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インスタグラムがリポスト機能を検証

リポストのサードパーティが出揃ってるのに今、本体が検証する理由はなんだろ?

たとえば、自分の投稿に対するリアクションとしては、これまでだと企業やウェルネス系のアカウントがいけばなのイメージを求め、リポストしてくれることは稀にあった。ただ個人ユーザーレベルだと基本は気になる/気に入った投稿があればコメント欄に知人をメンションして知らせて返信でやりとりする、あるいは紙飛行機でシェアされるなど、どちらかといえば内々に済まされていた。

国内のリポストの使われ方を見ても、マルシェへの参加、参加したライフイベント等へのリアクションなど、発信者が関わりを持つものについてリポストする/されるのが大概だったように思う。

それがツイッターのリポストばりに使われるようなるとどうなるか。

発信主体の属性がクリエイター/表現者から編集者/キュレイターに変わるのではないか、と思う。

写真投稿主体だったころのインスタのfeedは世界観を打ち出しやすく、クリエイターの自己表現の場として適していた。しかしReels推し、TikTok的な動画がアテンションをとりやすくなることで世界観の作り込みは方向転換を迫られることに。
こうして作り込みに適していたと思われるインスタfeedは徐々に個からの解放を余儀なくされた。

そうした環境の変化を経てのリポスト機能検証です。テクストとヴィジュアルの差があるのでツイッターばりにリポスト機能が活用されるのか若干不透明ではあるものの、活発にリポストされるようになるとすれば発信主体はやはり、レコメンドメディアの編集者的な立ち位置の人になると思う。濃ゆい専門性を持った従来のクリエイターのアカウントを、AIのオススメとは違った、というか一段高いマニアックな視座から世界観をリミックスできる人。そうしたアカウントのfeedを見て、AIはおすすめの精度を上げることができるだろうし、作る人、より圧倒的多数だと思われる作れない人を発信者として取り込むことができる。

ありがたくいただき、世界のどこかにタネを撒こうと思います。