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【新体操ファン必見!】Netflix「チアの女王」

こんにちは!
こちらは7月9日17時です!

コロナによる自粛を、映画やドラマを見て過ごした方はかなり多いのではないでしょうか?
僕もその一人なのですが…笑

そんな中で、Netflixにあった「チアの女王」(原題 「CHEER」)というドキュメンタリーにふと興味が湧いたので見てみたところ、これがまぁー面白いっ!!

全米学生選手権(日本でいうならインカレ)で何度も優勝をしているチアリーディング部がモデルなのですが、まるで自分の現役時代の練習風景を見ているようで、懐かしいやらドキドキするやら…。
何より、”チーム作り”という点において、僕の出身、青森大学新体操部と考え方が本当に一緒で。

新体操ファンなら必ず楽しめるドキュメンタリーだと思うので、ご紹介させていただきます!

内容

シリーズは1話1時間、全6話。
これまで何度も全米学生選手権で1位を獲得してきた、ナバロ大学チアリーディング部が同大会に臨むまでの過程に密着したお話です。

そもそもチアリーディング競技って、男子も入った混合競技もありますし、ダイナミックなタンブリングや組み技が演技に入っていて、一般にイメージされる”応援隊”のようなものとは全然違うんです!

全員で動きを合わせる同調性や、人を驚かせるような演技構成など、新体操と似ているところが沢山あって、見ていて本当に面白い競技です!
しかも床にバネが入っている訳ではないのに、新体操選手顔負けのタンブリングを女子選手がやってしまうから、本当に驚かされます…。

チーム作りを学ぶ

このドキュメンタリー、元選手の視点から見て一番面白かった点は「チーム作り」です。

チームの中には、小さい頃から有名だった選手や大学に来るまでは不良だった選手、幼い頃に親が他界してしまった選手など、様々な背景を持つ選手が集まっており、もちろん性格も十人十色。

新体操やチアなどのスポーツにおける組み技では、人とタイミングや距離、パワーを合わせる技術が必要になるのですが、その技術には”性格”も含まれるんです。
いい練習の雰囲気を作るのは必ずしも強い選手ではないということです。

そういった意味で、このチームの監督はそういう人の組み合わせ方が本当にうまい。
「技術は低くても、一生懸命頑張る姿が周りの人の気持ちを高める選手」
「誰が見ても技術が高いのに、自分に自信が持てず消極的な選手」
そのような一人一人の性格をしっかりと理解し、組み合わせる。
さらには、性格に合わせてアプローチの仕方も変えることにより、チームに刺激を入れる。

それを見ている選手も、お互いの性格を理解することに努める。
チームを見て、仲間を見て、時には怒り、時には慰め、時には背中を押す。

本当に素晴らしいチームワーク。
ちなみに、選手たちは全員地元を離れて寮生活をしています。
寮の中でのふとした会話によって次の日の練習がうまくいくこともあり、そういった”寝食を共にする事の良さ”に懐かしさも感じました。

勝つチームが勝つために大切にしているもの

「勝つチームが勝つために大切にしているもの」
これは見る人によって感じ方は様々なのかなと思います。
感謝や思いやり、私生活、学業…。
本当にいろんなことに気をつけていますが、ゆくゆくは指導者になりたい僕が感じたのは…。

このチーム、監督が一番頑張っているってことです。
誰よりもチア、チーム、選手一人一人のことを考えているし、考えているからこそそれが発言や行動に現れて、選手たちの信用を呼ぶ。
そして、選手たちは”監督のために頑張ろう”と思い、結束する。

なんだか、青大前監督の中田先生を見ているようで本当に懐かしくなったし、自分もこんな人になりたいと思いました。

まとめ

最終回が本当に衝撃で、ネタバレしたくて仕方ないのですが、我慢します…。
とにかくハラハラドキドキもするし、勉強にもなるし、とっても感動するすんばらしいドキュメンタリーです。

見た方は、ぜひ感想を教えてくださいね😉
この感動、シェアしましょう笑

ではまた次回!

井藤 亘(いとう わたる)
・シルクドゥソレイユアーティスト(Cirque du Soleil)
個人HP:男子新体操/井藤 亘Wataru Ito
Twitter:@wataru_cirque
Instagram:@wataru_cirque
YouTube:WATARUN VLOG

20年以上続けてきた「男子新体操」というスポーツをより多くの人に知ってもらうため、日々活動をしています!! 頂いたサポートは、今後の活動費、またはその勉強のために使わせていただきます!🙇‍♂️✨ また、サポートとともに記事のリクエストも募集しております。