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「情熱が行動を生み、行動が情熱を生む」

今までいろんなところでこの言葉を引用して説いてきたけど、ちゃんと文章に残していないことに気が付いたので、noteに書いておく。

始めに言っておくとこの言葉は僕の言葉ではなく、東大ラクロス部の6個下の後輩Yが確か4年生のときに言っていた言葉だ。今から14年前。

「情熱が行動を生むのは当たり前だ。じゃ、情熱がない時にはどうするか。答えは、"行動すること"だよ。」

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まず最初に、もう一人の東大ラクロス部の後輩の話をしたい。
その後輩は、理Ⅲにストレートで合格し、ラクロス部に入り、4年後引退してクラブのチャンピオンリーグで1年プレーし、最短の6年間で医学部を卒業し、今は医者をやっている。

東大医学部生の生活がどのくらい大変なのか全く想像できなかったので、引退後に当時どんな生活をしていたのか聞いてみたことがある。

「試験前は大体午前1時くらいまで勉強して、寝て、4時半に起きて勉強して、6時過ぎに家を出て練習に行く、みたいな感じですかね。普通のときは、たまに睡眠時間4時間台になっちゃっていましたが、ラクロスのパフォーマンス下げないためにも、できるだけ6時間は確保するようにしていました。」

僕からしてみると、全くもって成立していない、破綻した生活にしか思えない。

医学部に入る3年生ごろには、「もっと勉強しなきゃいけないし、睡眠時間少な過ぎるし、自由な時間全然ないから、さすがにラクロスはもう辞めます」と言っても全然おかしくないというか、そうするのが普通だろう。

でも彼はそうしなかった。
要領がよかったとか、人より忍耐力があったとか、そういうことはあったのかも知れない。でも、東大の中でも毎年100人しか入学しない医学部のさらにその中で、抜きんでて要領が良かったとか忍耐力があったとかはあんまり想像ができない。

結局のところ「ラクロスが好きだった」ということに尽きるのだと思う。
天秤の片方に「医学部の負荷 etc」、もう一方に「ラクロスしたい」を乗っけたときに、「ラクロスしたい」の方が重たかった、というだけのことだ。

大学の課題が大変、就職活動がある、インターン行かなきゃ、バイト忙しい、遊ぶ時間欲しい、体力的にキツイ、寝る時間ない、いろいろやりたいことがあって。

ラクロスを辞めてしまう、もしくはアクセルを踏み切れない理由は大体こんなものだろう。

でも、ほとんどの場合、これは本当の原因ではない。

本当の要因は「ラクロスしたい」というエネルギーが小さい、というところにある。

これは、この「ラクロスしたい」というエネルギーをどうやって手に入れるかについての話だ。

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「モチベーションが湧かないんです」
「それはきついっす。そこまでして勝ちたいとは思えないです…」
「何やりたいって聞かれても、特にないんだよな」

こんな話は、いつの時代にもある。
ラクロスに限らず、一生ついてくる話かも知れないが。

情熱がないから行動できない。

これは至極まっとうで正しい。
でもこんな正しい言葉をいくら口にしても、僕らの人生は前に進まない。
なんとなく、これまでと同じ日常が続くだけだ。

僕らにとって意味があるのは、「そのモチベーションはどうやったら上がるのか?」だ。

その答えは「行動すること」に尽きる。

思い出してみてほしい。

あなたが今までに情熱を燃やしたこと、心からやりたいと思ったこと、こうなりたいと願ったこと。
それらとの出会いはどんなものだったか。

絶対に、最初からそれがあったわけではないはずだ。

小さなきっかけがあって、ちょっとやってみたら心が動いた。
誰かに誘われてそんなに気が乗らないけど出かけたら、衝撃的な体験をした。
ちょっと努力してみたら、めっちゃ違う景色が見えてきた。

100個の情熱には、100通りの「生まれ方」がある。
そしてそれは決して1人で考えて頭の中から生まれてきたものではなく、必ず何らかの行動を通じて、身体的な刺激をともなう「体験」を得ることによって生まれる。

逆に言うと、何らかの行動を起こさない限りモチベーション=情熱が生まれることは決してない。


だから、自分のモチベーションが下がっているときに、それを理由に行動を止めてしまうことは全くもってナンセンスだ。それをすることで、モチベーションはますます低下してしまう。
(もちろんモチベーションの低下に明らかな外的要因があって、それを取り除けば解決するみたいなケースもごくまれにあるので、全てそうとは言えないが)

情熱が行動を生む。
情熱がないから行動できない。

これは自然の摂理に従った、動物の世界の法則だ。

それに対して、情熱が見えなくなった時こそ、行動して、身体的な刺激を伴った体験をして、心を動かす。

これは、僕ら人間だけが選択できる行動だ。

自然の摂理に負けず、自らの意思で選択し、道を切り拓く。

「情熱が行動を生み、行動が情熱を生む」

僕は今行動できているだろうか、と常に問い続ける人生でありたいと思う。


最後に、この話をめっちゃロジカルに説明してくれている文章があるので、是非読んでみて下さい。

コレを書いている高橋祥子さん、スゴく面白くて超頭良いので、興味持った方は是非色々見てみてください。


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