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【アニメ感想】名探偵コナン 第1112話「ルーブ・ゴールドバーグマシン(後編)」

絡み合う糸解きほぐす時、縦横無尽に煌めく推理!
からくり駆使した複雑トリック! 捜査欺く真犯人は!
たった一つの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人。
その名は、名探偵コナン!

2024年最初のアニオリ回、前後編の後編・解決編。眠りの山村に蘭の活躍に新一の名前……、ファンサービスが過ぎる回です!

登場キャラは江戸川コナン、毛利蘭、毛利小五郎、山村ミサオ。工藤新一が名前のみ登場。



■今週のゲスト声優について

ゲスト声優は、手島まなみ:ゆかなさん、井上奈々子:小林沙苗さん、井上浩平:城岡祐介さん、河本新:斉藤次郎さん、田中風馬:羽多野渉さん。



■今週の感想

【登場人物】
井上浩平(いのうえ こうへい)……46歳。ヤンニョムチキン専門店「チョムチョム」会長。
田中風馬(たなか ふうま)……30歳。「チョムチョム」代表取締役社長。
島田典弘(しまだ のりひろ)……32歳。投資家。
河本新(かわもと あらた)……46歳。井上会長の友人。
井上奈々子(いのうえ ななこ)……35歳。井上浩平の妻。
手島まなみ(てしま まなみ)……28歳。井上浩平の愛人。


島田は自殺に偽装された他殺だった。殺害方法は絞殺。高級ブランドモノの衣服に混じって、普通のマフラーをしていたことがコナンの目を引き、首の索条痕に気づいたのだ。連続殺人……のように思えるが、今回はルーブ・ゴールドバーグマシンを使っていないことが疑問として残る。蘭ねえちゃん、小五郎の誕生日にマフラー買ってあげたんだ!

河本が言っていた「井上会長と奈々子との間で交わされた婚前契約」を調べると、「奈々子に不貞があった場合、遺産はすべて寄付される」という内容だった。
コナンは、島田のルーブ・ゴールドバーグマシン研究会の写真に手島が映っていることに気づく。これにより、手島と島田に繋がりがあったこと・手島がルーブ・ゴールドバーグマシンに精通していたことが分かる。山村警部、「ルーブ・ゴールドバーグマシン」が言えない笑 しかも誰もツッコまない笑 ビービブーブブビンゴマシンにバーバババリアントマシンにボーボボーボボボーグマシン。
手島の疑惑が深まるが、一方で「自分には浮気を禁じておきながら、夫が愛人を作っていた」という動機を持つ奈々子も怪しい。
何か閃いたコナンは、新一の名前を出して山村警部に確認を取ってもらう。おー!工藤新一の名前がアニオリで出るのも珍しい! そして、山村が新一のことを認識していることも判明!「工藤新一くん」呼びなのね!

山村警部からの報告を見たコナンは、真相に辿り着く。田中・河本・手島を呼び出した山村警部は、「工藤新一が事件を解決した」と言いかけるが、コナンは慌てて山村警部を眠らせる。だいぶご無沙汰の眠りの山村、キターーーッ!!! 「工藤新一」の名前がNGな理由、「おっちゃんが拗ねるから」なんかい!笑 「工藤新一が生きていると奴らにバレたら~」じゃないんかい!

井上会長を殺害したのは、河本。
ルーブ・ゴールドバーグマシンを使うことで鉄壁のアリバイを作り、且つ島田に疑いの目を向けさせようとした。
河本にはホテルの防犯カメラに映っていたアリバイがあったが、わざわざカメラ目線で、作為的すぎる。しかも、タレの開示の件で井上会長と揉めていたという動機もあった。更に、島田と会長が喧嘩した現場にも、島田が殺害計画を披露していた現場にも居合わせていた。
島田の宿泊先に残されていた足跡と、河本の500足限定の靴が一致し、河本は犯行を認める。

だが、島田を殺害したのは別の人物。田中だった。
動機は、レシピ公開の件で社長として矢面に立ち、投資家たちからプレッシャーを感じていたから。
高級ブランドで身を包んだ島田に量販店のマフラーを合わせるのは、寝ぐせやタレ付きのシャツなど、身だしなみに頓着しない田中ならでは。
場当たり的犯行のため、調べれば指紋やDNAなどが検出されるはず。えっ身も蓋もないな!笑 ちょっと根拠が雑すぎないか!?

犯人は分かった……が、河本の犯行はまだ終わっていなかった!
河本が作ったルーブ・ゴールドバーグマシンは、次に奈々子を標的として動き出していた。
河本は、結婚式当日に花嫁である奈々子を井上会長に奪われた苦い過去を持っていた。えーっ河本、よくそれで会長と付き合い続けていたな……。奈々子もあまり良い人ではないな……。たぶん会長との結婚は遺産&レシピ目当てだろうし。
その結婚式が行われていた「御影石のチャペル」こそ奈々子を殺す舞台だと考えたコナンは、蘭と小五郎に向かわせる。
間一髪、蘭がぶん投げた燭台によってルーブ・ゴールドバーグマシンは止まり、奈々子は助かる。うお~!蘭ねえちゃんゴリラ怪力!

後日、事件を解決した山村警部がTVで得意気に語っているのを見るコナン・小五郎・蘭。山村全国デビュー!笑
蘭が作ったというヤンニョムチキンは、チョムチョムのより美味しく出来ていた。隠し味は、なんとめんつゆ。小五郎は「秘伝のレシピなんてそんなものかも」と呟く。



■大和屋暁さんのサービス精神炸裂!

大和屋暁さんがコナンに参加されるようになって、もう5年ですか!
当時、脚本界のビッグネームがコナンに参加したのがなかなかに衝撃的でした。大和屋さんといえば『銀魂』や『カブトボーグ』などのトンチキ脚本(褒めてる)でお馴染みのお方。ぶっちゃけ、コナンに合うのかなぁ~と不安なこともあったんですが……。

今回の『ルーブ・ゴールドバーグマシン』、コナンファンに向けたサービスが盛り込まれてて感動!
原作でもアニオリでも滅多に見れない「眠りの山村」に、蘭の活躍、そして何より嬉しいのが「工藤新一」の名前! アニオリって、なかなか新一の存在について触れてくれる人がいないんすよね……。(今は亡き古内一成さんはガッツリ扱ってくれてたけど。)
そういえば、去年大和屋さんが手掛けた『疑惑の2000万円』でも新一の名前が登場。『赤べこと3人の福男』では、眠りの園子も描いてくれました。
大和屋さん、もう文句なしの「コナンの脚本家」ですね!!!

「空手の達人」というより「怪力」な蘭。(『名探偵コナン』1巻・FILE.1「平成のホームズ」より引用)
たまーにしか見れない「眠りの山村」。(『名探偵コナン』54巻・FILE.5「破局の雪山」より引用)


■【今週のおすすめ】『証拠は語る』マイケル・イネス

今回も「ピタゴラ装置みたいな自動トリック」ということで、マイケル・イネスが1943年に発表した『証拠は語る』(原題:The Weight of The Evidence)をご紹介! イギリス新本格派と称される推理作家マイケル・イネスは、アプルビイ警部という名探偵を登場させたことで知られます。これもアプルビイ警部が活躍するシリーズ。

ネスフィールド大学という田舎の大学の庭で、生化学教授のプラックローズが死亡する。死因はなんと、隕石! 塔から落ちてきた隕石に潰されたのだ。アプルビイ警部は、ホブハウス警部補とともに捜査を開始するが、一癖も二癖もある大学講師たちに翻弄される。やがて、隕石は大学が所有するもので、プラックローズ自ら盗み出したものだということがわかる。

……というお話。なんといっても凶器のインパクトが大! そして、イギリス作家ならではのジョーク・ダジャレ・うんちくがこれでもかと溢れています。読むには慣れが必要かも。今井直子さんの翻訳では、丁寧な注釈がついているため読みやすくなっています。


山村「Next Conan's HINT!」
コナン「フリット!」
山村「眠りの山村、ここにあってくれちゃったり」
小五郎「なんだそれおいパクリだー!」
コナン「おいおい」

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