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日本人スポーツ選手が海外で活躍するための鍵

こんにちは!
本日のお題は「日本人スポーツ選手が海外で活躍するための鍵」です。

いやー、なかなか大きなテーマですね…🤔
質問者様から頂いたお題はもともと「男子新体操選手(スポーツ選手)がアメリカ(海外)で活躍する鍵」というものだったのですが…
どうせなら大きく含めてしまおうということで、「日本人スポーツ選手」「海外」というくくりで書くことにしました。

僕自身、海外に来てまだ2年目ですし、大して活躍もしていない状況でこんな記事を書くのは大変恐縮ですが、僕が普段意識していることも踏まえて書いていけたらなと思っています。

語学力

「語学力」

やっぱりこれが一番です。

言語の違いによるコミュニケーションの難しさについては、これまで何度もブログの中で書いてきました。
僕自身、2年経ってもまだまだ流暢と言えるには程遠いレベルですし、ボキャブラリーもかなり少なめ…。
知っている言葉を組み合わせてなんとか頑張って喋ろうとしていますが、なかなか思うように言葉が出てこず、「ああー、こう言えばよかったんだ」と会話が終わってから後悔する…。
そんな日々を繰り返しています。

相手の言っていることが理解できて、イエス/ノーがしっかりと答えられる。
今の僕の語学力レベルはこんな感じです。
正直なところ、生活をするだけならこれで十分なんです。
相手の言っていることがわかるから意思疎通はできているし、騙されるようなこともない。
みんなが笑うタイミングで一緒に笑えるし、挨拶もしっかりできる。
生活するだけならなんの問題もないんです。

ただ、活躍できるかと聞かれるとそれは無理です。
自分から意見が発信できないんですから。
「僕はこう思う。」
「僕はこうしたい。」
「僕はこれは嫌だ。なぜなら〜だから。」
自分が考えていることを伝えられない限り、活躍はできません。

活躍するためには人に認められる必要があり、人に認められるためには考え方に共感をしてもらう必要があるからです。

しかし、こんなことを思う人もいるでしょう。
「スポーツ選手は結果が出せれば問題ないでしょう。」と。

確かに、間違いではないです。
プロの世界は結果が全てですから。

ただ、チームスポーツである場合、必ずしも自分一人の力だけで結果を出せるわけではありません。
一つのプレーにいろんな人の力が加わって一つの結果となることがほとんどです。
野球、サッカー、バスケ…
どんなスポーツでもそうだと思います。

プロとはいえど、チームメイトからチャンスをもらうから結果が出せるのであって、自分の技術の高さだけが活躍に直結するわけではないのです。
つまりは、「こいつなら、この場面で任せたら決めてくれる。」というような信頼がなければ、結果を出すチャンスすらも回って来ないということです。

そして、こういった信頼は日々のコミュニケーションの積み重ねでしか作り出せません。
だから、海外で活躍するためには語学力が必要なのです。

郷に入っては郷に従う

これは、チャンスをものにするまでの長い時間を海外で過ごすために、必ず必要な考えだと思います。

活躍をするには、やはりそれなりの積み重ねをするための時間が必要です。
その長い時間を耐えて耐えて、頑張った先に活躍というものがあるはずなのですが、いつまでも「日本が自分の住む場所なんだ。」という感覚があると、何事もなかなかうまくいかないものです。

一度自分が国を出て頑張ると決めたからには、「ここで生きるんだ」という強い覚悟を持たなければなりません。

海外に来ると、言葉はわからないし、人は優しくないし、食べ物は違うし…。
いろんなことが違って、いろんなストレスを感じます。
しかし、「ここで生きるんだ。」という覚悟さえあれば、その違いにはすぐに慣れて何も感じなくなります。
逆に、その覚悟がないと、いつまでもストレスを感じ続けることになり、十分な積み重ねをする前に帰りたくなってしまいます。

これって非常に勿体無いことだと僕は思うんです。
せっかく思い切って海外に来たのに、いつまでも「日本が自分の住む場所なんだ。」と思っていては、変われるものも変われませんし、掴めるものも掴めません。

環境を変えたのならば、自分自身も一緒に変わる努力をする。
現地の風習に習い、食べ物を食べ、人と話す。
自分の軸を大切にするのは、新しいものを試した後でいいじゃないですか。
郷に入っては郷に従え。
これ、本当に大切です。

一つ上の視点に立って行動する

これは海外だろうが日本だろうが一緒ですが、人より上の場所へたどり着きたいのであれば、人より上の視点で物事を見ることが不可欠だと思います。

僕はシルクドソレイユという会社に勤めていて、「アーティスト」と呼ばれる役職を担っています。
アーティストは、メイクをして、衣装を着て、最高のパフォーマンスを観客に対して毎日披露する。
これが任せられている仕事です。

しかし僕は、アーティストの視点からショーについて考えることはほとんどありません。

どういうことかというと…
アーティストより上の役職である、コーチやアーティストディレクター、さらには、ショーのトップマネージャーの視点からショーを考えるということです。

「コーチからしたらどういう意見が欲しいのか」
「マネージャーからしたらどういう動きがあると助かるのか」

そういうように思考を巡らせて、日々行動をしています。
アーティストとして仕事をするだけならば、自分の演技を完璧にこなしていれば何も問題はありません。
しかし、会社から重宝される人になる(活躍をする)ためには、やはりそういった視点での行動が不可欠だと思うのです。

だから僕はいろんな役職の人と連絡をとるし、レスポンスも早くするし、自分に利益が生まれないことでも、会社全体として利益が生まれることなのであれば率先して動く。

これは何も、媚を売れと言っているわけではありません。
上に上がりたいなら上の人がしている行動をしろという、単純なことを言っているだけなのです。

偉そうなことを言っていますが、まだまだ僕は結果を出していません。
しかし、シルクという会社が、2年という短い時間で駆け上がれる会社だとは思っていません。
だからこそ、そういった地道な行動を続けることでチャンスが回ってくるようにし、それがきた瞬間に確実に掴めるように準備をしているのです。

千里の道も一歩から、ですね。

まとめ

自信を持って「活躍した!」というにはまだまだ時間がかかりそうですが、何かしらの分野で海外に住んでいた結果を出したいと思っています。

今はまだそのための準備期間中ですので、自分にできることを精一杯頑張っていきたい思います。

今日も最後まで読んでくださってありがとうございました!
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明日は「アメリカのスポーツ観戦まとめ」です!
ではまた明日!

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井藤 亘(いとう わたる)

🇺🇸フロリダ ディズニーワールド常設ショー
Cirque du Soleil 「Drawn to Life」
男子新体操アーティスト🤸‍♀️

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Instagram:@wataru_cirque


名古屋市立原中学校ー埼玉栄高校ー青森大学ーシルクドゥソレイユ

3歳から男子新体操を始め、中学校3年生時の全日本ジュニア出場をきっかけに、埼玉栄高校へ進学する。
骨折などの大きな怪我を克服しながら3年時にインターハイで団体優勝し、名門・青森大学へ進学。
大学では、全日本選手権・全日本学生選手権ともに4連覇を果たし、4年時には主将も務めた。
卒業後は、幼児・小学生を対象にスポーツ指導をしていたが、パフォーマーとしてイベント出演したことをきっかけにシルクドゥソレイユのオーディションを受け合格し、渡米。
現在はパフォーマー業を行いつつ、男子新体操の普及を目標に様々な活動に取り組んでいる。 

【実績】
 ・インターハイ団体優勝 
 ・全日本学生新体操選手権大会団体4連覇 
・全日本新体操選手権大会団体4連覇
【出演】
・東京テレビ「年忘れにっぽんの歌」鳥羽一郎コラボ 
・TBS「音楽の日」三浦大知コラボ 
・BS11 ドキュメンタリー「ザ・チーム 勝利への方程式」
・Avex主催「STAR ISLAND」サウジアラビア公演 
【資格】 
・中学、高等学校第一種教員免許状 
・日本スポーツ協会公認スポーツリーダー

20年以上続けてきた「男子新体操」というスポーツをより多くの人に知ってもらうため、日々活動をしています!! 頂いたサポートは、今後の活動費、またはその勉強のために使わせていただきます!🙇‍♂️✨ また、サポートとともに記事のリクエストも募集しております。