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冷蔵庫の残り物で一品つくる過程から、花の上達方法を探ってみる。

花にかぎらず料理にかぎらず、何かがうまくなりたいのであれば、まず手にした素材に対する理解を深めることです。肉体を素材としたスポーツも広く同じ範疇。

我が家の今日の冷蔵庫を見渡すと…、おっと、妻が酷暑の下に買い出しに行ってくれたようで残り物にあらず充実している。まぁいいや我が家の冷蔵庫関係なし。

気を取り直して、仮に冷蔵庫(含む野菜室)を開けると卵が二つ、玉ねぎ半かけ、人参少々、トマト、きゅうり、なす各1本ずつ。ふかしておいてくれたじゃがいも3つ。そして昨晩余した野菜炒め一人分はあるか。豆乳は開けたばかりでベーコンはブロックで買ったやつがまだ1/3ほどあった。ニンニク生姜含む調味料は和洋中問わずに充実しているけど、味噌とバターは切らしてる。冷やし中華のスープ作りに必須のごまペーストも欠かしていない。片栗粉はないけれど米粉が半分残っている。冷凍ご飯のストックは2、3人分あるね。トマトソースも解凍すれば2人前はいける。素麺、うどん、ペンネにスパゲッティーニと乾麺の類は充実している。なんて具合で目を通す。あれ、意外と充実してるな。まぁいいや。

さて、何にしましょう?(イメージしたメニュー、よかったらコメントください)

僕は下の子と妻と3人で食べるランチ担当の想定で。デスクワークの合間にチャチャと作ってしまいたい。そこで野菜炒めの残りとベーコン、豆乳とトマトソースで麺にしようと思う。茹で時間の短い素麺にします。火を使うのは麺とベーコンを炒めるぐらい。野菜炒めの残りをそのまま刻んで炒めたベーコンとともに解凍したトマトソースと和える。豆乳を適量入れて半スープ状に伸ばして味を整えたものを、茹でて冷水で締めた素麺を盛り付けてからしゃらしゃらとかける。

調理時間15分というところでしょうか。

野菜チャーハン、じゃがいもと豆乳、ごまペーストのソースでうどんもいいな。

必要なのは
食材、調味料への理解(素材)
調理器具のラインナップ(道具)
自分ができる調理法(技術)
上記を踏まえた仕上がりの漠然たるイメージ(想像力、TPO)

これら手持ちの経験を元にさまざま組み合わせることができるわけです。自分の家の冷蔵庫の場合、言ってみればホームゲームのようなもの。素材、道具、技術を踏まえて自由にアレンジできる。人の家にお邪魔して残り物で作る機会というのがどれほどあるかは知れませんが、コチラはアウェイですね。あ、パートナーのおうちに行った時なんかはそれに当たるのかな。

これを花に置き換えると
素材 花材への理解(旬の理解、花保ちへの理解)
道具 花鋏があれば大抵事足ります。他ノコギリやワイヤー、インパクトなど。
   花の場合、花瓶、水盤の類もここに位置付け。
技術 花型、留め方、量感。
想像力、TPO 手にした花材の魅力を見つける目、飾る場所、状況。

置き換えてみると、自分の手持ちが確認できる、足りないものが見えてくる。

花への理解は足りてますか? 道具やうつわはひとまず手持ちのもので。技術は花材やTPOに応じて積み重ねていくものですから経験値を伴います。そう、経験値。
食べることにまつわるあれこれは日々欠かせないものとして、作るなり食べるなりして関わっていますからおのず経験値が増します。

花の経験値が足りないのなら、とにかくいけることから。最初はマネで良いのです。料理だって最初はレシピがあればレシピを真似る。レシピがなくたって飯テロで流れてきた摩訶不思議な一皿を見た目でマネすることだってできる。経験値が足りなければマズい、となるかも知れませんが、そのマズさを知れば次へのモチベーションにつながるかも知れない。経験が増してくればレシピを気にしなくなることもあるし、逆に見た目を真似ても味わいは自分好みに知らずアレンジできている。

そうか、僕の文章は、

”花がうまくなりたい”と思う人が少しでも上達する術を書いている
つもりでいるのにどこかで
”花の経験も興味もない人”に少しでも興味を持ってもらえたらと願っている。
故に対象がぼやけてしまっているんだな、と認識しました。

でも両方僕が望むものなので暫しこのまま。いけばな、面白いですよ(お終い)

画像は例え話と関係なしの冷蔵庫の中身で作ったパスタ、うどんです。

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ありがたくいただき、世界のどこかにタネを撒こうと思います。