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【アニメ感想】名探偵コナン 第1100話「疑惑の2000万円」

本質見抜く推理の先に、信じるべきもの導く力!
夫が遺した謎の大金。2000万円の出どころを追え!
たった一つの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人。

その名は、名探偵コナン!

脚本は大和屋暁さん。今回から諏訪道彦さんがアニコナを離れたため、note(すわっち日記)で脚本家情報が明かされないまま放送を迎えることになったようです。恐らく次回以降も……。内容やタイトル等から担当脚本家さんを当てる楽しみが出来ましたね!w

登場キャラは江戸川コナン、毛利蘭、毛利小五郎。名前のみで工藤新一、セリフなしで高木刑事も登場。



■今週のゲスト声優について

ゲスト声優は、金子圭太:落合弘治さん、マダム:滝沢ロコさん、支店長:菊池康弘さん、銀行員:倉田哲朗さん、根本恵理子:折笠富美子さん。

メインゲスト・根本恵理子役は折笠富美子さん。代表作は『BLEACH』朽木ルキア、『銀魂』柳生九兵衛、『あたしンち』立花みかんなど。今回で5回目の出演です。中でも印象的だったのは、やっぱり「漆黒の追跡者」の本上なな子。



■今週の感想

【登場人物】
根本恵理子(ねもと えりこ)……35歳。システムエンジニア。
根本豊(ねもと ゆたか)……34歳。スポーツ用品店勤務。


三カ月前に交通事故で夫・豊を亡くしたという根本恵理子に依頼を受けた小五郎。その内容は、夫の遺品整理をしていて出てきた現金2000万円の出どころを知りたいというもの。
その夫は、本人曰く「未完の大器」、「悲劇の天才」。高校時代は野球で甲子園まであと一歩のところで肩を壊してしまい、F-1レーサーを目指すも、契約寸前に事故で足を複雑骨折し引退。フードファイターに転身するも、世界最強を目前にして胃を悪くして引退。その後やさぐれた生活を送っていたが、恵理子と出会い、更生して結婚に至った。困難を乗り越えて結ばれた二人に、蘭は目を輝かせる。バラの花束を持ってプロポーズしたという話を聞き、「私もそんな風にプロポーズされてみたい」という蘭。隣で聞いてる新一くん! こりゃ~プロポーズは決まりましたね!

三カ月前から半年前までの間に、米花町で起きた2000万円が関わる事件を調べる一同。米花町、事件起きすぎではw
豊が犯罪に関わっていたと信じたくない蘭は、宝くじやヘソクリ、競馬で当てた可能性を指摘。それに対して「馬は一万当てるだけでも至難の業」という小五郎。大和屋暁先生の心の声か!?w
時期と被害金額から、豊が関わっていた可能性のある事件を3件まで絞り込んだ小五郎は、それらをあたってみることに。

米花銀行武蔵野支店襲撃事件は、外国語を話す3人組が犯人。古いタトゥーを入れていたことから、豊とは無関係っぽい。「映画を見ているようでした」と証言する銀行員、大丈夫か!?w

マダムの結婚詐欺事件は、犯人の言葉遣いから若くない女性が犯人だと思われた。これも豊とは無関係。

最後に調べるのは、金子宝石店で2000万円が奪われた事件。金子宝石店またも被害に……。「歩美の絵日記事件簿」「落としものは事件のにおい」「歩美の絵日記事件簿2」「愛犬パン君はおりこうさん」に登場。店主も事件が起こりすぎて「いつの事件ですか」ってw
事件は貿易会社の社長・水島との商談がまとまった直後に起きた。店の防犯カメラを調べると、そこには豊が映っていた。

小五郎は豊が宝石店で現金強盗事件をしたと決めつけ、恵理子に報告に行くことに。その後コナンは真相に気づき、蘭と共に小五郎の後を追う。小五郎が間違った推理を話した場合、探偵事務所の評判がガタ落ちすると変な妄想をする蘭。

恵理子の家で小五郎を眠らせたコナンは、真相を話し始める。豊が手に入れた2000万円は、モータースポーツ界のレジェンド、ランディー・シューメイカー(名前の由来は騎手ウィリー・シューメイカーか?)が初めて世界チャンピオンになった時に使っていたヘルメットをオークションで売って得た金だった。2000万円を現ナマにする必要あったのか? 金子宝石店にいたのは、結婚10周年のプレゼントの指輪を選ぶためだった。

その後、この捜査をとっかかりにして小五郎は3件の事件を立て続けに解決。銀行強盗は外国籍のグループが、マダムの詐欺事件はマダムの知り合いの女友達が、宝石店の強盗事件は水島の息子が犯人だったというオチ。



■蘭とプロポーズ

アニオリにしては珍しく、新一の名前が登場! アニメの脚本家さん、新一の存在を避けがちだから嬉しい。

そして蘭もいっぱい喋ってくれて嬉しい! 何より、豊の無実を信じたいという原作寄りの愛溢れる蘭姉ちゃんが描写されていて、良かった!

原作での蘭って、結婚というものをすごく大事に思っているんだろうなーっていう描写がかなりあって。その場で会ったばかりの人に対しても、結婚すると知ると、頬に斜線を入れて心から「おめでとうございます!」と言えちゃう。

『名探偵コナン』3巻・FILE.1「籏本家の一族」より引用
『名探偵コナン』8巻・FILE.2「闇の男爵」より引用
『名探偵コナン』75巻・FILE.9「プライベートアイ」より引用

それは蘭が単純に良い子だからってだけじゃなく、結婚に対する思い入れがハンパじゃないっていうのもあると思います。今回、豊の無実を信じたのも、親が別居中の身であるからこそ、夫婦の愛を証明したいという気持ちが働いたんだと思うし。ほんと、原作での蘭って愛の権化って感じがしますよね。

さらに今回、蘭が憧れるプロポーズ方法も明らかに(!?)。
バラの花束を持って「俺と結婚してください」。どストレートなのがお好みなのね! これを隣で聞いていた新一(コナン)、きっとどんなプロポーズをしようか悶々と考えてたでしょうね。

『名探偵コナン』26巻・FILE.6「穏やかな時間」より引用


■【今週のおすすめ】『掏替えられた顔』E・S・ガードナー

今回ご紹介するミステリーは、「夫の大金を不審に思う妻が依頼人」というあらすじから、E・S・ガードナー(アール・スタンリー・ガードナー)が1938年に発表した『掏替えられた顔』(原題:The Case of the Substitute Face)。弁護士ペリイ・メイスンが活躍するシリーズの12作目にあたります。ガードナーは多作家として有名で、メイスンシリーズだけでも80以上の作品が発表されています。

ハワイからの帰りの船で、アン・ニューベリという婦人から相談されるメイスン。その内容は、仕事を辞めたはずの夫カールの金回りが急によくなったことを調べて欲しいというもの。どうも、会社の金を横領したのではないかと不安になったらしい。また彼女は、カールの鞄に入っていた娘の写真が、よく似た女優の写真と入れ替わっていたことに気づき、違和感を覚える。後日、カールはピストルで撃たれ、船から落下する……。

……というお話。主人公が弁護士のため、後半は臨場感あふれる裁判パートになっています。メイスンの秘書デラと、探偵のポールとのトリオ関係も必見。メイスンの「厄介なことなら、親類みたいなもんだよ」「戦いはじめた以上、相手をたたきのめすまで、決してあきらめてはいかん」のセリフがカッコいいです。


小五郎「Next Conan's HINTどすえ!」
コナン「犯行声明!」
蘭「で結局ラーメン?」
小五郎「間をとって魚介系ラーメンは?」
コナン「どこが間?」

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