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体操のプロリーグが誕生!!🤸‍♂️

こんにちは!

本日は、5月に開幕する器械体操のプロリーグについてお話ししていきます😊

その名も「PYL」

ご存知ない方が圧倒的に多いかと思いますが、海外の体操のプロリーグが5月に開幕します。

その名も「Professional Yinastic League」
通称「PYL」です。

日本でも一般的に行われている器械体操の試合は、国際体操連盟(FIG)のルールに則って行われています。
しかし、このリーグではそれとは違った採点方法で試合を行うようです。

英語にはなりますが、以下「PYL」のHPになります↓

英語・スペイン語・ドイツ語バージョンのルールをこのHPからみることができます。

男女混合のチーム戦で行われ、各種目に参加する性別や人数が決まられています。

正確かどうかは保証できませんが、各種目の振り分けは以下の通りです。
(実際の器械体操の種目の呼び方と少し違います…。)

1、平均台「Acro Beam」(女性3名)
2、つり輪 「Hanging Circles」(男性3名)
3、床「Bone Acro Strip」(男性2名、女性2名)
4、平行棒「Double Even Bars」(男性3名)
5、段違い平行棒「Double Irregular Bars」(女性3名)
6、あん馬「Handles Over Leather」(男性3名)
7、跳馬「Double Table」(男性2名、女性2名)
8、鉄棒「Single High Bar」(男性3名)

ルールが違う=演技内容も違う

ということで種目名が変わっているのかもしれませんが…。
一応、
男子の「床・あん馬・つり輪・跳馬・平行棒・鉄棒」
女子の「跳馬、段違い平行棒、平均台、ゆか」
は満たしています。

5月17日〜22日に初めての大会がイタリアで行われるようですが、まだまだ人集めの段階だそうで、HPの一番トップも選手募集になっていますね。

大会はオンライン視聴ができます↓

お話を伺いました

さて、見ただけの情報を書いていてもあれあので…。

「PYL」と日本の橋渡しを行なっている、「JYMNECTION」の伊藤さんにお話を伺いました!
今回のプロリーグが始まることをInstagramで見かけたので、DMさせていただいたところ、Zoomでお話しする機会を作ってくださいました😊
とても気さくな方で、お話ししていてとても楽しかったです✨

「JYMNECTION」さんのInstagramはこちら

このプロリーグはとにかく「見やすさ」や「エンターテイメント性」を大事にしているそうです。

試合のことを呼ぶときは、”大会”や”試合”を意味する「competition(コンペティション)」ではなく「game(ゲーム)」という単語を使い、
”審判”は「judge(ジャッジ)」ではなく「referee(レフェリー)」を使う。

これは、
「第一優先=競技性」
ではなく、

「体操の試合を楽しく見てもらう」という考えからくるものです。
ルールは「わかりやすさ」を大事にし、見た目でわかる「高さや長さ」などが採点基準に含まれている部分もあるとのこと…。(伊藤さんは「説明するより見てもらうのが一番早い」とおっしゃっていました笑)
体操の試合を、野球やサッカーと同じように「見るスポーツ化」できたら、これはとてつもなく面白いことですよね。

現在、日本の男子体操の競技人口は全国で5000名ほど。
これは、女子の体操や新体操の競技人口よりも少なく、ここ最近は減少し続けているようです。
競技性に特化してトップ選手の成長を重視したところ、下の層の選手たちがいなくなってしまい、競技人口が減っているのが現状のようで…。

今回のPYLは、そういった選手に向けてもいい機会になるのではないかと伊藤さんはおっしゃっていました。
体操選手であれば、全日本選手権出場やオリンピック出場はもちろん目指す。
しかし…その道のりは険しいもので、誰もが日本代表になれるわけではありません。
必ずしもトップを目指す必要はないし、トップを目指しても思い通りにいかない時もある。
そんな時にPYLがあることによって、
「海外に留学してみたい。」
「選手として、コーチとして海外で活動してみたい。」
という新しい選択肢を提示できたら面白いのではないかということですね👍

まとめ

僕は正直、体操や新体操の競技特性では、他のスポーツのようにリーグ化できないと思っていたので、今回のことはビックリなのです…。
スポーツは本来「娯楽」という意味を有するものなので、する人も見る人も「体操を楽しむ」という観点で作られているこのリーグ、僕はとっても楽しみです😊

これがうまくいけば、日本でも真似できる素晴らしいモデルになること間違いなし。

体操・新体操がリーグ化しにくい理由についてはまた後日書きますね😊

では、また次回!!


井藤 亘(いとう わたる)

・シルクドゥソレイユアーティスト(Cirque du Soleil)

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個人HP:男子新体操/井藤 亘Wataru Ito

20年以上続けてきた「男子新体操」というスポーツをより多くの人に知ってもらうため、日々活動をしています!! 頂いたサポートは、今後の活動費、またはその勉強のために使わせていただきます!🙇‍♂️✨ また、サポートとともに記事のリクエストも募集しております。