#3-1:コロナ渦後の働くカタチ
2020年春、コロナ渦で同一拠点に集まれなくなり、リモートワークを余儀なくされた組織は、物理的に分断されました。
毎日同じ時間にオフィスに集うことが標準となっていた日本の大多数の方々が、大きく転換を迫られている状況だと思います。
収束後、またオフィスに集結するのか?
そのままオフィスを棄てるのか?
それぞれ組織が考えていくことになりますが、コロナ前から、フルリモートで創業した弊社の事例を共有をしつつ、一度、僕自身の考えを整理していこうと思います。
今回のテーマは、以下です。
会社ってなんだろう?
緊急事態宣言で、オフィスに出社できなくなりました。
そもそも、会社ってなんだろう?
そんなことをとジワジワと考え出してる方が、まわりで増えてきている気がしています。
会社とは?
大辞泉では、下記のように記されています。
1 会社法に基づいて設立された法人。株式会社・合名会社・合資会社・合同会社の4種がある。
2 同じ目的で物事を行う集団。結社。
簡単にいうと、その活動によって利益を得ることを目的とする法人とされてます。
※日本商工会議所 「会社の「目的」とは何か」より
では、一般的に「会社」を定義する基準にはどんなものがあるのでしょうか?
資本金
直近の決算状況、財務状況
取引先
オフィスの有無、所在地
使用者の管理(就業規則、36協定を定めているか)
反社チェック
上記は、会社間取引での審査基準としてよく使われます。
しかし、最近の状況をふまえて考えると、「オフィスの有無、所在地」の部分は揺らいできているのではないでしょうか。基準に満たないから会社ではないと型に嵌めていたのであれば、考え方をリセットするタイミングなのかもしれません。
弊社の話になりますが、登記簿上では、本店は花島の自宅、株主、役員は花島1名の会社です。本金も100万円、花島の個人事業を法人化したと見ることも出来ます。
しかし、実態は、正社員は現在2名、常勤業務委託4名、過去仕事をして実績のあるフリーランスのネットワーク(約20名)、懇意にしている開発会社(数社)によって、ダフトクラフトは構成されています。
地方創生で使われる「関係人口」という視点で整理すると、10名規模程度の会社に見えてきませんか?
※実績概要
クライアントワークが主なので詳細は公表できませんが、社員数が弊社より数倍、数十倍の会社に負けないクオリティで納品してます。
働き方が多様化してきている今の時代では、会社としての価値を図る物差しをアップデートしないと、本質を見極めることが難しい時代になってきているのではないでしょうか?
僕個人としての考え方ですが、従来の「会社」とは、法人登記をしたただ一枚の紙切れでつながっているもの。わかりやすく「法“人”」として、人に例えられた存在くらいに捉えています。
そして、紙切れに人格を持たせているのは、「そこで働くヒト」だと考えています。
組織とヒトをつなげているものは?
紙切れに人格を持たせているのは、そこで働くヒトだと考えていると言いましたが、僕たちは会社という組織と、一体何でつながっているのでしょうか?
「雇用契約書ですかね?」と答える方には、真面目か!とツッコんでしまうかもしれません。
「一等地のキラキラしたオフィスに、充実した福利厚生だ!」「金!」なんて答える方々もいるでしょう。まあ、そういう目線も、人によっては重要かもしれませんね。
残念ながら、弊社は知名度がなく、場所(オフィス)もなく、金もない。
そんな状況でも、メンバーとは繋がっています。
創業時から周りの方々にずっと言われ続けていますが、それは何故か
「オモロイもん創ろう」というミッション。
「ヒトの無意識領域の可能性を追求し、社会に還元する」というビジョン。
理念で繋がっているのだと、2年目にして腹落ちし始めています。
(皆シャイなので、言葉にはしていないのだと思っている)
なので、僕は今後もしつこいくらい理念を伝え、それを具現化し、つながりを強固にしていきたいと考えています。
ダフトのメンバーの皆さん、改めてですが、いつもありがとうございます!
コロナ後はどうなっていくのか?
コロナ渦で、山積みとなった社会課題が浮き彫りになりました。、
コロナ後のニューノーマルな世界では、業務の目的は、自社利益の追求から社会課題の解決に方向性が変わっていくでしょう。
組織はコミュニティ化し、仕事はオープンプロジェクト化していく。
ヒトの繋がりは理念で強化され、一つの組織に縛られない個と組織が活躍する。
創業時から僕らが想像していたそんな流れが加速し、
人が集まる意味について再考することになると、今は想定しています。
そして、そうなって欲しいと強く願っています。
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