見出し画像

【アニメ感想】名探偵コナン 第1099話「風の女神・萩原千速(後編)」

本質見抜く推理の先に、信じるべきもの導く力!
迫り来るタイムリミット! 風の女神と博士を救え!
たった一つの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人。

その名は、名探偵コナン!

原作回・後編。原作回に萩原研二が本格登場した初めての話でもあります。また、後に婚活パーティー回にも登場する大江忍が初登場。前回に引き続き横溝重悟が登場しますが、園子とは意外にも初共演なんですね。

登場キャラは江戸川コナン、萩原千速、萩原研二、毛利小五郎、毛利蘭、鈴木園子、横溝重悟、大江忍。セリフなしで松田陣平、南條欣治、前回のおさらいシーンで阿笠博士も登場。



■今週のゲスト声優について

ゲスト声優は、大江忍:今野宏美さん、無線機の男性:野瀬育二さん、警官:木村隼人さん、知苑大哉:武田幸史さん、知苑禄江:志乃宮風子さん。

大江忍役は今野宏美さん! 去年末の浦沢脚本回にも出演されてました。個人的な代表作は、『日常』のはかせ、『ゲゲゲの鬼太郎』のねこ娘。



■今週の感想

【登場人物】
萩原千速(はぎわら ちはや)……31歳。神奈川県警交通部第三交通機動隊小隊長。警部補。
大江忍(おおえ しのぶ)……千速の友人。
知苑大哉(ちえん だいや)……指名手配犯。
知苑禄江(ちえん ろくえ)……指名手配犯。


博士の眼鏡のツルの盗聴器から聞こえる消防車の鐘の音や信号機の音を頼りに、徐々に犯人の車に近づいていく千速とコナン。
神奈川県の地名がもじられてる!
 ・赤葉区 → 横浜市青葉区
 ・湘東ビル → 湘南
 ・鳩見区 → 横浜市鶴見区
 ・館浜街道 → 横浜
 ・館須賀3号線 → 横須賀
しかし、検問には該当する車種がひっかからなかった。そこで警官から、コンビニで20本の熱いお茶と紺色の傘を買った奇妙な客の話を聞く。お茶の名前、五左衛門w伊右衛門じゃなくてねw
コナンは、犯人が車にサーモペイントを施して車体の色を変え、検問を突破したと推理。う~ん、サンデーで読んだ時から思ってたけど、このトリックだいぶ無理あるのでは……? 傘で隠したら余計怪しいでしょ……。
そんな中、蘭からメールが。南條社長がパトカーに乗せられる写真がネットに出回ってしまったらしい。犯人がこれを見てしまうと、博士の命が危ない。一刻の猶予もないと悟った千速は、再びコナンを白バイに乗せて出発。

一方、重悟の車で事情聴取に向かう蘭・小五郎・園子は、千速が弟の仇討ちをしてくれたコナンのためなら、命を懸ける覚悟を決めていると聞かされる。わ~~~~~!!!!!!! 揺れる警視庁の新規作画!!!!! 萩原も松田も、20年越しに新規絵で描かれるとは思ってなかっただろう……。しかし切ねえ……。なんで死んじまったんだ2人とも……。
そして重悟の車のナンバーは「神奈川300 よ11-24」。大塚明夫さんのお誕生日!

千速は、研二との思い出を回想する。松田が千速のスマホを解体してしまったせいで、友達・忍とのライブに行けなくなったと嘆いていると、研二が「諦める必要は全然ねぇって」と言い、ライブ会場で大声を出して忍と合流させた。

丁字路に辿り着いた千速とコナン。コナンは千速にストッピーを要求し、犯人の車を発見する。知苑大哉の発砲にも負けず、千速はバイクの前輪で大哉の顔を踏みつけ、制圧する。覚醒千速、目が真っ赤に!w

犯人は逮捕され、搬送された博士は命に別状なし。重悟は千速のやりすぎな行動の数々を諫めるが、上司には黙っていることにする。千速と重悟のLOVEフィルターがすごいwww
千速はコナンを見つめ、「恩は返したぞ、研二」と心の中で呟く。



■原作からの変更点

・冒頭に吹き流しのカットが追加。

・犯人が使用したお茶の名前が「五左衛門」になっている。

・南條社長が逮捕された旨のニュースが街頭ビジョンに流れる描写が追加。

・萩原と松田の殉職シーンが新規絵で追加。描写がより細かくなった。

『名探偵コナン』101巻・FILE.6「風の確保」より引用

・「この命を懸ける価値は十分にある」のセリフを千速が言っている。

・重悟の車に乗っていた小五郎・蘭・園子は事情聴取に向かう途中だった設定に。無線を聞いた重悟が犯人と千速を追うシーンが追加され、小五郎が重悟の指示でパトライトを乗せている。

・ストッピーを見た通行人が驚くシーンが追加。

・重悟の車内から千速のストッピーを見た園子と蘭が驚くシーンが追加。

・千速が犯人を追い詰める場面が、トンネルの中に変更された。



■【今週のおすすめ】『四つの署名』アーサー・コナン・ドイル

今回ご紹介するミステリーは、二人組の犯人を乗り物で追いかける、というストーリーの『四つの署名』(原題:The Sign of Four)。アーサー・コナン・ドイルが1890年に発表した長編小説で、シャーロック・ホームズシリーズ2作目となります。ちなみに本作、青山先生ないし新一が好きなホームズ作品に挙げています。

ホームズの元に、メアリ・モースタンという家庭教師の女性がやって来る。持ちこんだのは不可解な贈り物について。彼女の父親は10年程前に行方不明になっていたのだが、6年前から、毎年同じ日に彼女の元に真珠が贈られるようになった。ところが今朝になり、同じ差出人から手紙が届いた。「あなたは不当な目に合っているからその埋め合わせをしたい」という内容だった。ホームズとワトスンはメアリに同伴するが、奇妙な殺人事件と、アグラの財宝にまつわる冒険が待ち構えていた……!

……というお話。殺人事件あり、財宝あり、ロマンスあり、ホームズのコカイン癖あり(!)、ラストは船で船を追い、ドンパチ騒ぎありといった、スリル満点の冒険モノになっている本作。『緋色の研究』『恐怖の谷』ほど冗長でなく、『バスカヴィル家の犬』よりも読みやすい長さなのでコナンファンは是非一読することをおすすめします。


萩原研二「Next Conan's HINT!」
コナン「あれ? カメ!」
千速「で結局食事には行きたいのか?」
重悟「う、うるせえよ!」
コナン「ふふ、この二人って……」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?