見出し画像

[2020/04/20版]シンガポールにおける新型コロナウイルスの影響

前回の報告から10日たったのでその後の経過を書きます。
記録として、そして親しい人への報告として。
日本では緊急事態宣言が全国に適用されました。できる限り家で過ごしましょう。

これまでの新型コロナウイルス関連記事

facebookにまとめページを作成したのでそちらを参照してください。
過去のnote記事へのリンクも貼ってあります。
http://bit.ly/wataruo-COVID-19

警戒レベル "DORSCON" と規制強化

DORSCONステータス
シンガポールにおける感染症警戒レベルであるDORSCON (Disease Outbreak Response System Condition) は依然としてオレンジのまま。これに関しては今週も新しいニュースはありませんでした。

規制関連情報
4月7日に施行された"Circuit Breaker"の内容自体はほぼ変わっていませんが、より厳格に規制されるようになり、かつ罰則が厳しくなりました。最も変わったのは、Social Gatheringに対する初期対応です。当初は警告のみでしたが、かなりの数の警告が発せられ、かつ、その数が減らないことからいきなり300SGDの罰金となりました。
規制が厳しくなったためか、取り締まる側の人たちに対する暴行事件も発生しています。
それから、家から外に出るときにマスク着用が義務付けられました。2歳以上は全員です。ただし、激しい運動をする場合は着用をしなくてもよいというルールです。

感染者数は累計2,108 →8,014人に

(2020/04/20未明に発表された情報を元に数字を更新)
感染者数は累計で8,014人となり、そのうち快復して退院した人が801人でした。ここ数週間の急激な感染者数増加により、インドネシア・フィリピンの感染者数を抜き、シンガポールの感染者数が東南アジアで最多となりました。
04/10からの10日間で新たに発見された感染者数は5,906人で、同期間で退院した人は309人でした。
なお、シンガポールでは新型コロナウイルスの感染による死者は4人増えて11人となりました。
感染者数の増加がとんでもないことになっていますが、これは後述する外国人労働者のためのドミトリーでの感染者数が増えていることが原因です。

国外からのImported Caseはほぼゼロの状態が継続しています。入ってくる人がほとんどいないので、当然の結果と言えます。

国内の感染者が以下の3つにカテゴライズされるようになりました。

1. Community Cases (residents & pass holders excluding work permit holders and dorm residents)
2. Work permit holders not residing in dorms
3. Dorm Residents

以下は4月19日時点での情報に20日に発表された情報を元にわたしが手で計算した情報です。
国内での感染はほとんどが"3. Dorm Residents"、すなわち外国人労働者のためのドミトリー(寮)の居住者で、ここだけで6,075人の感染者が出ています。感染者数が大量になっているのは、ドミトリーの居住者に対して片っ端から検査をしていることが理由だと考えられます。ドミトリー自体が隔離状態に置かれているためここを感染源にこれ以上広がる可能性はあまり高くないように思えます。ドミトリーの居住者が全体で約32万3千人で、そのうちの2%ほどが感染しているとのこと。これからも感染者数が増えるのかどうかはわかりませんが、ドミトリーでの感染者数が増えることがイコールシンガポール全体の感染リスク増大にはつながらないと、わたしは思います。

"2. Work permit holders not residing in dorms" の全体は66万4千人で、感染者数は337人です。居場所がしぼれないのでこのカテゴリーの数が増えるとシンガポール全体の感染リスク増大につながる可能性が高いと考えます。
なお、"2. Work permit holders not residing in dorms"と"3. Dorm Residents"の感染者でシンガポールの感染者全体の80%を占めています。

"1. Community Case"の全体は約470万人で、感染者数は1,033です。落ち着いてきている印象はありますが、感染経路のわからない感染者が若干ではあるものの増加傾向にあります。Circuit Breakerの発動から約2週間が経とうとしているので、この数字はこれから減っていくはずです。

<4月19日時点のOfficial Update of COVID-19 Situation in Singapore>

スクリーンショット 2020-04-20 午後11.47.30

そのほか起こっていること

自分の周りでは以下のことが起こっています、、と言いたいところですが、わたしもほとんど家から出ないので何が起こっているのかよくわかりません。
・<継続>マスクとサニタイザーはまた店舗から姿を消しています。殺菌をうたっているハンドソープも同様です。
・<継続>スーパー宅配はまったく機能していません。困りました。
・<NEW>夕方、コンドの広場はかなり混雑しています。日中はかなり暑いので夕方になるとかなりの人が外に出て特に子どもを遊ばせています。家族でのみ、、なのですが正直なところSocial Distanceギリギリのところだと感じます。怖くて避けたいくらいです。
・<NEW>バスと地下鉄の運行本数が減らされました。乗車率の低下が理由だと思われます。

おわりに

当記事の中で書いている規制、警戒レベル、および感染者に関する情報のソースはシンガポール政府による発表です。以下にリンクを貼っておきます。
なお、“そのほか起こっていること”はわたしの身の回りで起こっていることを書いているだけなので特に必要がある場合を除いてソースは示しません。
A Singapore Government Agency Website
https://www.gov.sg/
Ministry of Health(保健省)の新型コロナウイルスに関するページ
https://www.moh.gov.sg/covid-19
Ministry of Manpower(労働省)
https://www.mom.gov.sg/
Ministry of Education(教育省)
https://www.moe.gov.sg/

それでは、今日はこの辺で。 Stay Home!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?