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【アニメ感想】名探偵コナン 第1109話「高木と伊達と手帳の約束(前編)」

絡み合う糸解きほぐす時、縦横無尽に煌めく推理!
高木刑事が受け継ぐ手帳。眠れる事件へ導く暗号。
たった一つの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人。
その名は、名探偵コナン!

2024年一発目の放送! そして「名探偵コナンvs怪盗キッド」の公開翌日の放送です~。一発目の放送が原作回なのは、2022年以来2年ぶり。

登場キャラは江戸川コナン、吉田歩美、小嶋元太、円谷光彦、灰原哀、高木刑事、佐藤刑事、伊達航、安室透、榎本梓。工藤有希子、ジンがイラストのみ、阿笠博士、松田陣平が名前のみ登場。



■新年のあいさつ

今年も新年のあいさつは探偵団! 絵は一部去年の流用だけど、歩美と灰原の着物の色が違う! 去年は歩美:オレンジ、灰原:紅色だったのが、今年は歩美:ピンク、灰原:紫に。

そして連載30周年のお祝いと、ちゃっかりコナン展のお知らせが。

今年は新年のあいさつに安室さんぐらいいると思ったけど、今年も探偵団でした~。そしておっちゃんと蘭ねえちゃんは今年も不在……。



■今週のゲスト声優について

ゲスト声優は、強盗犯:山口恵さん、刑事:初村健矢さん。



■今週の感想

【登場人物】
ピエール・カッセル……フランスの自動車メーカー副社長。
アラン・カッセル……当時7歳。ピエール副社長の次男。
鬼童捺房(きどう なつふさ)……半グレ集団リーダー。


阿笠博士のお見舞いの帰り道の探偵団。博士、前回の「カードに伏せられた秘密」に普通に登場してるけど、原作時系列だと千速回で足を撃たれてまだ入院中の設定。
黒の組織に動きがあったことで怯えていた灰原だったが、有希子が度々顔を出していることもあり、元の元気が戻ってきた様子。

しかしそこに、刑事から逃走中の連続強盗犯が走ってきて、その姿にジンを重ねてしまう。
そこに颯爽と佐藤刑事が登場し、見事な一本背負いで犯人を確保する。
確保した時間をメモしようと手帳を開いた高木刑事は、伊達刑事が残した「日曜高木と」のメモと、数字と記号の羅列に目が留まり、伊達が事故死した時のことを思い出す。

羅列を見たコナンは、それがポアロに指定の時間に行くことを指示するメッセージだと解読。メッセージはポケベル時代のサービスの名残で、数字を文字に変換するもの。え~コナンくん、この文字の変換表を頭の中に入れてたの……? メモ見ただけで内容察してたよね? スゴすぎないか……?
メッセージの内容は「日曜昼12時米花町5の6 ポアロ窓際赤い蝶ネクタイ付けて待て」。さらっとポアロの住所出てる!
その内容から、ポアロで怪しげな取り引きが行われると察知した伊達が、高木と共に張り込み、高木に手柄を挙げさせようとしていたと考えられる。

梓によると、ポアロの窓際の席にはゲーム機が落ちていたことがあった。暗号の送り主が交信に使った物だと思われるが……。推理を交わす佐藤・高木・コナン・灰原をじっと見つめる安室。あら~、これは灰原に疑いを持っているのかな……?
ゲーム機は「ゲームマン7」。無印のゲームマンは「月いちプレゼント脅迫事件」にも登場してる。

『名探偵コナン』3巻・FILE.9「8月3日の謎」より

梓は、日曜の昼に決まって店の前に現れる「にぎにぎボウヤ」の話をする。その男の子は車に乗せられていて、手で不思議な仕草をするのだという。それはSIGNAL FOR HELP、「助けて」を意味するハンドサインだった! 確かこの話がサンデーで掲載された年のM-1グランプリで、真空ジェシカがネタで使ってちょっと話題になりましたよね。「ハンドサインでヘルプミーってやってた!」
しかもにぎにぎボウヤは、今でも毎週店の前に来ていた。高木は、1年前に起こったアラン・カッセル誘拐事件を思い出す。

アランはフランスの自動車メーカー副社長ピエール・カッセルの次男で、2人組に誘拐されたが、身代金要求の連絡が入れられた公衆電話を特定したところで逃げられてしまい、そのまま犯人からの連絡が途絶えて未解決になっていた。うわぁ、1年間も息子が誘拐されたままなんて、副社長、気が気じゃないよな……。いたたまれなすぎる……。

当時、家が近所だという理由で引っ張られた伊達は、半グレ集団のリーダー・鬼童捺房に目をつけていた。高木も張り込みに同行。伊達と高木は家が近かったのね。
しかし鬼童は電話ボックスに入るところを、酔っ払いにビール瓶で頭を殴られて死亡。電話ボックスには伊達の手帳に書き写されていたメッセージのメモが残っていた。それを見た伊達はメッセージを手帳に書き写し、高木に日曜日の約束を取り付けていた。ってことは、伊達さんも数字を見ただけで内容が分かったってことかい?

鬼童の手下が鬼童の死を知らず、尚且つ身代金受け渡しのメッセージが送られていないことを知らなかったとしたら、今もアランを乗せた車でポアロの前に現れていることの説明がつく。……にしても1年間取り引き相手が現れなかったら、流石に何らかのアクションは取らないっすか……? 1年ぞ?

なんと現在、日曜日の11時54分。あと5分で、誘拐犯が店の前に現れる!
犯人は身代金5000万円を入れるジュラルミンケースの大きさを指定していた。さらに、ポアロの窓際の席には油性マーカーで三角に区切るような線が書いてあったことがあり、床に紙袋が置いてあったこともあった。
犯人は取り引き相手に、線に沿ってジュラルミンケースを置き、ケースと席の隙間に金を入れて退席するよう指示し、後で自分が来店した時にケースで隠れた金をこっそり回収する算段だった、と安室が推理する。そんな安室を見た佐藤は、どこかで会ったことがある気がすると言う。

コナンは、赤い蝶ネクタイ(変声機)を使って、取り引き相手のフリをして誘拐犯を待ち構えようと、作戦を立てる。



■原作からの変更点

・博士の家に一人の灰原を心配した探偵団が、博士の家でゲームをしに行こうと提案している。

・連続強盗犯を待ち構える佐藤刑事のポーズが、腕組み+仁王立ちから、両手を構えた臨戦態勢に変更。ちょっと面白いw

『名探偵コナン』101巻・FILE.10「手帳に遺されたもの」より引用


・伊達刑事がアナログだったため、スマホでメッセージを撮らずに手帳に書き写していたというくだりがカット。



■【今週のおすすめ】『ジョニー・ウェイヴァリー誘拐事件』アガサ・クリスティ

今回ご紹介するミステリーは「男の子が誘拐される事件」ということで、アガサ・クリスティが1928年に発表した『ジョニー・ウェイヴァリー誘拐事件』(原題:The Adventure of Johnnie Waverly)。アガサ・クリスティの短編集『愛の探偵たち』に収録されている、エルキュール・ポアロものの短編です。

イングランド屈指の旧家ウェイヴァリー家の3歳になる嫡男ジョニー・ウェイヴァリーが誘拐される事件が発生し、ウェイヴァリー夫妻がポアロに捜査の依頼をする。事件は10日前に始まった。「2万5千ポンドを払え」という匿名の手紙がウェイヴァリー氏の元に届いたのだ。氏はこれを無視したが、5日後にまた手紙が届き、「金を払わなければ29日に息子を誘拐する」という内容に変わった。警察に届けるが、悪ふざけだろうと真面に取り合ってくれない。そして翌日、「29日の正午、息子を誘拐する」と犯行予告の手紙が届く。ようやく警察も動き出し、警備体制を整えるが、息子ジョニーはまんまと誘拐されてしまう……。

……というお話。誘拐されたジョニーの意外な居場所、そして意外な誘拐犯人に驚きです。


安室・伊達「Next Conan's HINT!」
コナン「爪楊枝!」
佐藤「高木君、今年もよろしく」
高木「佐藤さん……♡」
探偵団「ひゅーひゅー!」

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