6/10(sat) Beadroads 25周年記念ワンマン カウントダウン! あと10日!
6/10(sat) Beadroads 25周年記念ワンマンまで、あと10日!
ビードローズの結成25周年ということで、カウントダウンしながら色々と昔のことを振り返ってみようと思います。
(こんな機会でもないと、なかなか思い出さないから)
1997年頃。僕は大学生で、バイト先で知り合ったベーシストのKと、キーボードが弾けるという同級生のMちゃん、美術学科で絵画を専攻しているドラマーMと共にバンドを作ろうと思い立った。ドラマーMは、「俺はドラムは下手だから辞めて欲しい時はすぐに言ってくれ」という奴だった。果たして、一緒にスタジオに入ってみると、確かに下手だった(笑)でもなんだか一本芯が通っている彼のことは好きだった。
ある日、展覧会があるので来てくれと言われて、みんなで美術館へ足を運んだ。ドラマーMの油絵が展示してあった。荒削りだけど、若さと才能と情熱に満ちた絵だった。
なんだか衝撃を受けて動けなかった。帰り際に会場にいたMに、
「お前はドラムを叩くより絵を描いたほうがいい」と伝えた。ベースのKとキーボードのMちゃんも静かに肯いていた。
ドラマー不在の我々。当時は練習スタジオに”メンバー募集”の張り紙がたくさんあった。(今もあるのかな?)A4の紙の下の部分が蛸の足のように細く切られていて、そこに連絡先の電話番号が書かれているのだ。
何人か連絡してみたが、凄まじい音量で叩くパンキッシュなやつとか、アドリブしかできない自称ジャズドラマーとかばかりで、なかなか良い人は見つからなかった。
そんなある日、キーボードのMちゃんがバイト先にドラムが叩ける人がいるというので、その人が出演するライブを渋谷のライブハウスに観に行った。そのドラムが叩ける人という人物は、なぜかサングラスをかけてベースを弾いていた。まだ19歳だった僕にはひどく大人びて見えた。
終演後にデモテープを渡した。"俺はもともとはドラマーなんだ"ということだった。コジマカオルという名前だった。当時27歳。
初めてのスタジオでの練習には遅刻してきた。でも、ドラムは最高だった。
1998年になり、いよいよバンドとして始動することになる。
練習とライブに明け暮れる日々が続くが、キーボードのMちゃんには別の夢があったため、バンドを離れることになる。その後、ベーシストも交代した。みんなの夢と現実が交差する時期だった。ちょうどその頃、とある事務所からデモテープを作らないかという話があり、青山のビクタースタジオで録音できることになった。同じ大学で知り合った、若槻昌子にキーボーディストとしてレコーディングに参加してもらうことにした。ここでようやく、バンドの骨格が固まった。
初めてのレコーディングは緊張の連続だった。1日で、「ロードソング」と「光を抱く」を録音した。今でもその音源は持っているけれど、滅多に聴くことはない、門外不出の音源である。情熱は誰にも負けなかったんだけど(笑)
その頃のことを思い出すと、何は無くとも、本当によくスタジオでみんなで練習してたなぁと思う。狭いワンルームのマンションで、ギターを抱えてたくさん曲を作っていたことも思い出す。カセットテープ で多重録音できるMTRが友達だった。初期の曲をたくさん書いた。総じて、内省的で暗い曲が多かったけれど、今でも演奏する曲もあったりする。
とても楽しくてなんとなく切なくて、大切な時間だった。
Beadroads 25th Anniversary ワンマンライブ
“その先のMiraiへ”
2023年6月10日(土)
会場:新横浜LiT
出演: Beadroads(supprt Bass : Chama)
open 11:30 start 12:00
前売 3,500円 / 当日 4,000円(1ドリンク別)
今年結成25周年を迎えるビードローズがお送りする、
アニバーサリーワンマンライブ!
チケット予約サイト
https://tiget.net/events/240978
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