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【アニメ感想】名探偵コナン 第1123話「群馬と長野 県境(ボーダー)の遺体(前編)」

絡み合う糸解きほぐす時、縦横無尽に煌めく推理!
群馬と長野の県境。ボーダーが示すメッセージ?
たった一つの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人。
その名は、名探偵コナン!

順番を前後して、やっと県境編がアニメ化! 今回はずっと作画が安定していて良きでした!✨

登場キャラは。江戸川コナン、毛利蘭、毛利小五郎、山村警部、大和勘助、諸伏高明、上原由衣、諸伏景光。



■今週のゲスト声優について

ゲスト声優は、母親:神田みかさん、息子:柳晃平さん(初)、中田由水:井上麻里奈さん、星川鏡子:氷上恭子さん、華山泉太:白川周作さん(初)。

容疑者の一人・中田由水役は大人気声優の井上麻里奈さん!
個性的なハスキーがかった声質を活かし、『進撃の巨人』のアルミン・アルレルトのような少年役や、『みなみけ』の南夏奈のような可憐な少女役、『僕のヒーローアカデミア』の八百万百といった勝ち気な女性キャラなど、幅広い人気キャラを演じています。
コナンにはこれまで桃園琴音、筑波芽衣役で出演していますが、今回の中田由水も含めてある共通点が……。

同じく容疑者の一人・星川鏡子役はベテラン声優・氷上恭子さん!
『デ・ジ・キャラット』ラ・ビ・アン・ローズ、『愛天使伝説ウェディングピーチ』ウェディングピーチ、『真・女神転生デビルチルドレン』ジャックフロストなど、活発な性格のヒロインやマスコットキャラクターを演じることが多い氷上さん。近年はキャリアを活かし、母親役での出演が増えています。
コナンファンには「銀翼の奇術師」の酒井なつき役でお馴染み!



■今週の感想

【登場人物】
月島一貴(つきしま かずき)……30歳。動画配信者。
中田由水(なかた ゆみ)……28歳。動画配信者。
星川鏡子(ほしかわ きょうこ)……27歳。動画配信者。
花山泉太(はなやま せんた)……31歳。動画配信者。


群馬県・高崎駅で、依頼人に家出息子を引き渡し、無事に仕事を完了する小五郎。一緒に来ていた蘭・コナンに「せっかく群馬に来たから、名物を食っていこう」と言い、グルメ情報を聞くために山村警部に連絡する。
すると、小五郎が群馬にいることを知った山村は「すぐに来てほしい」と、事件現場に呼び出す。
なんでも、群馬と長野の県境で殺人事件が起きたのだが、どちらに捜査権があるのかで向こうの刑事と揉めているらしい。
山村、コウメイのことを「おでこが広くて賢そうな~」って言ってるけど、山村の方がおでこ広い気が……笑

山村と揉めていたのは、想像通り長野県警の大和勘助・上原由衣・諸伏高明だった。
広域連続殺人事件(「漆黒の追跡者」)の捜査会議で、勘助と由衣とは面識がある山村。だが、初対面のはずのコウメイにも、どこかで会ったことがある感じがするという。

遺体があったのは冬名峠ホテルの駐車場。被害者は宿泊客で動画配信者の月島一貴という男性で、県境のど真ん中に仰向けで倒れていた。
先に現着したのは由衣だったが、遺体の奇妙なポーズを写真に撮るため、鑑識を呼びに行っている間に山村が来て、遺体をいじってしまった。山村によると「食べ過ぎて苦しい~」というポーズだったという。
捜査権で揉める山村と勘助だが、コウメイが「舟を同じくして済るに当たりてはアイス食う相い救う」と孫子の格言を引用し、合同捜査を提案する。

月島の配信者仲間で、同じホテルに宿泊する中田由水・星川鏡子・花山泉太に話を聞く一同。
群馬県警に通報したのは中田。昨夜11時、部屋から妙な音と呻き声を聞き、駐車場を覗くと誰かが倒れていたのを見た。救急車は呼ばなかった。
長野県警に通報したのは星川。同じ状況で駐車場を覗き、月島が倒れているのを見て救急車と警察を呼んだ。
花山は部屋でヘッドホンを付けていたため、中田と星川に部屋のドアを叩かれるまで何も気づかなかったという。
配信者4人は、「信州ソバと上州ソバの食べ比べ」という動画を撮りに来ていた。どちらが美味しいかで盛り上がる山村と勘助。地元愛溢れる県警たちいいなあ!笑 でも、1vs3で山村が圧倒的不利なの可哀そう……笑

一同は次に、警備室で防犯カメラの映像を確認する。
フードを被った犯人に殴られた被害者が、倒れる間際に県境のラインを確認する様子が映っていた。更に、被害者の腕時計がなぜか内側向きになっていた。
県境が何かのメッセージになっているのか?……と考え込むコウメイを見て、山村は幼少期、山で一緒に遊んでいた諸伏景光を思い出す。
山村と景光が遊んでいたのは20年以上前のこと。だがある日を境に景光は姿を見せなくなり、山村は彼が欲しがっていた仮面ヤイバーカードを持って、二人の秘密基地でずーっと待っていたのだという。「初代は仮面がグロテスクでそこがまたいい」(by光彦)!
コウメイが景光の兄だと知り、コンタクトを取ろうとするが、「警察官を辞めて音信不通になった」と言われ、残念がる山村。
山村は事件と絡めて、景光が県境に作った秘密基地を「ミッちゃんのお家」と言っていたことを思い出す。

話は月島殺害事件に戻る。凶器はブラックジャック(靴下に重い物を入れた即席凶器)だが、肝心の中身はまだ見つかっていない。
だが、コナン・勘助・コウメイは被害者の様子から、配信者仲間3人の中に犯人がいると確信。再び3人に詳しい話を聞くことにする。

まず最初に、中田由水の部屋を訪れる一同。
再び部屋の中を探されることにウンザリして、首を押さえて不機嫌だ。加えてコナンが部屋にズカズカ入り込み、「クソガキ!」と怒りを露わにする。クソガキて笑
コナンは、さっきの防犯カメラ映像に中田らしき人影が映っていたと証言。犯人が立ち去るタイミングで、この部屋のカーテンが開き、窓から人影が覗いていた。これで中田のアリバイは成立する。
中田は、床に落ちた写真を腰を落として拾う。コナンが写真のことを聞くと、配信者仲間と先月行った温泉旅行の写真だという……。



■原作からの変更点

・「漆黒の追跡者」のイメージ画像が挿入された。
 Xによると、ここのシーンは絵コンテの鎌仲史陽さんがレイアウトを描き直されたそうです。


・山村のスマホにあった秘密基地の写真が、直接撮影されたものになっている(原作では、プリントした写真をスマホで撮影したもの。20年以上前だからスマホなんて無いもんね)

・山村の「そーなんですよ! 何かピーンときちゃってね!」のセリフがカット。

・勘助や中田由水のセリフ「殴り殺した」が「殴り、殺害した」に変更。コンプラ配慮?

・推理を披露するコナンに対する、蘭の「さすがコナン君!」のセリフが追加。



■【今週のおすすめ】『生垣を隔てて』シャーロット・アームストロング

今回は、山村と景光の少年時代の秘密基地が登場したことから、シャーロット・アームストロングが1953年に発表した『生垣を隔てて』(原題:The Hedge Between)をご紹介! シャーロットの短編集『あなたならどうしますか?』に収録されている短編で、マイク・ラッセル弁護士が登場するシリーズの一つです。

弁護士のラッセルたちは、メレディス・リーという少女の日記を読んでいた。そこには、7年前に起きた殺人事件をめぐってメレディスが起こした行動が詳細に綴られていた。7年前、当時まだ8歳だったメレディスは、叔父宅と隣家の境目にある生垣に秘密基地を作っていた。そのため、隣家前で起きた殺人事件を目撃していた可能性が高い。興味を持ったメレディスは、隣家のコーコラン夫人に接触する。

……というお話。このお話の面白いところは、構成! 事件の顛末はメレディスの日記で語られ、それを主人公たちが読んでいるという構造ですが、当然、主人公側でもストーリーが展開していきます。


由衣「Next Conan's HINT!」
コナン「リングライト!」
勘助「長野レタスは日本一だァ!」
山村「群馬キャベツも負けませんよ!」
コナン「張り合うね!」

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