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正しいとはいったいなんなのか。

ある国の王様が震えている牛を引いた商人に話しかけました。
王様:「その牛は何に使うのだ?」
商人:「王様、この牛は今日の儀式の生贄です。」
王様:「牛が震えているではないか。かわいそうだ。牛を殺すのはやめなさ  
    い。」
商人:「わかりました。では本日の儀式はおやめになるのですね。」
王様:「この儀式は長年続いている伝統のある儀式だ。中止するわけにはい    
    かない。」
   「そうだ。牛ではなく、羊を使いなさい。」
商人:「かしこまりました。」

それを見ていた国民はこう嘆きました。
国民:「やはり王様は高価なものがお好きなのだな・・・。」

正しいとはいったいなんなのだろう。

この王様は良いことをしたと思っているに違いない。しかし動物の種類を変えただけで、動物を生贄にするという事実は変わっていない。

更にこの時代は牛より羊の方が高価。牛から羊に生贄を変えたことを見た国民は、王様はやはり傲慢なのだなと思われてしまったのだ。

やはり自分軸というのはとても大事だ。立場や状況によって自分がやった意図が伝わらず、最悪の場合、真逆に捉えられることもあるからだ。

どうせ勘違いされてしまうのなら、人の目を気にしない行動をしようと思った・・・。八方美人の私。


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