習慣を変えたければ、ドラスティックにやるしかない
ここ数ヶ月、引きこもり生活にうんざりしすぎて、どんよりした気持ちを抱えながら仕事することが心底不快だった。しばらくはこの生活パターンが続くのだろうし、変えるとしたら自分のマインドしかない。
そこで、いっそ自分を不快たらしめている生活習慣のすべてを変えてしまおうと思うに至ったのだ。
変えたいことは山ほどあるのだけれど、とりわけボディーブローのようにきいていたのが、次の3つである。
①自堕落な生活で、睡眠が不規則
②極端に疲れやすい身体
③集中力が続かない
全部、健康面に関わることでいて、仕事にも悪影響を及ぼす。
マッサージに通うだとか週末に寝溜めするとか、一過性でやり過ごす方法はいくらでもあるけれども、きっと根本原因から正さない限りは、ずっと辛いままだ。
重い身体を引きずりながら騙し騙し仕事をするなんて、絶対に嫌である。朝起きたときの身体の重さが、今後もずっと続くことを考えたらゾッとした。
そこで私が取り組んだのが、ダイエットと生活習慣の見直しだ。
正直、習慣を変えるのは、小手先のやり方では絶対に不可能だと思っている。ちょっと何かを変えても、結局2〜3日で元の自堕落な生活に戻るのがオチだ。
そんな自身の弱さを認識した上で採用したのが、イメージ力を最大限に駆使して、嫌だと思うことすべてを包括的かつドラスティックに変えにいくという手法である。
恐らく「●●しなければならない」というMustがベースとなった考え方では、人は絶対に変われない。基本的に誰でも自分に甘いものだし、辛いことに前向きに取り組める人なんて、オリンピック選手とかプロスポーツ選手ぐらいしかいないのではないだろうか。
そして、Must思考でうまくいかなかった場合、強烈なまでの罪悪感を生む。百害あって一利なしである。
御多分にもれず、私も自分に甘々である。ワガママボディーを見れば、もう一目瞭然だ。
そう、まさにワガママボディーこそが、自分の甘さを体現したものではないかと思ったのだ。
まず手始めに、ダイエットをしてみることにした。数字で結果が見えるからモチベーションを保ちやすいし、見た目が変わるので気分がいいだろうと考えたからだ。
しかし、過去に何度かダイエットらしきものをやっては、見事に挫折した経験がある。きっと同じやり方では成功するはずもない。同じことを繰り返すのはただのアホであり、時間の浪費である。
始めた当初のモチベーションを維持できないことが失敗の原因だと思ったので、ダイエット仲間を集いLINEグループで友人と励まし合う作戦に変更し、私自身はイメトレを活用したダイエット法を実践してみることにした。
最近、ビジネス書界隈でも、イメージ力を使って潜在意識を変える、みたいなものが流行りつつあるのだけど、結構このイメージ力というのは見過ごせないものだと思っている。
人の日々の行動は、無意識の思考パターンによって形作られていると言っても過言ではない。つまり、思考こそが行動を決める。
卵が先か、鶏が先か理論でいうならば、イメージを変えるのが先だ。その思想のもと、行動パターンを抜本から変えるべく、自分が目指す理想の姿を強く強くイメージして、そうなっていないことに違和感を持つレベルまで信じ込むことにした。
なりたいイメージの人の画像を携帯の待ち受けにしておくのもいいかもしれない。とにかく刷り込むのだ。ひたすら理想とするイメージを。
そうすると何が起こるか。
まず、鏡で自分の姿を見るたびに愕然とする。イメージと違うやん!となるわけで、その違和感がもう気持ち悪く思えてくる。(信じ込んでいる)自分のイメージとのギャップが激しいので、それを変えるために嫌でも行動しようという気になるのである。
結局、私がここ2ヶ月で見直したものは次のようなものだ。
1)スマホゲームを一切やめる
→代わりにできた時間で読書や運動をする。多いときで1日4〜5冊読めるぐらいの時間を持てるようになった。
2)朝と夜に近所の緑地を散歩する
→太陽の光を浴びることで睡眠ホルモンの分泌をよくなり、ぐっすり眠れるようになった
3)冷たい飲み物やカフェインの摂取、ジュースを止める
→代わりに毎朝グリーンスムージーを作って、葉酸とビタミンをたくさん摂取。ノーファンデで過ごせるぐらい、肌が艶々になり身体が疲れにくくなった
4)生活環境からお菓子類を排除
→血糖値の乱降下が集中力の妨げや疲れの助長になるので、糖分を含むものはお米のみにする。最初はきついけど、慣れてくれば食べたいとも思わなくなった(たまに食べたいときに食べる程度)
5)食事は3食きちんと食べるという呪縛を解き、食べたい時に食べたい量で栄養価の高い物を食べる。野菜中心の発酵食でタンパク質もしっかりとる
→結果、1日2食に落ち着き、トータルの摂取カロリーが減ったことで脂肪が減り、筋肉がついた
6)毎日、1日30分300kcalぐらいの消費量の運動を習慣化するようになった
→集中力が途切れたときにドクターエアーで強制的に運動するのみ。体幹を鍛えることで、身体が疲れにくくなった
7)仕事環境を見直した
→パソコン周りのガジェット類や椅子など、長時間のデスクワークに耐えられるものに一新した。腰痛や、首と肩のこりからくる酷い吐き気や頭痛が一切なくなった
8)枕を変えて、熟睡できるように睡眠環境を整えた
→熟睡できるようになり、朝目覚めたときに怠さを感じなくなった。頭がクリアになることで、午前中からフル稼働できるようになり、仕事の効率化が増した。
コツはちょっとずつ変えようとするのではなく、ドラスティックに一気に変えにいくのである。そのためには、Must思考で考えるのではなく、なんで理想とするイメージと現実が違うんだっけ? これはおかしい、一気にクリーニングだーーーーーー!!!みたいな勢いが必要だ。
これがすべてだとは思わないが、結果として私は5キロの減量に成功し、大学生の頃に履いていたデニムのウエストがぶかぶかになるぐらいにまでは痩せた。
それと同時に身体ばかりか心も軽くなり、達成感があるためか継続することが全然苦ではなくなったのだ。
副次的ではあるが、睡眠の質が上がったことで肉体的な苦痛を感じることもなくなり、体幹がアップしたことでかつての2〜3倍の仕事量を高い集中力を保ったままこなせている。もはやいいことしかない。
何かを変えたいと思っている方は、イメージ力による目標設定をおすすめする。
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