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【アニメ感想】名探偵コナン 第1126話「逆上せあがった探偵」

絡み合う糸解きほぐす時、縦横無尽に煌めく推理!
逆上せあがった名探偵。依頼の先に落とし穴?
たった一つの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人。
その名は、名探偵コナン!

出ました、脚本は浦沢義雄御大。……浦沢義雄? こないだやったばかりでは……? 登板スパン異様に短くないですか……!?

登場キャラは江戸川コナン、毛利小五郎、目暮警部、高木刑事、千葉刑事。毛利蘭が名前のみ登場。



■今週のまとめ・感想

【登場人物】
今叶子(こん かのこ)……31歳。今コーポレーション会長の妻。
今平和(こん へいわ)……40歳。今コーポレーション会長。
桜田桜(さくらだ さくら)……アイドル騎手。


小五郎とコナンは、依頼人の自宅を訪れる。コナンは蘭に頼まれて、お目付け役として付いてきたのだ。
自宅は大豪邸。リビングの競馬トロフィーに興味を惹かれた小五郎は、持ち上げてその重さに驚く。勝手に触るな笑
すると、依頼人であり、今コーポレーション会長・今平和の妻である今叶子が階段から降りてくる。
美人(キャラデザがあんまり美人じゃないけど……笑)の叶子に、早くも小五郎はデレデレ。彼女にスーツを褒められ、「昨日米花デパートで買ったばかりだ」と調子よく答える。その舞い上がりっぷりは、普段は「居候の~」と紹介しているコナンを「助手」と紹介するほど!
彼女の依頼内容は、夫の浮気調査。馬主としての顔も持つ今平和は、アイドル騎手の桜田桜に夢中らしい。
そんな夫が悪さをしないよう、叶子はリビングに防犯カメラを設置した。
叶子は、依頼内容を絶対に秘密にしてほしいと小五郎に嘆願する。

こうして、小五郎による浮気調査がスタート。
おお~!「コナンのテーマ」久しぶりに聞いた気がする!!!
一週間後、観覧車の中で叶子に「平和は浮気をしていなかった」と調査報告をする小五郎。叶子は、「夫を信じていたものの、誰かに『浮気はしていない』と言って欲しかった」と打ち明け、感謝のしるしとして小五郎を夕食に誘う。

約束の17時になり、小五郎がレストランに向かうと、そこには髪をバッサリ切った叶子が。小五郎との会食のため、わざわざ美容室に行ってきたのだという。
少し酔ったという叶子を自宅まで送る小五郎。だが、部屋に入った叶子は悲鳴を上げる。なんと、夫の平和が死体となって横たわっていたのだ。

目暮・高木・千葉が駆け付け、ちゃっかりコナンも現場に登場。
平和は、後頭部をトロフィーで殴られて殺害された。死亡推定時刻は午後13時から17時の間。
リビングの防犯カメラには、覆面でスーツ姿の人物が凶行に及ぶ瞬間が、詳らかに映っていた。時刻は16時32分。なんと犯人のスーツは、小五郎が着ているものと一緒だった!
目暮から疑いの目を向けられる小五郎。叶子は、犯行時刻は観覧車の中で調査報告を受けていたため、小五郎と一緒だったと証言。
しかし叶子はすぐに身を翻し、観覧車からレストランに向かうまでの間に空白の時間があったと話す。叶子自身は美容室に行っていたためアリバイがあるが、小五郎は……。叶子は小五郎が犯人だと考え、身を震わせる。
さらに、凶器のトロフィーから小五郎の指紋が検出され、一気に立場が悪くなる小五郎。

小五郎が連行されかかる間際、コナンが小五郎に麻酔針を撃ち込む。
凶器に小五郎の指紋がついていたのは、初めて叶子の自宅を訪ねた時に持ち上げたから。つまり犯人は、小五郎がトロフィーに触れたことを知っていた人物。そう、叶子だった。
叶子には犯行時刻のアリバイがあるが、防犯カメラの映像は時刻を遅らせたものだと指摘するコナン。本当に16時32分の映像なら、映像の中の物の影がもっと長くなるはず。
つまり叶子の犯行の流れはこうだ。防犯カメラの時刻を遅らせておき、13時ごろ平和を殺害。その際、小五郎と同じ米花デパートで買ったスーツを着て小五郎の仕業に見せかけた。そして14時に観覧車で小五郎と合流した。
それでも叶子は「小五郎がやった」と喚くが、小五郎にはその時刻、理髪店に行っていたというアリバイがあった。高木刑事が小五郎の頬の絆創膏を剥がすと、そこには顔剃りの際についた傷が。
もう逃げ場はない悟った叶子は、奇声を発する。豊嶋真千子さんの演技力すげえ!
今コーポレーションを愛するあまり、平和に代わって社の経営を指揮したかった、というのが動機だった。

事件解決後、中華料理店で食事するコナン・小五郎・目暮警部。
浦沢さん、Cパートで突然馬脚を露した笑



■今週のゲスト声優について

ゲスト声優は、今叶子:豊嶋真千子さん。

今回のゲスト・今叶子役は豊嶋真千子さん。
故・水谷優子さんの後任で『ちびまる子ちゃん』のお姉ちゃん役を担当しています。他にも『ONE PIECE』くいな や、『地獄先生ぬ~べ~』中島法子などの人気キャラクターを長く演じていらっしゃいます。
天真爛漫、明るいキャラが多いイメージでしたが、今回みたいな妖艶な美女の役もめちゃくちゃ合いますね!!! ちょっと新発見!



■またまた浦沢さん回!

今まで年に1、2回の浦沢回が、まさかこんなに短いスパンでまた見れるとは……。
「4人だけの同窓会」の時は半信半疑でしたが、今回で確信しました。
浦沢さん、確実にコナンワールドに寄せてきてますね。(「天才レストラン」の時に結構大ごとになったからかな……)

小五郎が元刑事という設定を拾っている点はビックリしました!
(指紋が警察のデータベースに登録されていた)

『名探偵コナン』33巻・FILE.4「血のバレンタイン②」より引用

そういえば浦沢さん、「笑顔を消したアイドル」では世良を登場させてるし、意外と原作知識があるのかも?

ただ、やっぱり懸念はあって……。
とにかく賛否両論ある浦沢さん回。浦沢さんの肩を持つなら、初期は浦沢さんの存在がマンネリ打破の起爆剤として機能していたと思います。テコ入れというか、冒険というか、化学反応というか。
でも、ここまで登板数が多くなると、それが機能しなくなっているというか……。
それに、浦沢さんがコナンワールドに寄せてくれているのはめちゃくちゃ嬉しいのですが、そのせいで浦沢節が抜けて、以前は「東京婆ールズコレクション!?」「昆虫人間牧場!?!?」と話題に事欠かなかったのですが、今は「ただの変な回」になっちゃってるのが少し残念というか……。
それだったら、やっぱり浦沢さん回は年に1回で丁度いい気がします……笑



■【今週のおすすめ】『マーロン御難』クレイグ・ライス

今回は、「撲殺事件の罪を着せられた名探偵」「美女に骨抜きになる名探偵」……ということで、クレイグ・ライスが1957年に発表した『マーロン御難』(原題:Knocked for a Loop)をご紹介!
ライス代表作の一つである『大はずれ殺人事件』でも活躍した弁護士ジョン・J・マローンが主人公の長編です。

弁護士マローンが自分の事務所に帰ると、会う約束をしていた依頼人レナード・エスタプールの死体が転がっていた! 部屋には格闘の跡があり、マローンのブロンズの釈迦像で殴り殺されたようだ。誰かが自分に罪を着せようとしている……。マローンは急いで死体を隠し、事務所を訪ねた顔なじみの刑事フォン・フラナガンをやり過ごす。その後マローンは、誘拐されたはずのレナードの継娘アルバータを、謎の二人組に押し付けられる。殺人だけでなく、誘拐の罪までも着せられそうになる!

……というお話。ハードボイルド……と呼ぶにはどこか抜けていて、美人に弱いマローン。仲間のジェークもヘレンも、トラブルメーカーで、事態がどんどん良くない方向に向かうドタバタ劇です。


小五郎「Next Conan's HINT!」
コナン「廃工場!」
小五郎「次回は取調室~!?」
コナン「"2"だって!」
小五郎「いよいよクビか~!?」

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