できること」「負担ではないこと」「やりたいこと」この3つがポイント。やりたいかやりたくないかはかなり主観が入るので、あやふやなんですね。また「できるか、できないか」も自分ではできないと思っても、できると思ったから声がかかったわけで、自分の感覚で判断してしまうともったいないことになったりします。

私は今までに、お試しを何度も受けました。自分としては、おすすめしてくれた方の圧で受けたので心は重かったですが今となってはやってよかったと思っています。一番満足したことは、自分の研究が全国雑誌に載ったことです。今でもその原稿料を記念に取っておいています。その時は、もう二度とないだろう、幸運だったと思っていました。残念ながらお断りしたものも多いです。実はもったいなかったように思ったのは、受けたのと似ていて「本を書かないか」です。自分で、今の私に何かあるのかな?騙されているのかな?と話も聞かずに断ってしまいました。

どうしてお試しを有効に活かせなかったのか振り返ると、これは私の人生が自分のものではなかったからに他なりません。私は他人の期待で生きてきてしまったので、いつもやっていることに対して壁が生まれてしまい、自分がしたいことなのかそうでないのかよくわからなくなってしまっていたのです。今更で恥ずかしいのですが、私の人生の大半は親の期待と自分の意志とが混ざっていたので、勘違いで生きていた時の方が決断力もあり、物事を突き進めていたのだと振り返ります。

私が「わたし」でなかったと気づいてからは、あれ?私が本当にやりたかったことって何だったんだろう?と内観の毎日です。最近は自己認識が進んだので、安心して進めます。チャンスを受け取るか受け取らないかは、自分でしっかりと判断できるのでいいのですが、すでに今までに多くのエネルギーを費やしてしまって、ちょっともったいなかったな~とも思います。それも人生でいいんですけれども。人間にはその人にあったタイミングというものも存在します。

とは言っても、早めに「本来の私」はどんな人間なのかを把握していこうというスタンスと、自分で決断していくことは大切なのではないかと思うんです。自分が決めて進んでいたのならいいのですが、誰かが決めていたとなると、やっていることが合っていたとしてもどこかで揺らいでしまいます。ここはご家庭での教育にも関わるので親の期待や思い込みで子育てしないことが重要かなと思っています。

せっかくのお試しを快諾できるように備えるには、「わたし」をしっかりと認識して、「わたし」が決断していき、一歩一歩しっかりと歩むこと。

まずは心の健康。次に自己認識です。いろんな診断のツールはありますから、いろんなものを試すのも良いかと思います。啓発本も助けになります。
ただ、私が長年色々試した結果、これは良かったとたどり着いたのは、数冊の啓発本と占星術でした。多く読めば良いというものではなかったです。読むことで満足してしまうことはよくあります。

出合うまでを楽しむのもありかなというスタンスなのですが、小手先のことを学んでも最終的には何にも役には立ちませんでした。やるなら全体像が見えるまで徹底的にやることです。部分的にやるだけでは、対処療法的なものになってしまいます。それが大事なこともあります。ただ、自分の人生を大きな視点で満足していくレベルまでもっていきたいときは、やはり自己探求をしっかりと積み重ねていくことは大切かなと思います。

お試しをうまくキャッチして進んでいけるあなたであってほしいと思います。私はゆっくりと進んでいきます。

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