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頼もしいリーダー

頼もしいリーダーになりたかった。

直ぐに答えを出し、的確に指示できるリーダーになりたかった。

悩んでいる後輩に寄り添い、アドバイスできるリーダーになりたかった。

しかし、私にはどうやらその才能はないようだ。

この1年間で出した結論。

神とカエル
カエル達はのん気、気のまま。
1匹1匹がそれぞれ沼で自由に暮らしていた。
ある日、カエルが言った。
「僕達にたらないものは王様だ。」
カエル達は神さまのもとに向かい、こんなお願いをした。
「僕達に王様をください。」
神様は考えて、大きな木切れを出し、沼に落とした。
カエル達は木ぎれが沼に落ちた大きな水飛沫に驚き、身を隠した。
しかし水飛沫が止み、何もしない木ぎれとわかるとカエル達は木ぎれの上で遊び始めた。
カエル達は神様にこう言った。
「こんな王様は望んでいない。他の王様にしてください。」
神様はカエル達に腹を立て、今度は水蛇を沼に出しました。たちまちカエル達は水蛇に捕まり、順番に食べられてしまいました。

イソップ寓話より

カエル達は果たして、どんな王様を求めていたのだろう。

私の理想である、頼もしい王様であろうか。

決断をやめ、指示だけに従うカエル達。

それは本当に幸せなのだろうか。

光が強いリーダーは全ての光を飲み込み、存在や個性を奪ってしまうのかもしれない。

私は水蛇にだけはなりたくない。

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