なぜ人は教訓を活かせないのか
孫子の兵法にこのような言葉がある。
兵は拙速を聞くもいまだ功の久しきをみざるなり
例えばA君が友達のB君に今まで嫌なことをされて、それを言わずに堪えて友達関係を続けていたとする。ある日、その恨みが募ってしまい、B君を殴ってしまったとする。
このときに「何するんだ」と殴り合いになるかもしれない。
裁判に発展し、訴訟になるかもしれない。
この時点で友達関係から敵対関係になるのは必定である。
敵対関係となったとき、始めるのは非常に簡単だが、この関係を良好に戻すのはとても難しい。
例えばA君が「殴ったらスッキリした。もう仲直りにしよう。」といってこの敵対関係は元の友達に戻れるだろうか。
B君は「じゃぁ、俺にも殴らせろ。」とか「俺は怒りが収まらない。裁判で徹底的に戦う。」というかもしれない。
憎悪や敵対心をベースとする戦いは、一方的に始められるが、一方的に終わらせるのはとても難しい。
今から約2500年前に書かれた「孫子の兵法」
こんなにも昔に孫子が教訓として書いてあるにもかかわらず、間違ったことを繰り返す・・・。人はとても残念な生き物だ。
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