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アメフト現地観戦記🏈 2021/09/19

こんにちは!
先日、人生初のアメフト観戦をしてきました🏈
これまで読んだアメリカのスポーツビジネスに関する本で「アメフトはすごい」としつこいくらい書いてあったので、とても楽しみにして見に行きました。

結論から言いますと。
今まで観戦したスポーツの中で一番面白かったです。
「観戦」という意味においては、僕が大好きな男子新体操よりも面白かったです。

では、何がそんなに楽しかったのか?
今日はそこについて書いていきたいと思います!

NFLとは

いきなり聞きなれないワードを出してしまいましたが、「NFL」とは「National Football League」の略称で、アメリカで行われているアメリカンフットボールのリーグ名です。

アメリカのプロスポーツといえば、野球(メジャーリーグ)やバスケットボール(NBA)のイメージが強いと思いますが、実はアメフトは、それらを優に超えるほどの人気を誇るスポーツです。
人気が高い分、リーグとしてしっかりと収益を生み出しており、年間収益は1兆5000億を超えています。
スポーツでの収益が1兆円を超えるんですよ…?

さらにさらに、シーズン王者を決める試合「スーパーボウル」の最高視聴率は40%を超えており、アメリカ国民の毎年の楽しみになっています。
この日は一般的に「スーパーボウルサンデー」と呼ばれ、パーティーを開いてみんなで観戦するなんていう風習があるくらいです。

なんとなくアメフトというスポーツの人気具合が見えてきましたか?

試合の希少価値

NFLの試合数は各チーム年間たったの16試合。
日本のプロ野球などと同じホーム・アウェイ方式なので、ホームで開催される試合はその半分の8試合しかありません。

MLB(野球:メジャーリーグ)が年間162試合、NBA(バスケットボール)が年間82試合、プロ野球が143試合、Jリーグが34試合。
こうやって比較すると、アメフトの試合の希少価値の高さがわかりますね。

国技といわれるほど人気のあるスポーツなのに、年間の試合数はたったの16試合。
その希少価値と注目度の高さから、アメフトの試合の日はここぞとばかりにお祭り騒ぎが起こるわけなんですね。

地域全体が盛り上がる

今回僕が見に行ったのは、地元のタンパベイ・バッカニアーズ vs アトランタ・ファルコンズの試合で、僕のお家から西へ約1時間ほど行ったところにある「レイモンド・ジェームズスタジアム」にて行われました。

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試合開始の約1時間前にスタジアム付近へ到着したのですが、その時点で街の盛り上がりはすごいことになっていました。
街の雰囲気を例えるのであれば、公道を封鎖して行う夏祭りといった感じ。
スタジアムに向かうまでの道にはたくさんの屋台が出ていたり、グッズを売っていたり、自宅の庭を貸し出して駐車場にしていたり…。
とにかく人がわんさかいました。

しかも何がすごいって、そういった商売を行なっているのは全て街の人なのです。
アメフトの人気を利用して、いろんな商売がスタジアム周辺に出現していました。
日本であれば屋台を出したり露天商をすることは厳し目に管理されていますが、こちらはとにかく自由でした。

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ここ最近のプロスポーツビジネスでは、商売をスタジアム内で収めるのではなく、いかに地域と協力して街一帯を取り込むことができるか、というのが重要なポイントとして掲げられています。

そういった意味でアメフトがよく事例として出される理由が今回やっとわかりました。
アメフトの試合が行われる日は、スタジアム内で観戦する人だけが楽しむのではなく、それをきっかけに起こる様々なものを楽しむ人もいる。
つまり、ただのスポーツ観戦ではなく街一帯を使ったお祭りなのです。

テイルゲートパーティ

さて、話のついでにもう一つ紹介しておきたいのが「テイルゲートパーティ」と呼ばれるもの。

「テイルゲート」とは車の後ろのドアのことをいうのですが、要は車のトランク部分を使ってテレビでアメフト観戦をしながらパーティをするのが一つの楽しみ方として定着しているのです。
スタジアム周辺の民家のほとんどがそれを行なっていました。

スタジアムの歓声を外で聞きながらテレビで試合を視聴し、みんなで楽しくお喋りをする。
いわゆるキャンプのような雰囲気がそこにはあり、とても楽しそうでした。

初めてこのパーティについて話だけを聞いたときは「なんだそれ」と思ってしまいましたが、現地に行けばわかります。ありゃ、絶対楽しい。

スタジアムの施設内にはテイルゲートパーティができる広大な駐車場がありましたし、施設外のところでもそのパーティのための貸しスペースがありました。
先ほどの屋台やグッズ販売もそうですが、アメフトの試合を起点としたビジネスがとてつもなく多い。
日本であれば騒音や渋滞による不満が懸念されそうですが、街全体の人がそれを利用して自分のメリットに変えらているので、すごくいい雰囲気でした。

普通に満員

日本では様々なスポーツの大会が無観客で行われている状況ですが、今回のアメフトの試合はほぼ満員でほぼノーマスク…。
フロリダ州はアメリカの中でも特に規制が緩い州なので、こういったことも普通に行われています。

流石に怖いので僕はずっとマスクをしていましたが、最大65000人を収容することができるスタジアムがほぼ満員で埋まる様子はなんとも圧巻でした…。
(写真は試合終了後なので、半分以上の人がもういなくなっています↓)

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しかも、ここにいる人たちのほとんどが応援ユニフォームを着ていたんです…。
これまで見たメジャーリーグとNBAではユニフォームを着なくてもアウェー感を感じることはありませんでしたが、今回ばかりは着ていない自分が浮いているような感覚がしました。

これだけたくさんの人が集まる中、7、8割の人が応援するチームのユニフォームを着て試合を見にくる。
これを見ただけでも、アメリカ国民のアメフトに対するロイヤリティの高さがわかりました。

観戦中の一体感

写真を見ていただけるとわかるのですが、僕が観戦した座席はスタジアムのほぼ最上部。
選手が米粒くらいに見える距離の座席です。

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こんなにフィールドから遠かったら落ち着いて観戦できるのかな…なんて思いますよね。
実際、メジャーリーグやNBAは落ち着いて観戦できました。

しかし、アメフトは全くでした笑

こんなに距離感があるのに、1階で見ている観客と熱量が変わらないのです。
これには本当にびっくりしました。
大きい声で応援するし、ブーイングもするし、タッチダウンが決まれば全員立ち上がって喜ぶし…。
とにかくこの雰囲気が楽しくてたまりませんでした。

まるで会場にいる全員が同じ熱量で繋がっているような素敵な雰囲気を感じ、「スポーツ観戦で楽しさを感じる瞬間ってやっぱりここなんだな」と改めて気づかされました。

まとめ

今日はなんだかズラズラと思ったことを書いてしまいましたが、僕が感じたワクワク感、伝わったでしょうか…?

こういった盛り上がりのすごいスポーツを見ると、男子新体操もこんな風になるといいなぁ、と思わずにいられません。
正直言うと、こうやってスポーツ観戦を楽しみながらも「男子新体操に活かせるところは何かないかなぁ」とずっと考えています。
1対1の勝負にしても面白そうだし、男子新体操も工夫次第でリーグ戦にすることは可能だと僕は思っています。
いろんなアイデアが浮かんではいるので、まとめられそうだったらnoteにまとめてみたいと思います。

今日も最後まで読んでくださいありがとうございました!
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ではまた次回!

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井藤 亘(いとう わたる)

🇺🇸フロリダ ディズニーワールド常設ショー
Cirque du Soleil 「Drawn to Life」
男子新体操アーティスト🤸‍♀️

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個人HPリンク
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Instagram:@wataru_cirque

・インターハイ団体優勝
・全日本新体操選手権大会団体4連覇
・テレビ東京「年忘れにっぽんの歌」鳥羽一郎コラボ 出演
・BS11「ザ・チーム〜勝利への方程式〜」出演
・TBS「音楽の日」三浦大知コラボ 出演
・Avex主催 「STAR ISLAND」サウジアラビア公演 出演
・中学、高等学校第1種教員免許状
・日本スポーツ協会公認 スポーツリーダー

20年以上続けてきた「男子新体操」というスポーツをより多くの人に知ってもらうため、日々活動をしています!! 頂いたサポートは、今後の活動費、またはその勉強のために使わせていただきます!🙇‍♂️✨ また、サポートとともに記事のリクエストも募集しております。