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コーチはクライアントの悩みを言語化する助け舟

この1週間の間で10名を超えるクライアントの方々と、リアルなコーチングセッションを通して、1つ感じたことがある。

それは、“悩みが出てこない”ということだ。

私のいま行っているコーチングセッションでは取り扱う議題が決まっていない。

つまりフリーテーマであり、話したい内容をその時感じたありのままで、話してもらうようにしている。

事前に決めて持ってきたテーマは、どこか飾った議題(偽った議題)になりがちなため、あまり議論の価値がないと思っているためだ。

フリーテーマにすることで、クライアントが本質的に解決したい悩みなどを議題として扱うことができ、本当に得たい“なにか”をコーチングと通して、引き出すことができる。これが最大のメリットだ。

ただ、このフリーテーマが最初の壁となるとは、この時は考えてもみなかった。

悩みを言語化することは難しい

セッションのはじめに必ず聞いていた質問があった。

『最近なにに悩んでいますか?それについて今日お話ししましょう!』と。

私の頭の中では、こう想像していた未来があった。

『ちょっと待ってね。悩み多すぎ(笑)どうしよっか、まずどれから着手する?w』

と笑顔で話している自分。
もう始まる前からわくわくで胸が熱くなっていたことを覚えている。

けど、実際は、

“すいません、思い付かないです”

という残酷な言葉であった。

思っていた想像と全く違って絶句した。本当に焦った。オンラインで顔から下は見えていないからよかったが、膝が小刻みに震えていたことを鮮明に覚えている。

セッション中に無言の時間が流れ、少しきまずい雰囲気が流れる。。

しんぷるな疑問だった。
なんで思い付かない?ん?なんで?
悩んでいることの1つや2つ、絶対あるはずやん。
仕事のこと。家族のこと。恋人とのこと。お金のことだって将来だって老後だって、子育てだって。。。

みんな悩んでないん?

違った。

実は、悩んでいないわけではない。
なにかには悩んでいるけど、その“なにか”を言語として発信できていないだけだ。

このことに気が付いた。

コーチングのスタイルを変える

そして、私は、必死にクライアントに寄り添った。とことん、見つめなおした。

なにを本当に悩んでいるんだろう。そして本当はなにを大事にしたいんだろう。この人の目指すべき理想の姿は・・

こんな風に相手に興味を向け、絶対にクライアントの口から明確かつ本質的な悩みを発言させることに全注力を注ぐと、面白いことにちゃんと答えが見つかった。そして行動が変わり、生活が一変し始めているクライアントがいる。

人は必ずしも、みな悩みを自分の言葉で答えれるものじゃない。という現実をしった。なかには、わからない。と思考を停止させてしまうクライアントもいる。

そうなった時のコーチの役割は、なんで?あるでしょ?思い出して。などと言っても効果はない。むしろ逆効果だ。

思い出せないのじゃなく、言語化できていないだけなんだ。という前提のもと、ちゃんと寄り添うことでクライアントの中にある答えがすっと出てくるのだ。

コーチはそのためにいる。むしろ、それだけすればいい。

さあ。
今日もコーチングを極めていこう。
受けてくれる人に感謝しながら。

体験セッション受付中。

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