見出し画像

【アニメ感想】名探偵コナン 第1106話「キッドVS安室 王妃の前髪(クイーンズ・バング)(後編)」

絡み合う糸解きほぐす時、縦横無尽に煌めく推理!
潜む怪盗、追う公安。キッドと安室の真剣勝負!
たった一つの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人。

その名は、名探偵コナン!

原作回、怪盗キッドと安室透の対決回後編。30分まるまる作画が安定していて良かった!

登場キャラは江戸川コナン、毛利蘭、鈴木園子、榎本梓、鈴木次郎吉、中森銀三、風見裕也、怪盗キッド、安室透。毛利小五郎が名前のみ、沖野ヨーコがグッズの画像で登場。



■今週のゲスト声優について

ゲスト声優は、隊員:中西正樹さん。



■今週の感想

キッドは安室・風見・梓の中の誰かに変装していると考えるコナンは、3人それぞれに探りを入れてみることに。

安室はポアロの新メニューは「カルボナーラ」だと回答するが、梓は「炭焼きなんとか」だと答えた。また梓は、鈴木大博物館に来た理由を「エアコンを取り換えるためにポアロが休みになったから」と説明する。安室と梓が博物館に入る列に並んでいた時、キッドも近くにいた。そのため、情報を盗み聞きしていた可能性もあるが……。
風見にも探りを入れるが、博物館に来る前にいた場所については聞き出せなかった。だが安室が「例の現場はどうだった」と聞き、風見が「特に目立った動きは……」と答えるのを聞く。

休憩用のベンチを見たコナンはある違和感を覚え、安室のスマホを借りてティアラが盗まれる前の写真と見比べて何かに気づく。この時の「そういう事か!!」の喋り方、まんま勝平さんの工藤新一の喋り方だ~!
そして安室・風見・梓の手についた白い塗料を見て、キッドが昼間わざわざ挑発しにきた理由にも気がついた様子。安室、普通にコナンくんにスマホ貸しちゃうんだね! ちょっと前の関係性なら絶対あり得なかっただろうな~! コナンと安室の信頼関係が見れて嬉しいゾ!

中森率いる捜査二課が館内をくまなく探すも、キッドは見つからず。中森は展示室に残った機動隊に、別の部屋の捜索に合流するよう指示。
安室の元には「これ以上キッドに関わるな」と上からの連絡が入ったらしく、安室と風見も部屋を後にする。
コナンは次郎吉と中森に「キッドの居場所が分かる」と言い、2人を引き連れて退室。
空になった展示ケースをじっと見つめる梓。だが待機部屋から来た蘭と園子に連れられて、展示室を出る。

誰もいなくなり、照明も落とされた展示室。そんな中、笑みを浮かべて展示ケースにゆっくり近づく梓。スマホを取り出した瞬間、風見が現れ「重要な証拠品だから触れてはいけない」と注意する。
梓は、キッドのカードを撮影して待ち受けにしたかったそうだ。「可愛い顔」でお願いするが、風見はキッパリと断る。
そして梓がいなくなったのを見計らい、展示ケースに手を伸ばす風見……。と、いつの間にかベンチに座っていたコナンと安室がそれを止める。キッドが変装していたのは、風見だった! つまり、梓に「可愛い顔」と言ったのもキッド……w

キッドは白い塗料を噴霧している中、用意していた偽の空のケースを本物のケースの上に貼り付けていた。これでケースを開けた時、中のティアラが無くなったと思わせたのだ。偽のケースはベンチの足に偽装していた。
コナンは風見の手の塗料を見て、偽のケースを貼り付けようと手を添えた際についたものだと気づいた。また、ポアロの新メニューがカルボナーラ、もとい「炭焼き職人風パスタ」だと知っていた安室と梓はキッドの変装候補から除外していた模様。しかも、安室からアイドルフェスの現場のことを聞かれ、公安の捜査対象の現場だと勘違いしたことも、キッドだと見破られた要因の1つだった。

ジリジリとキッドを囲う中森・次郎吉・機動隊。だがキッドは落下する天井の仕掛けと、ヒモ付きのカードが出るトランプ銃を駆使し、機動隊をスリ抜けていく。
コナンのサッカーボールも躱し、博物館の屋上に出たキッドは、ティアラを帽子につけたままハンググライダーで飛び立とうとする。だが、機動隊員に扮した安室が、その手に手錠をかける。さっきまで展示室にいた安室が屋上にいることに驚くキッド。だが下にいたのは、カツラとファンデーションで安室に変装した風見だった。声は探偵バッジから帽子のツバにつけたスピーカーに飛ばしていた。
安室は、キッドの雰囲気に以前どこかで会ったような感覚を覚える。そう、2人はベルツリー急行で「バーボン」と「シェリー」として邂逅している……。手錠をぐっと自分の方に引き寄せる演出、お互い両者一歩も引かずって感じでカッコいいな~! キッドに子供だましだと馬鹿にされた「ダブルリフト」を応用したトリックでキッドを追い詰めた安室。ちゃっかり宝石を月にかざすキッド。
だがキッドは煙幕を発し、「キッド(子供)なら子供だましでふざけても問題ないだろ?」と言って、ハンググライダーで飛び去ってしまう。

後日、安室から風見へ沖野ヨーコのCD(シングルベスト「熱帯の海」)、カレンダー、写真集(エガオのヒミツ)、風見が途中で退席した(させられた)フェスの円盤が届けられた……が、生で歌が聞きたかったと嘆く風見。う~ん、かわいそう! 報われてくれ風見~!



■原作からの変更点

・次郎吉「警部。彼奴が館内に潜伏しているとして、今のままでは、逃げられてしまうのではないか?」
 中森「クソっ! もっと人を動員しなきゃダメか……。ここはもういい! 全員他の部屋の捜索に合流し、何としてもキッドを探し出せ! 外を捜索している班も呼び戻せ!」のセリフが追加。

・梓の「可愛い顔」が強調された。

・次郎吉「汝(うぬ)に逃げ場はない」→「汝(なんじ)に逃げ場はない」に変更。



■【今週のおすすめ】『ロズウェルのティアラ』ジャック・フットレル

今回ご紹介するミステリーは、今回キッドが狙ったのが「宝石のついたティアラ」だということで、ジャック・フットレルが1908年に発表した『ロズウェルのティアラ』(原題:The Roswell Tiara)。「思考機械」ことヴァン・ドゥーゼン教授シリーズの短編です。

思考機械のもとにミスター・フィールドとミセス・ロズウェルという二人がやってくる。ロズウェル夫人の所有するティアラから、宝石が一つなくなっていたというのだ。夫人はティアラを金庫で管理しており、その暗証番号は本人しか知らないはず。だが事件のあった日、インコが「ジャネット、ジャネット」と義娘の名前を連呼していた。

……というお話。思考機械の「不可能という言葉が嫌い」という癖は健在。宝石を隠し持っていたのが誰か、意外な真相が隠されています。


中森「Next Conan's HINT!」
コナン「レシート!」
キッド「今回は引き分けってことで!」
安室「あえて見逃したんだよ」
コナン「負けず嫌いか」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?