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「怖い人」なのに、なぜ「魅力」があるのか

私の初めての上司は
レンジャーでした。

あ、
自衛隊の話です。

私の過去は、こちらを参照ください。
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レンジャー隊員とは
ざっくり言うと、めっちゃきびしい訓練を乗り越えた人です。

レンジャー訓練では
多くの隊員が脱落しますし、

訓練でウサギを食べたりもします。


あ、
ちなみに
私はレンジャー隊員ではありません😇

「レンジャー隊員」という肩書は
それだけで一目置かれます。

自衛隊内でも、
「おぉ、レンジャー隊員やん」って

そんな
レンジャー隊員が、
私にとってはじめての上司だったわけですが…

まぁ

めっちゃ怖い人ですよ。


キビシイ訓練を
くぐり抜けたこともあり、
妥協は一切なし。

手を抜くようなら
怒号がとんできます。

怖いと思う要素は
態度もあったのですが、
まぁー、見た目も怖い。

とにかく、ゴツい。


ドラゴンボールの「ブロリー」に
例えられていました。

私はなんどか
車で隣りあったことがあるんですが、
緊張で胃が痛くなるほどです。

そんな
恐れられていた私の上司ですが、

謎の「カリスマ」があるんですね。


いや、マジで、怖い。

だけど
なぜか、ついていきたくなる。

この人のために、体を張りたい。


そんな
謎のオーラに満ちているんですね。

よく
「カリスマ的存在」という
言葉、耳にしますよね?

いまなら
その存在の意味が、わかる気がします。


カリスマはどこに宿るか

仕事をしていれば
好みがでてくる。

もちろん、人間関係でも。

そのなかでも、
信頼できる人物も、必ずでてくる。

「あぁ、この人なら
 間違いない」って人。

それが
カリスマに近いのかも。

だが、単に
信頼できる人だから
「カリスマ的存在」ではない。

ひとりの力で、
現場がひっくり返る、
そんな力を持っている。

だから
信頼感以上に、

安心感が生まれる。

カリスマの根底は、

信頼と安心感


そんな
ハイブリッドな感情は
どこからくる?

どこから、生まれる?


実績がある

実績は
人を大きく見せる。

これは事実。

✅ お金をたくさん持っている人
✅ めちゃくちゃ稼いでいる人
✅ 高学歴な人
✅ 役員という肩書き

これだけで、
ちょっと「デキる人」に見える。

私の上司は
「レンジャー」だった。

それだけで、実績は充分。

なにせ、
脱落者多数の
キツイ訓練を耐え切ったのだ。

それだけで尊敬する。
だからこそ、

言葉に重みがでる

一般隊員と
レンジャー隊員では
ことばの重みが、まるで違う。

たぶん、私がレンジャー訓練をうけたら
発狂してます。

食べたいときに食べられず、

寝たいときに寝られない。

任務達成、最優先。


どんなにキツかろうと、疲れてようと、
歯を食いしばって、前に進む。

そんな訓練を
くぐり抜けたのだ。

そんな隊員がいるのに、
私たちが「疲れた」なんて吐いてしまえば、

単なる甘えに思えてしまうのだ。

当然、
現場の空気は、引きしまります。


威張らない

私の上司は、怖かった。

だが、
けっして、威張らなかった。

レンジャー隊員という
肩書きを見せびらかすこともしない。

だから、
怒られても「スッ」と
入ってくるのだ。

「すんません!
 自分が間違っていましたぁ😭」と

秒で謝ることができる。

実績があっても、
好きになれる人と、
そうでない人はいる。

その要素はたくさんあるが、

ひとつは

対等に向き合ってくれるか


が重要だ。

威張るとは、
相手を下にみる行為。

そりゃ、
関係が崩れてもおかしくないですよ🤪

私の上司は、怖かった。
めちゃくちゃ、怒鳴られたこともある。

だが怒ったのは、

あくまで私の「行動自体」が
誤りだったからだ。

自衛隊は、作戦行動。

好き勝手やりゃ、
それは大変なことになります。

事実をみつめ、
最悪な未来をさけるために、怒ったのだ。

本気で。

しかも、対等に。


本気で
私に向き合って、怒ってくれているのだから、

信頼に値する人、

そんな関係が、自然にできていたのだと思う。

まぁ、

怖いことに変わりないが😇


キツイなか、一番最初に行動する

自衛隊の任務は
長くなりやすい。

長いものは
1週間から
数ヶ月になることも。

だからこそ、
長い目でみた行動が必要なんすよ。

マラソンみたいな
考えですね。

だから

ご飯も交代で
食えるときに食わなきゃいけないし、

交代で
仮眠しなきゃならない。

自衛官も人間ですから、
疲れてくる。

今すぐにでも
休みたい瞬間がでてくる。

そこで、
まっさきに交代役を買ってでるのが、

その上司であった。


「先に飯食ってこいよ」という
言葉に、なんど救われたかわからない。

どんなときでも、
必ず部下から休ませる。

絶対に疲れている、

絶対に休みたいと思っている状況でも、
必ず上司が、買ってでる。

泣きそうになりますね。

気遣いが、尋常じゃない。

この行為が難しさは、
想像できるのではないでしょうか?

例えば、です。

今にもベッドに横になりたい!
そのくらい、疲れている。

まぶたも、重い。
目を閉じれば、一瞬で寝れそうだ。

だが、
そんななか、

他人を優先できるだろうか?


私たちは、
人を想うことはできる。

気遣いを
言葉にすることもできる。

しかし、「実行」には
敵わないのです。

私は、
なんどもその「行動」に救われてきた。

そして、

窮地での行動は、最も価値がある。


人は日常なら、
ある程度行動ができます。

しかし、
これが窮地でしたら、どうでしょう?

みんなが困っているなか、
自分が「誰かを救う存在」になれるでしょうか?

行動した姿から受ける影響は、
必ずあります。

私がそうです。

自衛隊を去った今でも、
その人の影響は受けています。

怠けたくなる日もあります。

自分に負けそうなときもありますが、

ふと、怒られた日を思い出すんです。

「お前だけが、キツイんじゃないんだよ!」


と言われたのを思い出します。

「いかん、いかん」と
自分に喝が入ります。


あなたも
窮地でうごくことができているでしょうか?

私も、まだまだです。

ですが、
窮地のなかの行動は、
限りなく小さなものでも、

恩恵を受けた人からしたら、
一生忘れられないものになるかもしれません。

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ここまで読んでくれて
ありがとうございます!

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書いて欲しい内容があれば
教えてください。

みなさんの声をもとに、執筆を続けます!


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