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【アニメ感想】名探偵コナン 第1102話「赤べこと3人の福男」

絡み合う糸解きほぐす時、縦横無尽に煌めく推理!
アートが導く不思議な事件! まさかの場所に動かぬ証拠。
たった一つの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人。
その名は、名探偵コナン!

次回予告のトンチキ具合から、脚本は「例のあの人では」と予想されていましたが……、脚本は大和屋暁さんでした!!!

登場キャラは江戸川コナン、毛利蘭、鈴木園子、高木刑事、千葉刑事。推理クイーン園子が久しぶりに登場します。



■今週のゲスト声優について

ゲスト声優は、福元俊晴:うえだゆうじさん、福良一:酒井敬幸さん、福井純也:村田太志さん、べこべ素子:茂呂田かおるさん。

今回の犯人役・福元俊晴の声はベテラン声優のうえだゆうじさん。福岡弁の犯人ということで、声を当てたうえださんも福岡県出身です。コナンへの出演は5年ぶり5回目。代表作は『ポケットモンスター』シリーズのタケシ、『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』相楽左之助、『おじゃる丸』キスケなど。

コナン初出演は、村田太志さん。容疑者の1人・福井純也役を担当されました。代表作は『ベイビーステップ』丸尾栄一郎、『【推しの子】』ぴえヨン、『刀剣乱舞』後藤藤四郎など。



■今週の感想

【登場人物】
べこべ素子(べこべ もとこ)……36歳。赤べこアーティスト。
福井純也(ふくい じゅんや)……27歳。ダンサー。
福元俊晴(ふくもと としはる)……39歳。事務所長。
福良一(ふくら はじめ)……42歳。赤べこ職人。


新米花現代美術館で、赤べこアーティスト・べこべ素子の展覧会「あかべこべこべ」に来たコナン・蘭・園子。素子は、伝統的な赤べこを前衛的に表現し、天才アーティスト・ジャンクシーの再来とも言われている。
そんな中、べこべ素子が絞殺された状態で発見される。現場に到着したのは高木刑事と千葉刑事。千葉刑事によると、べこべ素子の本名は稲葉素子、34歳。あれ、テロップだと36歳だったけど……?
素子の死体は、左手に赤べこを持ち、右手で「フク」の血文字を残していた。

怪しいのは3人。ダンサーで元交際相手の福井純也、ビジネスパートナーの福元俊晴、かつて素子と同じ赤べこ工房にいた赤べこ職人の福良一。福元は博多、福良は会津出身で、福井は借金を抱えているらしい。コナンはトイレに入った福元が、長い布をまくしたてるような音を立てているのを聞く。

一方園子は、素子とは対称的に、福良が赤べこに対して保守的な考えをとっていることを突き止め、トラブルがあったのではと推理。福良が姿を消したことに気づいたコナンは、彼が素子の作品を壊そうとしているのを間一髪で止める。それでも福良は素子の作品を「赤べこへの冒瀆だ」として認めようとしない。高木刑事に公務執行妨害の現行犯で逮捕されるが、素子殺害については否定。高木刑事カッコいい~!

コナンは千葉刑事から、凶器がまだ発見されていないこと、血文字は最初に殴られた際に出た鼻血で書かれたことを聞く。そして、素子の家を調べるよう頼む。

集められた容疑者たちの前で、コナンにより眠らされる園子。久しぶりの推理クイーン園子の登場! 「赤べこ」は福岡弁で「赤いふんどし」のこと。コナンは犯人を福元だと名指しする! 福元は素子と一緒に住んでいたという。しかしシラを切る福元に対し、コナンは「あなたたち、全員今すぐズボンを脱ぎなさい!」と指示。容疑者は3人とも赤いふんどしをしていたが、福元のふんどしだけ長かった。つまり、素子が手にしていた赤べこは凶器を、血文字のフクは犯人を示していたのだ。福元のふんどしには素子の血がついており、言い逃れできない証拠が。
赤べこアートは元々、福元と素子が2人で考えたものだった。しかし素子は赤べこアートを自分のものとして展開していき、福元を裏切った。「家を追い出されないだけマシだと思え」の言葉にカッとなった福元は、ズボンを脱ぎ、ふんどしで素子を絞殺。コナンが凶器の謎を解いたキッカケは、トイレに入った福元の衣擦れの音がやたらと長いことだった。

探偵事務所で赤べこを囲み、赤べこの首を揺らすコナン・蘭・園子。コナンは素子や福元にも赤べこの魔よけが効けばよかったのにな、と思いを馳せる。



■推理クイーン園子

『名探偵コナン』60巻・FILE.8「ハンマー男の正体」より引用

推理クイーン園子こと眠りの園子が久しぶりに登場! 前回園子が眠らされたのは、第1022話「呪いのミュージアム」。約2年ぶりの登場となります。

最近の原作では、小五郎ですら眠らされる機会がめっぽう減って寂しいと思っていました。世良や安室など、メインキャラに探偵役が増えたため、小五郎や園子を眠らせる必要がなくなったためです。

眠りの○○の何がいいって、やっぱり変声機で切り替わる声の調子のメリハリですよね。今までとぼけた感じのキャラが、急にカッコ良くなるという。小五郎役の小山力也さんしかり、園子役の松井菜桜子さんしかり。



■【今週のおすすめ】『シーザーの埋葬』レックス・スタウト

今回ご紹介するミステリーは、「赤べこ=赤い牛」ということで、「The Red Bull」の別題もあるレックス・スタウトが1939年に発表した『シーザーの埋葬』(原題:Some Buried Caesar)。美食家探偵ネロ・ウルフが登場するシリーズの6作目となる長編小説です。

ネロ・ウルフと助手アーチーは蘭の共進会に向かう途中、車の事故に遭い立ち往生してしまう。そんな折、成り行きでガーンジー牛の全米チャンピオン・シーザーを有するプラット家と知り合いになる。しかしあろうことかプラット氏はそんな誇り高きシーザーを解体し、バーベキューをしようというのだ。そこに現れたプラット家の隣人クライドが、「バーベキューが中止になる」ことに1万ポンド賭けると言い出した。賭けは成立したが、その晩、クライドがシーザーの角で突かれたような形で死亡しているのが見つかる。

…というお話。牛を中心に、家庭や男女、金銭のもつれに巻き込まれていくウルフとアーチー。巨漢のネロ・ウルフと牛が対峙するシーンはユニークで見ものですw 助手のアーチーくんとの掛け合いも魅力的!


蘭・園子「Next Conan's HINT!」
コナン「ぬいぐるみ!」
園子「ハロウィンも終わったね~!」
蘭「ハロウィンか……」
コナン「大変だったなぁ……」

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