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【アニメ感想】名探偵コナン 第1097話「私がやりましたか?」

本質見抜く推理の先に、信じるべきもの導く力!
記憶はないけど事件の匂い、昨日の私は何をした?
たった一つの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人。
その名は、名探偵コナン!

脚本は「眠れる街に消えた犯人」以来の稲本達郎さん!

登場キャラは江戸川コナン、毛利蘭、毛利小五郎、目暮警部、高木刑事。園子も名前だけ登場。



■今週のゲスト声優について

ゲスト声優は、千野敦:間島淳司さん、秦レイラ:沖佳苗さん、古葉庄吉:古川伴睦さん、酒匂学:勝杏里さん、両角鉄男:梅津秀行さん。

勝杏里さんは「モデル、毛利蘭」以来2年ぶり5回目の出演! 代表作は『とある魔術の禁書目録』土御門元春、『陰陽大戦記』青龍のキバチヨ、『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』ギラヒムなど。

沖佳苗さんは東映作品に数多く出演されている方で、コナンは初出演! 『フレッシュプリキュア!』のキュアピーチ役で有名ですね。

犯人役・梅津秀行さんは大ベテラン声優。コナンファンには麦倉直道役で有名かな。代表作は『ハリー・ポッター』シリーズのアーサー・ウィーズリー。

間島淳司さんは1年ぶりの出演! 『とらドラ!』の高須竜児、『これはゾンビですか?』の相川歩役が印象深い人気声優さんです。



■今週の感想

【登場人物】
酒匂学(さこう まなぶ)……38歳。会社員。
秦レイラ(はた レイラ)……29歳。クラブ「EDEN」オーナー。
両角鉄男(もろずみ てつお)……64歳。工事現場の誘導員。
千野敦(ちの あつし)……20歳。フリーター。
古葉庄吉(こば しょうきち)……76歳。独り暮らしの老人。


毛利探偵事務所に、酒匂という男が飛び込んでくる。朝起きてみると、衣服に他人の血痕が残っていたのだが、夕べのヤケ酒のせいで自分がどこで何をしていたか思い出せないという。
コナンは、服についた金木犀、靴についたコンクリート、爪に挟まった金の繊維片、手の甲についた「EDEN」の文字を見つける。お~! 腕時計のブラックライト登場! アニオリだと「歩美の絵日記事件簿3」で使ってたっけ。

「EDEN」はクラブの名前だった。オーナーのレイラは、酒匂が一晩中EDENで飲んでいたと証言。だがコナンは11時に撮られた写真と4時に撮られた写真を比べ、違和感に気づく。レイラを問い詰めると、一晩中EDENにいたことにするよう頼まれたのだという。

靴についたコンクリートを探して一行が工事現場を訪れ、誘導員の両角から防犯カメラを映像を見せてもらうことに。そこには0時と2時に往復する酒匂の姿があり、2時の方には血がついていた。高木刑事に電話し、その間の未解決事件を調べてもらうが、関係なさそうな窃盗事件だけだった。
記憶を手繰り寄せようとする酒匂は、死体らしきものに触った感触を思い出し、ゾッとする。そんな中、蘭に園子からある動画が送られてくる。そこには像にすがりついて元カノの名を呼ぶ酒匂の姿が。

像のある広場に行くと、酒匂の動画を撮影した千野に出会う。動画を投稿した千野に対し怒った顔の蘭ねーちゃん。人の悪意みたいなものに敏感なところ、本当好き。千野が撮影したもう一つの動画には、「私が殺した……」と呟く酒匂が写っていた。

千野の証言に従い、酒匂が行っていた場所に向かうと金木犀が咲いている空き家に辿り着く。そこには老人・古葉庄吉の死体が。酒匂は人を突き飛ばし、踵を返して逃げた記憶を取り戻す……。

目暮高木が到着。被害者の胸についた指紋と掌紋は酒匂のものと一致したが、コナンは事件の全貌を掴み、小五郎を眠らせる。
酒匂が突き飛ばしたのは、真犯人だった。酒匂は倒れている古葉を見て心臓マッサージを施していたが、それを阻もうとした犯人と格闘になった末、殴られて気を失った。
レイラは店のボヤを隠すため、酒匂が一晩中店にいたと偽証。千野は夕べ起きた未解決の窃盗事件の犯人だった。しかしこの二人はアリバイ成立。
そこで改めて園子が送った動画を確認すると、私服姿の両角が写っていた。両角が犯行現場付近にいたこと、酒匂の爪に挟まっていた繊維片と私服が一致することがわかる。両角の動機は、私服を笑われたこと。おお~歴代でもトップクラスのクソ動機きましたね……。



■お酒と人命救助

犯行を認め、「酒のせいだよ」と言い訳する両角に、コナンが喝。
「同じように酒に酔っていても、酒匂さんは人を救おうとし、あなたは人を殺めた。酒に酔ってその人の本質が出た、ただそれだけのことですよ」

シラフの時でさえ、心臓マッサージなんてなかなかできることじゃないのに……確かに、酒匂の行動はすごいことよ。なんでこんなすごい人が彼女にフラれちゃうんだ~。酒匂、報われて欲しい。

『名探偵コナン』18巻・FILE.4「燃える真実」より引用

酔ってる時の咄嗟の行動といえば、小五郎もさすが元刑事なだけあって、緊急時には即座に対応。上の画像はコナクラには有名な、小五郎が飲酒運転するシーン。

ところで酒匂、気絶から覚めた後、人を殺したと思い込んだにも関わらず、その後の行動は「自首」や「通報」ではなく「EDENに戻って飲み直す」だったのよね……。その点はややいただけないかもね。



■【今週のおすすめ】『ゆがんだ罠』W・P・マッギヴァーン

今回ご紹介するミステリーは「泥酔して気がついたら誰かの血がついていた」というあらすじから、W・P・マッギヴァーン(ウィリアム・ピーター・マッギヴァーン)が1952年に発表した『ゆがんだ罠』(原題:The Crooked Frame)

パブリックス社の漫画部編集長・ウェッブは自宅アパートで、自分のシャツが血で汚れていることに気づく。しかし、その日オフィスで泥酔してしまい、まったく覚えていない。芸術部で「誰か」の死体につまづいたかもしれない……その「誰か」を殺したのは果たして自分なのだろうか?

……というお話。被害者が誰か分からないまま物語が進行するという、斬新なパターン。一応ハードボイルドものなのかな? 主人公が冷静でカッコいい。主人公を献身的に支えるヒロイン・アンも健気で魅力的です。


小五郎「Next Conan's HINTどす!」
コナン「羽!」
コナン「来週も金曜ロードショー!」
小五郎「見ながら私は吞むでしょう! う~ん、ぐびっ」


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