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【アニメ感想】名探偵コナン 第1095話「消えた男の夢」

本質見抜く推理の先に、信じるべきもの導く力!
突如舞い込んだ捜索依頼。妻も知らない夫の真実!
たった一つの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人。
その名は、名探偵コナン!

脚本は大和屋暁さん! Twitter(あ、Xか笑)で見たけど、登場する会社名が競馬の馬からとられていたようで……そこで大和屋さんだと気づいた人もいたようです! 名推理!



■今週のゲスト声優について

登場キャラは江戸川コナン、毛利小五郎、高木刑事、千葉刑事。

ゲスト声優は、山内勲:楠見尚己さん、葛西純子:織江珠生さん、上司:村上裕哉さん、中島貴子:斎藤千和さん、中島敬史:古川裕隆さん、中島隆:西山宏太朗さん、西村真:小上裕通さん。

斎藤千和さんは2018年の「川床に流れた友情」の犯人役以来、2回目の出演。『ケロロ軍曹』の夏美、『物語』シリーズの戦場ヶ原ひたぎ、『魔法少女まどか☆マギカ』の暁美ほむらなどが有名。

西山宏太朗さんはコナン初出演! 『美男高校地球防衛部LOVE!』の鬼怒川熱史役で知った声優さん。『学園ベビーシッターズ』も好きでした。



■今週の感想

【登場人物】
中島貴子(なかじま たかこ)……30歳。専業主婦。
中島敬史(なかじま ひろし)……36歳。貴子の夫。アパレル企業「リファール&ロベルト」経理部のサラリーマン。
葛西純子(かさい じゅんこ)……24歳。受付。
西村真(にしむら まさ)……35歳。「リファール&ロベルト」社員。
山内勲(やまうち いさお)……56歳。ダイビングショップ「オーシャンブルー」店長。
中島隆(なかじま りゅう)……28歳。敬史の弟。自営業。


毛利探偵事務所に、「夫が3日前から行方不明だ」と貴子がやって来る。夫・敬史のノートパソコンには、別荘や高級車の閲覧履歴が。

小五郎・コナンは敬史の会社「リファール&ロベルト」を訪問する。
このビルに入っている会社の名前は、前述のとおり競馬からとられているみたい。大和屋さんの趣味丸出し笑
 タークダイアリー株式会社 → バイアリーターク?
 (有)ヘイロー → ヘイロー系
 TPDサンデーホールディングス → サンデーサイレンス系
 株式会社 月友マンノウォー → マンノウォー系、月友
 リファール&ロベルト → リファール系、ロベルト系
 ゴドルフィン&マッチェム → ゴドルフィンアラビアン、マッチェム系
 セントサイモンコーポレーション → セントサイモン系
 (株)エクリプスアラビアン → エクリプス系、ダーレーアラビアン
敬史の同僚・西村は「中島は半年前に辞めた」という。また、受付嬢の葛西からは「こんなブラックな会社、辞めてやる」と啖呵を切っていたことを聞かされる。

敬史が通っていたダイビングショップ「オーシャンブルー」店長や、敬史の弟・隆からの証言で、コナンたちは妻・貴子の束縛に目を向ける。

貴子に敬史が会社を退職済みであることを伝えると、「嘘よ」と一蹴。給料も振り込まれていたし、GPSも家と会社を行き来していたそう。しかし、3日前に敬史のスマホの電源が落ちたのだという。

コナンは、会社のあるビルの地下フロアに敬史が拠点を置いていたと推理。地下の扉を開けると、巨大な水槽があり、魚やサメが泳いでいる異様な光景が広がっていた。そこにあったビデオカメラを再生すると、10億円の宝くじを当てた敬史が、ダイビングも出来る専用アクアリウムを造るという夢を叶えたことが分かる。
しかし、水槽には敬史の死体も浮いていた。コナンに眠らされた小五郎が指名した犯人は同僚の西村。死体発見から麻酔銃まで最短では!?笑
水槽には西村のピアスが落ちていた。ダイバースーツ姿の千葉、貴重! 10億円の分け前欲しさの犯行だった。

貴子は10億円を手に入れたと思い狂気的な高笑いをする……が、残念ながら10億円はアクアリウム建設に使いこんでしまい、ほとんど残っていなかった、というオチ。焼肉をねだるコナンくん可愛い~笑



■中年男の夢と水族館

『名探偵コナン』84巻・FILE.1「緋色の探偵」より引用

敬史さんがどういう経緯で奥さんからの束縛を受ける羽目になったのか……それは分からないけど、ダイビングという趣味に自由を見出してたんだろうな~。海を自由に泳ぐ魚やサメを見て、憧れを抱いていたのかも。
そんな自由な趣味に興じようと、自分専用のアクアリウムを造っちゃう行動力の化身、敬史。
しかし、それでも妻の束縛と決別することは出来ず、GPSで居場所は管理され、給料も振り込み続ける羽目に。自由から解放されたとは言い難い状況だった。まさに、「水槽に入れられた魚やサメ」のよう。一見、自由に泳いでいるように見えるけれども透明な壁がある……。大金を得ても真の自由を得られなかった、なんか皮肉な話……。

あれだけ夫を束縛してたメンヘラ妻が、コロっと10億円に傾いてしまったのは何だったんだろう。結局、彼女にとって夫とは何だったんだろう。貴子にとっては「依存できる対象」が大切だったのかな。それが、夫なのか大金なのかはどうでもよかったのか。



■【今週のおすすめ】『船から消えた男』F・W・クロフツ

今回ご紹介するミステリーは、「消えた男」「海」「大金と夢」ということで、F・W・クロフツが1936年に発表した『船から消えた男』(原題:Man Overboard !)。フレンチ警部が登場するシリーズ15作目です。

弁護士のジャックとその婚約者のパミラは、マクモリスとフェリスという青年から、ある計画への協力をもちかけられる。彼らはガソリンを不活性化する実験に成功したという。もしそれが本当なら、一大ビジネスに繋がり、巨万の富を得ることが出来る。ところが、商談相手のプラットという会社員が、船上から姿を消してしまった。その後、彼は死体となって発見される……。

というお話。探偵役は一応フレンチ警部ですが、登場シーンは少なめ。船から消えた男にかかる企業スパイ疑惑、ガソリンの不活性化……。『相棒』シリーズを彷彿とさせる、経済的なミステリー。後半は臨場感ある裁判パートになっています。


小五郎「Next Conan's HINT!」
コナン「巣箱!」
小五郎「10億当たれば! 俺も蘭に内緒で……」
コナン「10秒でバレるから」

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