【本誌感想】週刊少年サンデー 2024年41号 名探偵コナン FILE1132「薄墨色の前楽」
シリーズ4話目! ついに真相に肉薄!
もう残り1話か~、早いな~! 次のシリーズがいつからの連載か分からないけど、またしばらく聖典が読めなくなると思うと、寂しいなあ!
扉絵は、腕木通信の暗号表を背景に考え込むコナン&平次。
登場キャラは江戸川コナン、毛利蘭、毛利小五郎、服部平次、服部平蔵、遠山和葉、遠山銀司郎、大滝悟郎。
■本編内容
【登場人物】
吉浦利堅(よしうら としかた)……毛利大五郎役。31歳。
倉石洋歌(くらいし ようか)……大塚楓役。25歳。
✞楢沢美久(ならさわ みく)……外山落葉役。26歳。
✞垣脇綾梨(かきわき あやり)……毛利理英子役。27歳。
✞長窪信哉(ながくぼ のぶや)……伊織駿河役。30歳。
庵坂典馬(あんざか てんま)……服部平一役。25歳。
ついに3人目の犠牲者が出てしまい、遠山銀司郎刑事部長に「昭和なら気ィ失うまで殴り飛ばしてる」と怒鳴られる大滝。
蘭はその迫力に驚くが、和葉は「ま、大阪府警の刑事部長やからなァ…」とジト目で見つめる。
今回は、長窪の遺体のそばに落ちていたスマホに「下手から… 傀儡の悪魔」 の文字が入力されていた。
下手とは、演劇用語で舞台の左側のこと。犯人が遺体のポーズで表している腕木通信のメッセージは「EVIL」だと想定されるが、左から読むことに変わりはない……。
残る犠牲者はあと1人。「是が非でももう1人は守らなアカン!!」と大滝に釘を刺す銀司郎は、集まった関係者を見て「おったらアカン奴が混じってる」と言う。それを睨み返す和葉。
だが銀司郎の言葉に反応したのは庵坂だった。大滝によると、彼は昔、正当防衛とはいえ人を殺してしまったことがあるらしい。だが、遠山が言ったのは彼のことではないようだ。
銀司郎は、3人の容疑者に警官を2人ずつつけて見張るよう大滝に命じ、「今度殺されたら平蔵に顔の形変わるまでボコられる」と忠告する。それを聞いた大滝は「令和やのに?」と驚き、平次は「親父ならやりかねんわ」と心の中で呟く。平次も殴られたもんね~
ってか「形変わるまで」ってw ハリウッドザコシショウの「形変えてしまうぞこの野郎」思い出したww
長窪と一緒に落ちた手スリに、液体ガリウムで溶かしたような跡を発見するコナン。
犯人が長窪を転落させるため、手スリが外れやすくしておいたものと思われるが、長窪を落とすには、事情聴取のために選ばれる部屋がどこかを予め知っておく必要がある。
それを聞いた大滝は、「一番片付いている部屋を使った、誰かが部屋を片付けていたのかも」と指摘する。
そしてコナンと平次は、庵坂が人を殺したという話の詳細を大滝から聞き出す。
それは8年前、庵坂と倉石が高校生だった頃。東京から転校してきた倉石が半グレ連中に目をつけられてしまい、車に連れ込まれそうになった時、当時野球部だった庵坂が彼らとやり合った。しかし庵坂は金属バットで相手のリーダー格を殺してしまった。
半グレ連中に過剰防衛を訴えられた庵坂だったが、通行人が撮影した動画で正当防衛が認められ、無罪になった。
その通行人というのが、吉浦だったという。
吉浦は半グレ連中から庵坂と倉石を守るため、2人が高校を卒業した後、浪速ハルカスの展望デッキに2人を呼び出して、自分が所属する東京の劇団に誘った。東京に移り住む前に、この大阪の町を目に焼け付けておけ、と。
なお、楢沢のスマホから庵坂のニュース記事のスクショが発見されたらしい。この一連の事件は、今回の連続殺人と関係がありそうだ……。
再三の事情聴取が始まるが、コナンと平次は「部外者だから」と外されてしまう。蘭と和葉は長窪転落時に倉石と屋上にいたため、参加。
そこでコナンは、探偵バッジを大滝に預ける。大滝のパシられキャラがついに原作にも……! 今までは映画だけの設定(?)だけだったような……w
コナンと平次は容疑者3人の事情聴取の様子を聞くが、未だ誰が犯人かを絞れないでいた。
まずは駐車場に腕木通信の暗号表を取りに行った庵坂。
風で暗号表が飛ばされて、同行していた警官が庵坂から離れた隙に長窪が転落したという。何らかの方法で長窪の気を下に向けさせれば、手スリに寄りかかった長窪を転落死させられる。だが庵坂は声を出したりしていないらしい。
次に屋上で自殺しようとしていた倉石。
屋上から大声を出せば、長窪が手スリに寄りかかって上を覗こうとする。
そしてトイレに籠っていた吉浦も、トイレ内からメールを出せば、長窪が手スリに寄りかかるような指示を出すことが出来る。
しかし、長窪の遺体を腕木通信の「I」の形にすることが出来るのは、長窪転落時に下にいた庵坂しかいない。彼には、垣脇転落時のアリバイがあるのだが……。
そんなことを考えながら館内を歩いていたコナンと平次は、賞状が並んで飾ってある場所に、ポッカリ空いた箇所を発見する。
スタッフ(?)によると、日売演劇大賞を取った時の賞状があったという。垣脇が死体を見つけて悲鳴を上げる演技が迫真だったと評判の劇。だがその賞状も、劇の映像が入ったタブレットも見当たらなくなっている。
そんな時、別のスタッフがやってきて、「庵坂が犯人じゃない証拠を持ってる」という人物が来たと告げる。
その人物とは庵坂の母親だった。
なんと、庵坂と撮ったツーショット写真に、転落する楢沢が写り込んでいたのだ! だが、楢沢の現場に行って戻って来た庵坂は「この写真絶対誰にも見せたらアカンで!!」と言ったという。そのため、庵坂母は警察にも見せなかった。
庵坂が具合が悪いため、最後の劇かもしれなかった、と残念がる庵坂母。
彼は薬で抑えて我慢しているらしい。このことは、吉浦しか知らないという。
それを聞いたコナンと平次は、連続殺人の真相に気づく。
大滝警部を呼びに行くコナンは、「和葉ちゃんに電話しろ!」と平次に言う。やば!このコナンくんカッコ良すぎる!!!ときめいちゃう!!!!!
平次が見上げると、曇っていたはずの空が、晴れ間が差し込んできているのだ。
浪速ハルカスでの告白を思い出した平次は、和葉に「1人で夕陽見に来い」と伝えるため、電話をかける。
一方、電話を受け取った直後の和葉は頬を赤らめる。
蘭が「今の電話…服部君から?」と聞くと「お父ちゃんからや! 『しょーもない事すんな』って怒ってたわ!」と答える。そして、蘭と共に浪速ハルカスに行こうと提案。
そして、ある被疑者がコンビニのトイレから逃走したことを報告する警官。
だがその報告を受けた大滝は、「予想通りや…行き先は…わかってるで!」と応答する。
浪速ハルカスの「ヘリコプター緊急離着陸場」に向かう、謎の人物。
だがその背後から、コナンが「アンタだったんだな…連続殺人の犯人は…」と声をかける。
そして平次は、「さあ千秋楽や…この殺人劇の幕を下ろそうやないか?」とキメる。
■小ネタ
・薄墨色(うすずみいろ)
そのまんま、薄い墨色。平安時代は喪服の染め色や訃報を告げる手紙の墨などに用いられたらしい。
・遠山銀司郎
青山先生があつ森でおっしゃっていた通り、お久しぶりの遠山刑事部長!
最後の登場はいつかな……と遡ってみたら、50巻・FILE.11「雪女の銀衣伝説」かな? 平蔵の後ろにチラッと写り込んでいるだけ。
その前の登場は多分、38巻・FILE.8「服部平次絶体絶命!①」だけど、これもチラッとだけ。(しかも蘭のイメージ内)
セリフありの本格登場だと、32巻の大阪城編まで遡ることになってしまう!
・液体ガリウム
ガリウムは融点が約29.8度で、人の体温でも溶けてしまう金属。
アルミニウムや銀などを腐食し、もろくする性質がある。
■固有名詞
・日売演劇大賞
劇団桶羅座がかつて受賞した演劇の賞。おそらく運営は日売テレビか日売新聞?
■ヘッポコ探偵の考察
・下手から
う~んどういうことだろ?
演者目線だと下手は右側にくるから、メッセージを右(反対)から読めってことかな?
「EVI」を逆から読むと「IVE」……なんじゃこりゃ。
・犯人は
うーん、垣脇殺害のトリックが使えそうなのは庵坂。
毛布にくるまっていたのは鏡像で、鏡の裏でトリックを作動させた。
……って説が濃厚だけど、楢沢殺害の時はアリバイがあるし、誰かを庇っている様子。庵坂が庇うとしたら倉石。
庵坂は犯人が倉石だと思い込んでいて、真犯人は吉浦ってのが本命か……?
でも最後の黒タイツは倉石っぽい気がするんだよなぁ。(なんとなく)
・和葉のお母ちゃん
えーっ、まさかまさかの「和葉とお母ちゃんがソックリで、こっそり入れ替わってる説」!?
そんなバカな……若くても37とかでしょ!? でも銀司郎のセリフや和葉(?)の行動を踏まえると、かなりありそう……。
そんな漫画みたいなことある訳……ってこれ漫画でしたね。
でも和葉と和葉母が入れ替わってるってことは、平次が間違えてお母ちゃんに告白しちゃうっていう超恥ずかしい展開になる可能性が!?
「好きな女の子のお母さんに間違えて告白しちゃう」って、男子高生からしたら一生のトラウマものだよぉ……。
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