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「自分軸で生きるスタートライン」~マジキャリを受講して~

1.マジキャリ受講前


わたしは30代OLですが、数年前から今の職場に対してモヤモヤした思いを抱えていました。その理由は「がんばっているけれど評価されない」「給料が低い」といったもので、昨年転職活動もして内定も二社いただきましたが「二週間後に来てほしい」と急なことを言われ、引継ぎ事項もあるのにいくらなんでもそれは……と思い、内定は辞退いたしました。  それからというもの気持ちの波をどうにかやり過ごしながら生活していくなか、やはり転職しかないのではと考えていたときに、たまたまYoutubeで「マジキャリ」の存在を知りました。
初回の無料面談を申し込んだ際、職場で信頼している先輩から、とある会社の求人を紹介されました。ちょうどそのとき仕事でその業種に携わっていたこともあり、興味もあって応募書類を送りました。自分のなかではいい選択ができたのではと思っていましたが、マジキャリの初回面談でアドバイザーさんにそのことをお話すると「わたりさんは、ほんとうにそれで幸せなんですか?」と問われ、その言葉を聞いた瞬間、気がついたら涙があふれていました。
アドバイザーさんのその質問で、自分が今まで他人軸で生きてきたことに気づかされました。「こうしたほうが将来のために役立つ」や「この資格をとってみたら?」など。しっかりと自分の気持ちに向き合おうとせず、いろんなことを他人に言われるまま過ごしていたことに。      「今までたくさん、我慢してきたんじゃないんですか?」とアドバイザーさんにやさしく問いかけられ、もうひとりの自分は泣いていました。

2.マジキャリスタート 


「ほんとうにそれで幸せなんですか?」の質問を受けて、わたしは「幸せになりたい」と強く思いました。そこで、マジキャリの自己実現コースを受けることに決めました。
コースの初回は、担当になってくれた女性コーチと自己紹介をしていきながら、自分が今置かれている現状を整理しました。コーチからは「マジキャリを卒業するため、わたりさんのゴールを決めましょう。それを実現できるように一緒にがんばっていきましょう!」と言われ、自分が今まで他人軸で生きてきたこともあり「自分軸で生きるスタートライン」と目標を定めました。
また、仕事以外の趣味の話になったとき、わたしは当たり障りなくお話をしていたのですが「ほんとうは小説を書いていきたいんだ」という想いを正直に打ち明けました。ここではぐらかしていては、マジキャリを受講する意味がないと思ったからです。自分と本気で向き合うために、自分に正直になるために嘘をついてはいけないと。
コーチからは「素敵ですね!小説のアイデアなど、よかったら教えてください」と快く声をかけられ、マジキャリで行っていく宿題のグーグルスプレッドシートに「小説のアイデア」ページを作って、埋めていきました。

2回目からは「0歳から今までの自己分析」3回目は「キャリアの棚卸し」を行っていきました。この自己分析とキャリアの棚卸しが、自分にとってはとても興味深くて、やってよかったと思いました。
自己分析をした結果、わたしは「自分で考えて行動するのが好き」ということがわかりました。それは幼少期、ひとりでお留守番をしていたとき、自由にひとり遊びをするのがとてもたのしかったからです。
そして、逆に「人からの反応」を求めていることも見えてきました。この「反応」は「褒められること」に限定されず「これはもっとこうしたほうがいい」という指摘やアドバイスも含まれていました。
けれど「反応」ばかり求めていると苦しくなるとコーチからアドバイスされ、そのときはまだそのアドバイスを自分のなかに落とし込めていませんでした。

4回目以降は「理想とする自分に向けて具体的に何をしていくか」「転職活動のストーリー」「転職活動における企業研究」を順調に行っていきました。
そこまででわたしは、やはり「自分が考えて行動したことを、きちんと評価してもらえる職場で働きたい!」という想いから、転職活動をすることに決めました。
しかし、いざ転職活動を始めてみたら何故かモヤモヤした思いに襲われてきました。実は今の職場は、残業もあまりなく、心理的なストレスもなく人間関係も良好です。
そんななかで「何で辞めるために転職活動をするんだろう……?」という気持ちが沸き上がってきました。けれど自分で決めた「自分をきちんと評価してくれる環境」を手に入れたら幸せに繋がるんだ!と無理に言い聞かせていました。そうして、夜になるとなかなか眠れなくなり、耳鳴りまでしてきて、これは何でだろう……?とひとりで悩んでいました。

3.自分のほんとうの気持ち


そして辛くなったとき、思い切って母に相談してみました。親にはマジキャリを受講していることは言っていませんでしたが、マジキャリを受講した経緯から、今の転職活動の状況など話してくうちに「ほんとうは今の職場を辞めたくない」と、ぽろっと自分の口から本音が漏れて涙がこぼれました。
母はそんなわたしを見て「今無理に辞める必要はないんじゃない?」と声をかけてくれました。また続けて「評価っていうけれど、結局人が決めること。極論を言えば、自分がやったことは自分が一番わかっていたらそれでいいのよ」わたしは母からの言葉に、不思議と視界が開けた気がしました。

併せて職場の先輩にも話を聞いてもらい(前々から転職のことなど相談していたので)「転職活動をしていたら、今の職場を辞めたくないことに気づいた。評価してもらえる職場を目指していたけれど」と打ち明けてみれば「結局、評価なんて他者軸だからね。自分はわたりさんのことを評価しているけど、わたりさんが違うところに行けば、今と同じ評価をされるとは限らない」とアドバイスをもらいました。
最後に友人にも相談したところ「辞めたくなかったら、辞めなくていいんじゃない?」とシンプルに言われ、何だか心がすっとしました。

三人からの言葉と、あらためて自分のなかにあった「評価されたい」という想いと向き合ってみたとき「評価されたい」「認めてほしい」「見てほしい」これらは、独りよがりの、自分の思い上がりだったのだと気づくことができました。
今自分が置かれている、恵まれた職場環境とプライベート。そう思ったら感謝の気持ちが沸いてきました。わたしは自分の状況を、わかっていたつもりだったけど、自分のなかにきちんと落とし込めていなかったんです。
そうやって考えを切り替えたとき「評価されたい」という想いは消えました。自分が仕事やプライベートでやってきたこと、それらをひとつひとつ肯定していくうちに、モヤモヤが去っていきました。
そして何か今後失敗しても「失敗ではなく、全て経験に代えていけばいい」と捉え直すこともできていきました。

4.マジキャリで得られたこと


マジキャリを受講してよかったことのひとつが「トレードオフの考え」を身につけることができたことです。「何かを得るためにはこれを切り捨てる」というマインドは頭ではわかっていましたが、いざ自分事として行っていくうちに、自分軸で決断していくことができるようになりました。

コーチとの終盤の面談。マジキャリ初回面談では別の業務に興味があると言っていましたが、今の自分がコーポレート部門で働いていることもあり「やはりずっと、コーポレート部門での仕事を続けていきたい。そのためには社労士の資格が要る」と自分自身で気づきを得ました。
今の恵まれた環境でがんばって勉強をして資格を取る。実は社労士試験は一年前に受けたことがあったのです。そのときも他者からの「資格をとったら転職に有利」の言葉にのってしまい、自分軸で決めず受講をしていました。
けれど、自分軸で資格を取ると決めた時、とても晴れやかな気持ちになりました。
自分軸で何かを決断することが、こんなにもうれしくて、幸せなことなんて知りませんでした。ああ、ようやく自分は変われたんだと。

マジキャリを受講したきっかけは「転職=幸せになる」という意識でしたが、実は転職が全てではありませんでした。
そして転職相談でスタートしたのに、自分の生き方にも直結してくるマインドを育んでくれる場所でした。
わたしはそのなかで「ワークとライフはイコールなんだ。ワークもライフも満たされてはじめて、人は生き生きと生きていくことができるんだ」と考えを深めることができました。

「わたりさんはそれでほんとうに幸せなんですか?」のあの問いかけ。今なら「幸せです!」とわたしは自信を持って答えられます。
そして、あの問いかけがなかったら、マジキャリを受講していなかったことに、スピリチュアルな言い方ですが、人との縁と時のはからいにいくら感謝しても足りません。
そうして一緒に伴走してくれたコーチにも、感謝の想いでいっぱいです。

たくさん悩んで、いっぱい泣きましたが、その過程も全て自分にとっては宝物です。
これから自分の人生というオリジナルの物語を、紡いでいこうと思います。
マジキャリさん、ほんとうにありがとうございました!



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