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メジャーリーグ観戦記(2021/06/27)

こんにちは!
先日、人生初のメジャーリーグ(MLB)観戦をしてきました!

3月ごろに観戦したNBA(バスケットボール)のことも踏まえて面白いなと思うことがあったので、感想を書いていきたいと思います!

試合概要

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今回僕が見に行ったのは、タンパベイレイズ vs ロスエンゼルスの試合でした!
レイズは僕が住むオーランドから車で約1時間半ほどで着く「タンパ」という街に本拠地を構えています。
現在はドジャースに移籍してしまいましたが、元横浜DeNAの筒香選手が今年の春まで在籍していたチームです。

対するエンゼルスは、現在大活躍中の大谷選手が在籍するチーム。
連日、日本でも報道になっていますが、現在、大谷選手はメジャーリーグのホームラン争いのトップに立っています。
前人未到の記録に挑む大谷選手を生で見ることができて、本当に嬉しかったです。

僕が見に行ったのは、3連線の最終日。
前日はタンパベイレイズが13-3というスコアで圧勝しましたが、この日は最後まで接戦でとても楽しむことができました。

最終的なスコアは6-4でエンゼルスが勝利。

大谷選手は2番指名打者で出場し、5打数3安打3打点の大活躍でした。

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1打席目:三振
2打席目:フォアボール
3打席目:2ベースヒット
4打席目:3ベースヒット
5打席目:ソロホームラン

あと1本シングルヒットが出ていればサイクルヒット達成という素晴らしすぎる活躍を目の前で見ることができ、本当に満足でした。

スタジアム

試合が行われたのは、タンパベイレイズの本拠地「トロピカーナ・フィールド(Tropicana Field)」

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トロピカーナといえば美味しい果物ジュースのイメージがありますが、フロリダで生まれた企業だったのですね!
フロリダは柑橘系がとても美味しいので、僕はよくオレンジを買って食べますが、その味が日本でも親しまれていると思うとなんだか面白いですね。

そんなトロピカーナがネーミングライツ(命名権)を保有するこのスタジアムは、現在メジャーリーグで運用されている唯一の密閉型ドームスタジアムです。

つまりどういうことかというと…
メジャーリーグで唯一屋根が開かないスタジアムなのです↓

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今のフロリダは日本で言う梅雨のような毎日雨が降る時期ですので、天候が心配だなーなんて思っていましたが、そんな心配は必要ありませんでした!
(とはいえど、メジャーリーグは青空のもとで行われいるイメージがあるので、そういう観戦もしてみたかったというのが本音…笑)

観客収容数は42,735人。(実質31,042人)
会場は空調が効いていてすごく涼しかった(最後はやや寒かった…)し、座席の感覚も広くて快適でした!

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開場直後(試合開始90分前)のスタジアムはこんな感じでガラガラでしたが、この後6〜7割ほど埋まっていました。
一応、1塁側はホーム、3塁側はビジターという括りがあるようですが、皆さんあまりこだわりが無いようで、僕が座っていた3塁側にはたっくさんのレイズファンがいました。(大谷選手のヒットで喜ぶのが少し怖かった…笑)

観戦の雰囲気

野球観戦は小学生以来でした。
名古屋で生まれ育ったこともあり、幼い頃は祖父に連れられて中日ドラゴンズの応援によく行っていましたし、プロ野球の中継もよく見ていました。

実は、野球帽をかぶって学校に登校していたほど野球が好きな僕なのですが…
そんな僕が今回初めてメジャーリーグを見て感じたこと。
それは、「観戦スタイルの自由度の高さ」です。

応援歌はないし、楽器もないし横断幕もない。
声を出すも出さないも自由。

ホームランが出れば立ち上がってハイタッチを交わしたり、点が入れば大きな拍手を送ったり…
相手チームが活躍すればブーイングも起こったり…

何か一つの応援方法を共有することはなく、みんながみんなそれぞれのスタイルで観戦を楽しんでいました。

日本独特の応援スタイルが良い悪いという話をしたいわけではありません。
みんなで応援の仕方を共有しているのは、ファンのまとまりという意味ではとても良い事だと思います。

ただ、メジャーリーグの雰囲気の方が、誰でも観戦しやすい雰囲気であると感じたのは事実です。
NBAの観戦日記でも書きましたが、アメリカのプロスポーツはとにかくライトファンが観戦しやすい。

初めての観戦でも、ルールを知らなくても、選手を知らなくても、応援の仕方を知らなくても、誰でも楽しめる。
それがすごく良いなと、直接現場に出向いてみて感じています。

NBA観戦記はこちら↓

また、これは野球自体の特徴だと思いますが、「いつ席を離れても良い」というのはとても自由度が高くて良いなと思いました。
9イニングの表裏で大体3時間〜4時間くらいの試合時間ですが、攻守交代の間は観客も休憩ですので、計17回の休憩が挟まれていることになります。
その間、トイレに行く人もいれば、飲み物や食べ物を買いに行ったり、物販を見に行ったり、ストレッチをしたり、お喋りをしたり…。
試合中の行動の制限がほとんどありません。

これはスポーツによりけりなので難しいところですが、新体操の場合、朝から夕方まで試合がずっと続き、演技中に立ち上がることはもちろん、お喋りもできない状況…。
通路に立っていると警備員に注意されますし、女子の演技中だとしても周りの目を気遣って行動するのが観戦マナーとされています。

正直、僕は野球の4時間でも少し長いなと思うくらいで、バスケの2時間がすごくちょうど良いなと思ってしまいます🤔
行動も制限される上に、試合時間も長いとなると、よっぽどのコアファンか保護者でないと1日中観戦しているのは無理でしょう。

世代を超えて観客を呼ぶ

僕がこうやってスポーツを観戦しに行こうと思うのは、「せっかくアメリカという土地に住んでいるから」なんてことが理由ではありません。
そう思う部分も少なからずはありますが、まず根本的に「スポーツを見たい」と思うその理由は…

小さい頃にそのスポーツを観戦した経験があるからです。

野球の試合は何度も見に行きましたし、サッカーもバスケも観戦経験があります。
両親や祖父母と一緒にスポーツを観戦したその経験は、10数年の時を経て、僕の中で「スポーツを見たい」という感情を作るのに大きな役割を果たしているのです。

売上の8割は顧客の2割が購入しているという「2:8の法則」があるので、売上のためにコアファンを楽しませる方法を考えることはもちろん必要なのですが、世代を超えて長い間そのスポーツを愛してもらうためには、ライトファンをいかに楽しませるかを考えることがとても大切になると思います。

今回、球場で見て良いなと思ったことは、観客へプレゼントするボールの多さ。
日本であれば、ファウルボールはボールボーイが拾ってしまいますし、選手からボールを投げてもらえる数はそこまで多くないですが、こちらは全然違いました。

全員がベンチにいないのはコロナの関係かわかりませんが、控えの選手がブルペン周り(外野のファウルゾーン)で待機していて、こぼれたボールは選手が拾って観客席に投げてくれるのです。
さらに、攻守交代の際に選手間の肩慣らしで使ったボールは全て観客席に投げていました。

子どもたちはそれを狙ってグローブを持ってきて、必死にアピールをしてボールを投げてもらっていました。
そうやって選手からボールをもらえた思い出はしっかりと残り、そんなに野球に興味がなかった子でも「また観に行きたい」と思うようになります。

思い出の共有は、スポーツ観戦においては非常に大切なポイントの一つ。
「誰が見ても楽しい」だけでなく、「みんなで見るから楽しい」を意識した運営ができると、観客動員数の増加だけでなく、長年に渡って愛されるスポーツになることも期待できるのではないでしょうか。

新体操は野球のように観客にプレゼントできるものがありませんが、同じ観点で何か他の策が見つけられるはず。

新体操を見にきてもらうのではなく、新体操も見にきてもう。

そんな考え方ができると、観戦はもっと楽しくなるかもしれませんね。

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井藤 亘(いとう わたる)

🇺🇸フロリダ ディズニーワールド常設ショー
Cirque du Soleil 「Drawn to Life」
男子新体操アーティスト🤸‍♀️

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個人HPリンク
YouTube:WATARUN VLOG
Twitter:@wataru_cirque

Instagram:@wataru_cirque

・インターハイ団体優勝
・全日本新体操選手権大会団体4連覇
・テレビ東京「年忘れにっぽんの歌」鳥羽一郎コラボ 出演
・BS11「ザ・チーム〜勝利への方程式〜」出演
・TBS「音楽の日」三浦大知コラボ 出演
・Avex主催 「STAR ISLAND」サウジアラビア公演 出演
・中学、高等学校第1種教員免許状
・日本スポーツ協会公認 スポーツリーダー

20年以上続けてきた「男子新体操」というスポーツをより多くの人に知ってもらうため、日々活動をしています!! 頂いたサポートは、今後の活動費、またはその勉強のために使わせていただきます!🙇‍♂️✨ また、サポートとともに記事のリクエストも募集しております。